京都の絶景! 瑠璃光院の見どころ、御朱印、アクセスは?

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“机にリフレクションするモミジの絶景”ですっかりお馴染みとなった、瑠璃光院(るりこういん)。例年、春と秋の時季のみ公開されていましたが、昨年(2022年)からは「夏の特別拝観」もはじまり、夏の京都の新たな楽しみのひとつとして定着しそうですね。2023年夏の日程は、7月1日(土)から8月17日(木)まで。「瑠璃光院ってどんなところ?」という方のために、“見どころ”や“知っておきたい耳寄り情報”をご紹介しましょう♪

\1日200名限定! 幻想的な夜の瑠璃光院へ(要事前申込み)/

瑠璃光院へアクセスするには?

叡山電車「八瀬比叡山口駅」

叡山電車「八瀬比叡山口駅」

瑠璃光院が位置するのは、市街地から少し離れた比叡山の麓にある八瀬(やせ)エリア。JR「京都駅」からのアクセス方法は複数ありますが、おすすめは下記の3つです。

【乗換2回! 脱・交通渋滞の電車移動】
JR「京都駅」→JR奈良線「東福寺駅」乗換、京阪本線(鴨東線)「東福寺駅」→「出町柳駅」乗換、叡山電車叡山本線「出町柳駅」→「八瀬比叡山口駅」下車徒歩約13分

【乗換1回! 交通渋滞多発エリアは地下鉄でスイスイ移動】
JR「京都駅」→地下鉄烏丸線「国際会館駅」乗換、京都バス19系統「八瀬駅前」バス停から徒歩約10分

【乗換なし! 時間がかかってでも直通派】
JR「京都駅」→京都バス17系統「八瀬駅前」バス停から徒歩約10分

混雑を極力回避するなら、電車やバスをうまく乗換ながら移動する方法がおすすめ! バスは本数が限られているので、事前に時刻表をチェックしましょう♪

⇒瑠璃光院のある八瀬エリアのおすすめ情報を紹介しています 

「八瀬比叡山口駅」から瑠璃光院までは、大きく迂回が必要になりました

  • 駅前のこちらの分岐路を左側に進んで瑠璃光院へ向かいましょう!

    駅前のこちらの分岐路を左側に進んで瑠璃光院へ向かいましょう!

  • 以前はここに橋が架かっていました

    以前はここに橋が架かっていました

「八瀬比叡山口駅」から瑠璃光院までは、駅前すぐに架かる橋を渡ればアクセス可能だったのですが・・・ 川に架かっていた橋が撤去されてしまいました。瑠璃光院はもとより、叡山ケーブル「ケーブル八瀬駅」などへは、少し車通りのある国道の歩道を経由して向かいましょう。

いよいよ瑠璃光院に到着!

山門

山門

叡山電車「八瀬比叡山口駅」から約13分、京都バス「八瀬駅前」バス停からは約10分、そばを流れる高野川沿いを下流側に向かって歩いて行くと、瑠璃光院に到着です。この門構え、一般的なお寺とはちょっと違った佇まいに思えませんか? その理由はまた後述。さあ、中に進んでみましょう!

緑あふれる絶景が待っています♪

晴れの日は木漏れ日が素敵です

晴れの日は木漏れ日が素敵です

いよいよ建物の中へ・・・ といきたいところですが、じっくりとご覧いただきたいのが玄関前のこの光景。素晴らしいですよね♪ 青もみじだけでなく、苔や常緑樹で緑に包み込まれます。晴れの日も良いですが、雨の日もまた艶やかで綺麗ですよ!

順路に沿って拝観しましょう

特に大勢の方がお越しの日は「順路」を守りましょう

特に大勢の方がお越しの日は「順路」を守りましょう

玄関で拝観受付を済ませ、いよいよ建物の中へ。「どっちに進もうか・・・」と迷いそうになりますが、館内に貼り出されている“順路”に従って進んでいきましょう。まずは階段を上がって2階へ。

お待ちかねの“あの部屋”に到着

書院2階

書院2階

ご覧ください、美しさを説明する言葉は必要ありませんね! どのあたりから眺めようかな・・・ とつい考えてしまいますが、このお部屋に着くやいなや、多くの方が一目散に向かう場所があります。その場所とは・・・ そう、“あの机”です。

譲りあって撮影を楽しみましょう♪

カメラを机の上に置いて撮影するのもおすすめ♪

カメラを机の上に置いて撮影するのもおすすめ♪

黒塗りの机の天板に美しく反射した青もみじ♪ このリフレクション風景が、インスタグラムなどSNSを中心に話題となり、近年の瑠璃光院人気に拍車をかけたと言っても過言ではないでしょう。周りの方への配慮も忘れずに、アレコレ角度を変えながらとっておきの一枚を撮影してくださいね。

写経体験でちょっとひと息・・・

ボールペンは記念品としてお持ち帰りできます

ボールペンは記念品としてお持ち帰りできます

こちらは“机の部屋”のお隣に設けられた写経スペース。じつは拝観受付の際に、お寺のパンフレットと一緒に“写経セット”が手渡され、このスペースで誰でも体験することができるのです。ひとつひとつの文字は大きく、そして文字数も少なめで、筆記にはボールペンを使用! それほど時間を要することもないので、「ちょっとひと息」も兼ねて、心静かに体験してみてください。

まだまだ見どころは続きます!

内部の見学も可能(稼働はしていません)

内部の見学も可能(稼働はしていません)

2階の拝観を終え、順路に従って進むと、先ほどとは別の階段で1階に降りることとなります。降りた先で目に飛び込むのが「八瀬のかまぶろ」の文字。
壬申の乱で知られる大海人皇子(おおあまのおうじ)が、かつてこの辺りの地で、流れ矢を背中に受け、その治療のために窯風呂に入ったと伝わるそう。諸説あるようですが、“矢”を“背”に受けたことが転じ、この地が“八瀬”になったとも。八瀬の窯風呂の歴史は1300年にも及ぶそうですが、現存するものは多くありません。お風呂というよりはサウナのような貴重な遺構を見学したら、ふたたびお庭鑑賞へ向かいます。

⇒窯風呂に“入浴”可能! “八瀬かまぶろ体験記”はこちら 

緑の絶景を前に一服

抹茶をたのまれた方は“特等席”からお庭鑑賞ができます

抹茶をたのまれた方は“特等席”からお庭鑑賞ができます

こちらは、先ほどの“机の部屋”のちょうど真下にあたる一室からの風景。青もみじにくわえ、苔の緑がお見事ですね~♪ 瑞々しい雨の日の眺めも良いですよ!「瑠璃色に輝く浄土」を表して作庭されたというこの“瑠璃の庭”を眺めながらお抹茶(1,000円)をいただくこともできます。“青もみじ”・“苔”・“抹茶”と、緑三昧でほっこり。気分がリフレッシュされることでしょう。

ちょっと珍しい“御朱印体験”を

ちょっと緊張してしまうかもしれません(笑)

ちょっと緊張してしまうかもしれません(笑)

ご本尊である阿弥陀如来像を祀る本堂へやって来ました。そのお部屋の片隅で発見! そう、御朱印です・・・ が、「あれ?! なんか違う?」 ・・・なんと、見本を参考にして、自分の手で完成させるタイプなのです(驚) お参りの“証”でもあり、“良い思い出”にもなりそうですね♪ くれぐれも、ハンコを押す方向にご注意ください(笑)

※2023年の「夏の特別拝観」では、日付をご自身で書き入れる形式となります。

かつては別荘でした

左側の建物の2階部分が“机の間”で、1階部分が本堂

左側の建物の2階部分が“机の間”で、1階部分が本堂

本堂から続く廊下の窓に広がる光景もお見事なのですが、建物が“数寄屋風”であることが気になりませんか? 先ほどご覧いただいた山門といい、少しお寺っぽくないというか・・・ じつは現在見ることができる瑠璃光院の建物やお庭は、大正末期から昭和にかけて個人の別荘として建てられたもの。どこか“山荘“ともいうべき佇まいを覗かせるのは、そういう理由があったのですね。

こちらのリフレクションも見逃せません!

廊下も”リフレクション“が見逃せません

廊下も”リフレクション“が見逃せません

こちらは“臥龍(がりょう)の庭”。“瑠璃の庭”に負けず劣らずの緑美しいお庭です。綺麗に磨き上げられた廊下にお庭の緑が綺麗に映り込みます。

夏の特別拝観は予約不要!

  • 晴れの日は、緑が眩しく輝きます

    晴れの日は、緑が眩しく輝きます

  • 曇りや雨の日のしっとりした風情もお見事です

    曇りや雨の日のしっとりした風情もお見事です

数年前より、秋の特別拝観は事前予約制となっていますが、夏の特別拝観は予約不要。当日思い立ったら、すぐに行くことができるのも嬉しいポイントです。時季だけでなく、時間帯や天候によっても異なる表情を見せてくれる瑠璃光院。ぜひ、緑が作り出す絶景を見に瑠璃光院に訪れてみてくださいね!

「夜間特別拝観」は事前予約制です!

※写真は2022年開催時の様子です

※写真は2022年開催時の様子です

例年実施されている瑠璃光院での夜間特別拝観を今年も開催。照明を限りなく落とした室内から、光の演出で浮かび上がる青もみじをお楽しみいただけます。机にリフレクションする光景も、より幻想的なものに。ご参加には事前予約が必要となりますので、気になる方は特設ページをご確認ください!
 
\瑠璃光院の夜間特別拝観の詳細・購入方法はこちらをチェック/

■瑠璃光院
【拝観時間】10:00~17:00(受付終了16:30)
※夏の特別拝観は2023年7月1日(土)~8月17日(木)
【拝観料】2,000円
【アクセス】叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口駅」から徒歩約13分 Google map
【公式ホームページ】https://rurikoin.komyoji.com/
※掲載内容は2023年6月26日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. カツオ

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