女子のハートを鷲掴み!SNSで話題のお寺

  • 散策
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撮影日:2017年6月29日 正寿院にて

 

最近ツイッターやインスタグラムなどで、話題沸騰中のお寺があるのをご存じですか?それがここ、京都は宇治田原町にある正寿院。なんでも乙女心をくすぐる“可愛い窓”があると聞きつけ、忘れかけていた乙女心を復活させようと、スタッフ「ち~たら」が行って参りました!


客殿へ入ると目に飛び込んできたのは、大きなハートの窓!「何これ!可愛すぎ!」と思わず胸キュン。なるほど、女子に大人気なのも頷けます。このハートの形、正確にはイノシシの目を表した「猪目」といい、日本では古来より厄除けの意味で使われてきた模様だそうです。今の時季は、写真のように生き生きとした緑が見られますが、春になると桜、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季の移り変わりを感じられるそう。季節にあわせて訪れたくなりますよね♪

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実は乙女心をくすぐるポイントがもうひとつ・・・。見上げると、これまた可愛い天井画がありました。天井一面を美しく彩るのは、約100人もの画家や芸大生による160枚の色とりどりの作品。あまりにも綺麗なので、しばらくジーッと見上げていたら、首が痛くなってしまいました(笑)でも皆さまご安心を。お寺ですが、寝転んで鑑賞してもOKだそうです!美しい風景に、美しい作品、とても贅沢な空間でした。

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正寿院では9月18日(月・祝)まで、今年で6年目となる「風鈴まつり」が開催されています。このお祭りで飾られる風鈴は、なんと2,000個というから驚き!風が吹くたびにチリ~ン、チリ~ン♪と心地いい音に包まれ、喧噪な日常を忘れさせてくれるようです。お花が入った風鈴は、副住職の久野村さんと奥さまの提案で、造花を風鈴の中に手作業で入れたもの。ご夫婦の素敵なアイディアが、境内により一層花を添えています。

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久野村さんからこんな興味深いお話も。「今では夏の風物詩としておなじみの風鈴ですが、もともとは、お寺の軒先に吊るす風鐸(ふうたく)がルーツで、音を鳴らして縁側から鬼などの悪いものが入らないようにする厄払いの道具でした。ガラスの製法が日本に入ってきてから、今のようにガラスで作られるようになったようです」本来は涼の演出ではなく、邪気を払うための道具だったのですね~。私も家のベランダに風鈴をぶら下げようと思います。

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ちなみに最初にご紹介した「猪目」模様ですが、窓の他にも境内のいろいろな場所に隠れています。本堂の釘隠しに、懸魚(けぎょ)という屋根に取り付けられた火除けの装飾など・・・。女子から大人気のお守り(700円)も水引で作られた猪目形です。正寿院にお越しの際は、隠れ○ッキーならぬ、隠れ猪目探しも楽しんでみては?

 

Written by. ち〜たら

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