常林寺 小さな境内に初秋がぎっしり

  • 草花・自然
  • 知る・学ぶ
常林寺_0
 

 

古都ジェニックな一枚を撮ろう 1


デジカメの普及により写真が身近なものとなり、カメラを持ってお散歩や旅行を楽しまれている方もいらっしゃることでしょう。実はカツオもそんなひとり。「フォトジェニック」なる言葉も耳にする機会が増えてきましたが、いかにも古都らしい風情ただよう絵になる場所が京都には数多くあります。ということで、今回から、カツオが個人的におススメする、ぜひ皆さんに行っていただきたい「古都ジェニック」なスポットを紹介していきます。

溢れかえりそうな萩の花♪

常林寺_1

(撮影日:2015年9月23日)

白や紫の萩が咲き誇るのは、下鴨神社からほど近く、賀茂川と高野川が交差する出町柳の常林寺。カツオは毎年のようにこのお寺の萩を見に行っています。小さなお寺ではありますが、ススキも品良く風になびき、境内は初秋の賑わいでいっぱい。9月中旬から下旬にかけておススメしたいお寺です。

ちょっぴり景色が変わりました!

常林寺_2

(撮影日:左2014年9月17日、右2016年9月18日)

写真撮影が好きな方や何度も京都にお越しの方は、「常林寺は萩の花で有名だから何回も行ったことある」と思われるかもしれませんね。しかし見比べてみてください。左は2014年に、右は2016年に撮影した写真です。ほら、明らかに風景が変わっていますよね。同じ場所であっても、再訪してみると「新発見」があることもしばしば。よく見ると電線も無くなっています。

視線の高さを変えてみましょう

常林寺_3

(撮影日:2016年9月18日)

さて、本堂前の石畳に降り注ぐように咲く萩をパシャリ。分かっていただけますでしょうか、実はしゃがんで撮影しています。萩の存在感を出すために、萩に視線をあわせてみました。ちょっと高さを変えるだけで印象の違う写真に仕上がることもあるので、ぜひぜひチャレンジしてみてくださいね。というわけで、写真撮影には動きやすい服装が望まれます。

京都はしっとりがお似合い?

常林寺_4

(撮影日:2013年9月23日)


花の写真となると、どこか青空の下で撮影したいなぁ、と思いがちですが、常林寺が持つ情緒、萩の花が見せる品のある美しさは曇りや雨の日がよく似合うような気がします。天気が悪いと外に出るのも億劫になりますが、いやいや、実はシャッターチャンスに溢れているのかもしれません。こちらの写真も曇りの日の撮影です。

では、晴れの日は…

常林寺_5

(撮影日:2013年9月23日)


う~ん、やっぱり晴れの日も良いですね(笑) ただ、晴れの日となると注意したいことが・・・。画面奥の本堂に向かって(東に向かって)撮影する場合、朝早いと逆光気味に、時間が遅いと後ろ(西側)にそびえる門の影が境内に落ちてきます。この写真は14:00ごろの撮影。おそらくですが、太陽は比較的高い位置にあったのでしょう。これぐらいの時間であれば、影もあまり気になることなく、すっきりと綺麗な一枚に仕上がるような気がします。

萩にクローズアップしてみましょう

常林寺_6

(撮影日:2014年9月17日)

今度はアップで一枚。綺麗に咲いている花を見ると、やっぱり花そのものの写真も撮りたくなりますよね。本当に小さな小さな花ですが、ここまで寄って見てみると「こういう形の花だったんだ」という発見もあります。背景に萩の葉っぱを敷き詰めて、ちょっと明るめに設定して撮影。そして特に気をつけた点は、「影」など黒っぽい部分を画面から排除し、淡い色のみで構成した点です。全体的に柔らかい色調を敷き詰めたことによって、萩の可愛らしさをアピールできているでしょうか。

カツオ渾身の一枚

常林寺_7

(撮影日:2016年9月18日)

さて、最後はお気に入りの一枚を。本堂前の参道ですが、やや中央からずれ、そしてやっぱりしゃがんでいます。あとは、余白となってしまいそうな「曇り空」はできるだけカットしたというところでしょうか。でも、当然のことですが写真の好みは人それぞれ。皆さんそれぞれに京都らしい写真「古都ジェニックな一枚」を撮影してみてくださいね。さあ、次回はどこを紹介しようかなあ。

各写真の右下に付記した撮影日をご覧いただいても分かると思いますが、常林寺の萩はこれから見頃を迎えていきます。旬の花情報などもご参考に、ぜひ常林寺にお越しくださいね。

常林寺
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】市バス「出町柳駅前」バス停から徒歩約1分 Google map

 

Written by. カツオ

おすすめコンテンツ