京都で嗜む、日本酒の世界 ~サケホール 益や&にほん酒食堂しずく~

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京都・日本酒ハシゴサケ 1


「今日、時間ある? 呑みにいかへん?」

スタッフの間に突如として降って湧いた、お誘いのことば。「最近、日本酒屋さんが増えてきてるし、取材・・・ というか、下見にいかへん?」(・・・これはきっと下見でもなくただの飲み会ではないか・・・)とスタッフの誰もが思ったのですが、“日本酒屋さん”というキーワードに、敏感に反応!

確かにここ数年、京都は日本酒を提供するステキなお店が増えました。京都の地酒はもちろん、日本各地のお酒が揃っていて、しかもなにより、粒選りのお店が多い! 私たちも、あのお店に行きたい、このお店に行きたい、と毎日ソワソワ・・・ ここはお誘いを利用して行きたいお店に行ってみよう! ということで、日本酒大好きなスタッフや、最近興味があるというスタッフとともに、気になるお店を訪ねてみることにしました。

「でも、ハシゴは2段までやで。3段目は落ちるからな~(訳:ハシゴ酒は2軒までにしないと記憶を無くしますよ)」
という戒めのことばを胸に、夜の街に出発です!




大人ムードで嗜む日本酒
1軒目:サケホール 益や


まずどこに行く? となったときに、スタッフの皆が声を揃えたのが、こちらのお店。日本酒ツウの間で大人気の「益や酒店」の新店舗で、昨年(2017年11月3日)、街の真ん中・烏丸蛸薬師にオープンしました。



路地奥に続いていくエントランス。まるで異世界に向かうかのよう。通りに面している御幸町四条の本店とは、少しちがう雰囲気です。


※後日、撮影した画像です。

店内に入ると、こちらも大人ムードの上質な空間! スタンディングのカウンターに、テーブル席があり、ライトアップされた中庭が大きな窓から見えて、ゆっくりお酒を楽しめそう。居酒屋でもなく、バーでもなく、お料理屋でもなく・・・ 敢えていうなら“お酒を嗜むための空間”という感じ。



席に着くと間もなく、付き出しと“付きサケ”のセット(350円)が。「付きサケ!?」と、驚きながらも、とりあえず「日本酒でカンパーイ!」
・・・京都市は全国で初めて「京都市清酒の普及の促進に関する条例」、いわゆる「日本酒で乾杯条例」が制定された街。2013年1月の施行から、丸5年。日本酒ブームも到来し、“まずは日本酒”が少しずつ定着してきた感があります。



といいつつ、メインの日本酒に行く前にビールでもカンパイ! あっさりすっきり“カールスバーグ”(550円)♪ やっぱり“まずは・・・”の王道が欲しくなっちゃいますよね~。アテ(酒肴)は、わさび枝豆(450円)。じんわりとわさびの風味がして、お酒の進む一品です。



そして、いよいよ日本酒の登場!! とにかく種類が豊富なのですが、メニュー表にも各お酒の特徴が書かれているうえに、スタッフの方も親切に教えてくださいますので安心して選ぶことができます。嬉しいのが、半合450円・1合850円という一律のお値段(一部例外もあり)でいただけること! これは、「いろいろなお酒を味わってみなくては!」と気合いが入ります(笑)

写真の左は三重県のお酒「寒紅梅」のうすにごり。香りのいいフルーティーなお酒です。右側は長野県諏訪湖のお酒「豊香」の生原酒おりがらみ。名前の通り、芳醇な香りを楽しめるお酒でした。お酒の種類は季節によって替わっていくそう。「次に来るときはなにがあるのかな~?」と楽しみになりますね!



最近の日本酒は、ラベルにもこだわりが。こちらは佐賀県のお酒。パステルカラーのかわいらしいデザインで、瓶が登場した途端、女子から「わ~♡」と歓声が♪ 場も華やぎます。



お酒に合うお料理も様々に揃っています。私たちは、お刺身盛り合わせ2人前(1,500円)を注文。内容は季節により異なりますが、この日は天然ブリに、浅く締めたキズシ(鯖の酢締め)、漬けマグロ、アジのなめろうでした。後ろに見えるのは、蛸の唐揚げしば漬けタルタル(550円)。しば漬けを刻んでマヨネーズと和えたタルタルは、それだけでもアテになります。

お酒を楽しみつつ、賑やかになりすぎず、かといって静かすぎない。ビアホールならぬサケホールは、明るく開放的な大人のお酒を楽しめるお店でした♪

■サケホール 益や
【営業時間】17:30~23:30(ラストオーダー) ※土日祝は15:00~
【定休日】不定休
【電話】075-708-7747
【アクセス】地下鉄烏丸線「四条駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】(益や酒店)http://masuya-saketen.com/



しっとりゆっくり嗜む日本酒
2軒目:にほん酒食堂しずく


1軒目を出た私たち。さてどうしようか、と考える間もなく「ここに行きたい!」と声が上がったのが、こちらのお店。地下鉄「烏丸御池駅」からほど近い高倉二条に、2014年にオープンした日本酒のお店です。


※後日、撮影した画像です。


この日は2月の平日。大丈夫かな~と思いつつ、まずは予約を入れて、お店へ。すでに時間は22時近くになっていましたが、やっぱり酔客の方で賑わっています(写真は後日、撮影させていただいたもの。その日は混んでました)。週末ともなると予約で満席になるそうです。


※後日、撮影した画像です。


店内は、日本酒セラーを眺めるカウンター席と、グループでも利用できるテーブル席が。洋食屋さんのような雰囲気だなぁと思っていると、平日はお昼のランチもされていて、週末には15時からの“昼飲み”も楽しめるとのこと。使い勝手のよいお店です♪

この、かっこいい建具の日本酒セラーには、常時30種類以上ものお酒が勢ぞろい。内部は常に16度に保たれていて、管理も徹底しています。「常温というか、16度くらいで飲むお酒が酸度も増して美味しいと思うので」と、オーナーさん。「こんな感じのお酒を」などお願いすれば、日本酒に詳しいスタッフの方が親切に教えてくださるのも、嬉しいところ♪


ハシゴ

季節のお通し(500円)。この日は、寒い季節に嬉しい、酒粕入りのミネストローネスープと、糸コンニャクの明太子和え。一皿ずつ枡に入っているのが日本酒屋さんっぽさを醸しだしています。


ハシゴ

私がいただいたお酒は、少し酸味があって味の濃いお酒が多く(はい、何杯もいただきました)、「しっかり日本酒を飲んでいる!」感がたまりません♡ こちらのお店も、半合と1合から選ぶことができます(値段は種類により異なります)。ひとりで飲むもよし、ふたりでシェアするもよし。あれもこれもとお願いしているうちに、気持ちよく酔いも回ってきます(笑)


ハシゴ

お酒のアテにぴったりなのが、おばんざい・おつまみの盛り合わせプレート(3品500円、7品900円)。私たちは7品を注文。鶏レバーの醤油漬けや茄子の炊いたん、赤コンニャク、季節のおひたしなどが、少しずつ盛られています。左端(ぼやけていますが・・・)はマスカルポーネチーズと山葵を和えた「なみだチーズ」で、ぴりっとした味が後を引きます。どれもしっかりとした味付けなので、日本酒と一緒にいただくのにちょうどいい感じです。


ハシゴ

こちらは、鮭ときのこアヒージョ(バケット付き、900円)。味がしっかりしたタイプのお酒には、濃いめのアテもよく合います。

美味しい日本酒とアテに、すっかりいい気分になった私たち。2軒目のため少し記憶が怪しいのですが(苦笑)、落ち着いてお酒を楽しめるお店でした♪

■にほん酒食堂しずく
【営業時間】おひるごはん11:30~14:00(ラストオーダー)、よるごはん16:00~24:00(ラストオーダー) ※土曜・祝は15:00~24:00(ラストオーダー)、日曜は15:00~23:00(ラストオーダー)
【定休日】おひるごはん日曜日・月曜日、よるごはん不定休
【電話】075-231-6078
【アクセス】地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約10分 Google map


「外で飲むって幸せですね~♡」
と、すっかり上機嫌の私たち。ハシゴの3段目を昇ったか昇らなかったかは・・・ ナイショです(笑)

Written by. みさご

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