行楽シーズンより比較的観光客が少なくなる“冬”は、ゆっくりお寺や神社にお詣りできる季節。しんとした寒さのなかで京都を観光するのも、また風情があるものです。そんな散策の途中には、寒い日にぴったりのあったか“餡スイーツ”はいかがですか？ 甘いあんこの美味しさで、心も身体もぽかぽか暖まりましょう！

餡専門店が手がける、和と洋の融合
京都祇園あのん 本店「あんふぉんでゅ」

祇園にある餡スイーツの人気店が、季節限定で手がけるのが「あんふぉんでゅ」（1,296円）。仕切り鍋には、白餡とこし餡をベースにしたソースがたっぷりと入っていて、“あんこのふぉんでゅ”が楽しめるのです♪ どちらも隠し味はマスカルポーネのチーズ！ 「どんな味なんだろう？」と、まずはソースだけいただいてみると、2種類ともコクがあり、まろやかな味わい。白餡のソースは、西京味噌もプラスされ、甘じょっぱさがクセになる美味しさです。「餡も味噌も元は“豆”なので、よく合うんですよ♪」とスタッフさんもいち押し！

具材は、フルーツや生麩、バウムなど、6 種類。とろりとしたソースにからませて、いただきます。個人的には、生麩と白餡の組み合わせが食感も味もお気に入りでした♪ 白玉団子とこし餡も、もちもち食感に心地良い甘さが重なって、おかわりしたくなるほどの美味しさでしたよ♡ お友達とシェアしていただくのも楽しいかもしれませんね。

あんふぉんでゅは、食べ終わってからも嬉しいことが！ 残ったソースのどちらか一種類に豆乳を注ぎ、豆乳ラテにしてもらえるんです♪ 餡が香るラテで食後のほっとしたひとときも過ごせる、至福のあったか餡メニューです。
※「あんふぉんでゅ」は、3月下旬頃までの限定メニューです。

■京都祇園あのん 本店
【営業時間】12：00～20：00（土曜日は10：00～、日曜日・祝日は10：00～18：00）
【定休日】不定休
【電話】075-551-8205
【アクセス】京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約5分　Google map
【公式ホームページ】http://www.a-n.kyoto.jp/

まるであんこがお布団みたい！
大極殿本舗 甘味処 栖園「福かぶり」

明治18年（1885）創業の京菓子の老舗が手がける甘味処「栖園」では、冬になるとホカホカの「福かぶり」（870円）が登場します。お碗を開けると、ふくふくとしたお餅に、温かいこし餡がかかっています。まるでお餅がお布団をかぶっているようで、まさに“福かぶり”ですね♪

一口いただくと、なめらかな舌触りのこし餡が後を引く美味しさ。お餅は餅米を丸めたもので、もっちりとした食感とこし餡との相性もぴったりです！ お餅の中には、アクセントとなる栗の甘露煮が。添えられた伽羅蕗（きゃらぶき）といただくと、“甘いｘしょっぱい”の繰り返しでずっと食べていられそう（笑） ボリュームたっぷりなので、食べ終わる頃には、お腹も“ふくふく”です♡

お店は築140年の立派な町家で、京都らしい雰囲気なのもおすすめポイント。季節ごとに変わる、かわいい暖簾にもご注目くださいね♪
※「福かぶり」は、3月末頃までの限定メニューです。

■大極殿本舗 甘味処 栖園
【営業時間】10：00～17：00
【定休日】水曜日
【電話】075-221-3311
【アクセス】地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約8分　Google map

銀をまとった煌びやかな“餡”
箔匠きんとぎん「銀閣ぜんざい」

今年（2017年）11月に銀閣寺参道にオープンしたばかりの、金箔・銀箔を扱うカフェとおみやげのお店。金閣寺近くにある「金閣そふと」の姉妹店です。看板メニューはその名も「銀閣ぜんざい」（800円）！ お碗を開けると、キラキラした銀箔（食用）が一枚そのままのっていてインパクト抜群です！

箔は非常に薄く繊細で、お箸を入れるとほろりと崩れてしまうほど。その間からふわりとぜんざいの甘～い香りが漂ってきます♪ 白玉と栗をお箸ですくい出すたびに、銀箔をまとった姿になって、ラグジュアリーな気分も味わえますよ。ふわふわの白玉と栗、小豆を頬張ると、ほっとする優しい和の味わい。一気に食べてしまうのがもったいないような気がして、いつもよりゆっくり味わって、高級感を堪能しました♪

銀箔はスタッフさんがその場でのせてくれるので、見ごたえも満点です。写真を撮ってSNSにアップしたくなるはず！ 銀箔のほかにも、金箔をのせた「金閣ぜんざい」（950円）もあるので、贅沢体験をしてみたい方におすすめですよ♪

■箔匠きんとぎん
【営業時間】10：00～17：00（12月から2月は～16：30）
【定休日】無休
【電話】075-744-6480
【アクセス】市バス「銀閣寺道」バス停から徒歩約5分　Google map
【公式ホームページ】https://kyotokingin.com/