東山魁夷の名画から、草間彌生の“南瓜”まで 5月注目の展覧会 5選

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東山魁夷

東山魁夷 ≪スオミ≫ 昭和38年 (1963) 泉屋博古館分館

京都の各地で開催されている、様々な展覧会。2018年5月に注目したいのは、“個性を感じさせる”展覧会です。スタイリッシュな色彩感覚に注目の「オットー・ネーベル」展、前衛芸術家・草間彌生の展覧会や、住友家の邸宅を飾った近代日本美術展など。作家の個性や、展示スペースの個性など、こだわりの感じられる展覧会をご紹介します♪

「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員様へのチケットプレゼントもご用意しております♪ 詳細は、文末をご確認ください。


色彩の画家 オットー・ネーベル展
4/28(土)~6/24(日)【京都文化博物館】


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オットー・ネーベル≪ナポリ≫『イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳)』より 1931年 インク、グアッシュ・紙 オットー・ ネーベル財団


ドイツ・ベルリンに生まれ、ドイツ・スイスで活躍した画家、オットー・ネーベル(1892-1973)。日本初となる回顧展が、昨年の東京・渋谷に引き続き、京都文化博物館で開催されています。

「オットー・ネーベル」は、日本ではあまり馴染みがないのですが、“抽象画の父”と呼ばれるカンディンスキーや、“色彩と線の魔術師”パウル・クレーらとともに活動した、20世紀を代表する画家です。そしてとても多才な人物であり、俳優や詩人、版画家、建築家としても活動をしました。

今回の回顧展では、ネーベルの活動初期から晩年までの作品を展示。初期の具象的な作品から、建築物をモチーフとした絵画、モザイク技法の抽象画など、年を重ねるたびに変わっていく多彩な作品を展観できます。

 
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冒頭の絵は、「イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳)」という“色の図鑑”。ナポリやローマといったイタリアの都市を、実際に自らが訪れて視覚としてとらえた“色”を映しとった図鑑です。色の組み合わせだけでこんなにスタイリッシュになるものなのだ、と、感心してしまいます。

≪叙情的な答え≫や≪輝く黄色の出来事≫も、色使いがかわいらしくて、「抽象絵画」といういかめしいものではなく、まるでポップなデザイン画を見ているようです。明るく躍動的なネーベルの作品、ぜひご覧になってみてくださいね。
 

■色彩の画家 オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーとともに
【日程】2018年4月28日(土)~6月24日(日)
    10:00~18:00 ※金曜日は~19:30(入場はそれぞれ30分前まで)
【休館日】月曜日
【場所】京都文化博物館 詳細情報はこちら
【料金】1,500円
【問合せ】075-222-0888
【展覧会ホームページ】http://www.bunpaku.or.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

グランドオープン! 草間彌生 永遠の南瓜展
5/3(木・祝)~2019/2/28(木)【フォーエバー現代美術館 祇園・京都】


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南瓜 2007年


2017年6月10日に、「祇園甲部歌舞練場」内にオープンした「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」。大正2年(1913)に建てられた、国の登録有形文化財の「八坂倶楽部」のなかで現代美術を楽しめるとあって、オープン当初から話題となっていました。花見小路通からも見える巨大な南瓜(かぼちゃ)のオブジェに、驚いた方も多いのではないでしょうか。

開館1周年を迎え、5月3日(木・祝)にグランドオープン。これまでの常設展示室3室と企画展示室1室に加え、新たに2つの展示室(約170畳)が拡張されました。新設されたのが「南瓜の間」。前衛芸術家・草間彌生の“南瓜”をモチーフとした作品を一挙に集めた展示室です。

元々、秋田市で活動していたフォーエバー現代美術館は、そのコレクションの6割近くが草間彌生作品。作家の協力のもと、初期から近作までの作品を一手に集めることで、作家の作品世界を概観できるのです。


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今回展示される草間作品の数は、123点。南瓜の作品だけで、35点も展示されます! どれひとつとして同じもののない「南瓜」からは、作家の創作活動の軌跡を展観できます。スイーツやグッズも南瓜モチーフづくし。和の空間での現代アート鑑賞をお楽しみください♪
 

■フォーエバー現代美術館コレクション展第2章 草間彌生 永遠の南瓜展
【日程】2018年5月3日(木・祝)~2019年2月28日(木)
    10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】年末年始
【場所】フォーエバー現代美術館 祇園・京都 Google map
【料金】1,500円
【問合せ】075-532-0270
【展覧会ホームページ】http://fmoca.jp/

明治の鉄道人物伝 ~鉄道の夜明けを支えた14人の男たち~
5/19(土)~7/16(月・祝)【京都鉄道博物館】


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≪東京汐留鉄道御開業祭礼之図≫ 明治5年(1872)歌川広重(三代)画


2018年は明治元年(1868)から満150年。各地で様々な記念イベントが開催されていますが、京都鉄道博物館で行われるのは、もちろん鉄道に関する記念展示です!

日本初の鉄道路線が新橋・横浜間に敷設されたのは、明治5年(1872)のこと。それから全国に鉄道網が拡がっていくのですが、この展示では、その計画や拡大に関わった“14人の男たち”が紹介されます。

その一人が、“日本の鉄道の父”と称される、井上勝(野村弥吉)。長州藩士の息子として萩に生まれ、井上馨や伊藤博文とともにイギリス留学をした“長州ファイブ(五傑)”の一人です。


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英語を学びつつ、鉄道技術や鉱山技術を取得。明治維新後に木戸孝允の要請を受けて帰国し、鉱山兼鉄道頭、鉄道庁長官などを歴任。日本で初めての鉄道開業に尽力しました。明治7年(1874)5月11日には大阪・神戸間が開通。京都に延伸されたのは明治10年(1877)のこと。そして、新橋・神戸間に東海道線が開通したのは明治22年(1889)。井上はそのすべての計画に関わり、生涯をかけて鉄道の発展に奮励しました。

その井上をはじめとする、14人の男たちを紹介する展覧会。鉄道ロマンを感じる展示をお楽しみください♪
 

■企画展「明治の鉄道人物伝 ~鉄道の夜明けを支えた14人の男たち~」
【日程】2018年5月19日(土)~7月16日(月・祝)
    10:00~17:30(入館は17:00まで)
【休館日】水曜日 ※祝日、春休み・夏休み期間中は開館(ホームページでご確認ください)
【場所】京都鉄道博物館 詳細情報はこちら
【料金】1,200円
【問合せ】0570-080-462
【展覧会ホームページ】http://www.kyotorailwaymuseum.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

絵描きの筆ぐせ、腕くらべ — 住友コレクションの近代日本画
5/26(土)~7/8(日)【泉屋博古館】


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東山魁夷 ≪スオミ≫ 昭和38年 (1963) 泉屋博古館分館


「住友邸宅を飾った日本画家たちのくせのある名画、勢揃い!」と銘打たれた、なんだか気になる展覧会。会場となる「泉屋博古館(せんおくはくかん)」は、住友家が蒐集した美術品を保存・展示する美術館で、昭和45年(1970)に京都・鹿ヶ谷(ししがたに)の地にオープン。平成14年(2002)には東京・六本木に分館も設置されています。第15代・住友春翠(しゅんすい)が蒐集した美術品がメインとなり、最も有名な中国古代青銅器のほか、日本画や近代美術の名品が揃っています。

その膨大なコレクションのなかから今回展示されるのは、近代日本画の名品。住友家のあった大阪・京都・東京の各邸宅を飾った日本画家たちの作品が、腕くらべ風に紹介されます。しかも、画家の“筆ぐせ”から鑑賞する、という一風変わった展覧会なのです。

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菊池容斎(ようさい)は、江戸で狩野派などを学んだ後、関西で“円山四条派”や“やまと絵派”など古今の諸流派を学び、その画法を融合させた独自の絵画世界を作った画家。≪桜図≫は、各流派の影響が感じられる、「ハイブリッドな絵画」です。

冒頭に掲げた≪スオミ≫は、東山魁夷(かいい)の作品。「東山ブルー」とも呼ばれる清澄な青色にこだわった魁夷が、戦後に訪れたフィンランドの風景を描いた作品で、筆ぐせを隠しつつ重厚で深遠な表現を求めたもの、と説明されます。

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そのほか、古典絵画に精通した小林古径(こけい)や、西洋画の技法を取り入れながら伝統的日本画の世界を探求した山口蓬春(ほうしゅん)など、住友家の目を楽しませた作品約30件が展示されます。
 

■絵描きの筆ぐせ、腕くらべ 住友コレクションの近代日本画
【日程】2018年5月26日(土)~7月8日(日)
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日
【場所】泉屋博古館 詳細情報はこちら
【料金】800円
【問合せ】075-771-6411
【展覧会ホームページ】http://www.sen-oku.or.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

「京のさきがけ」
5/26(土)~8/19(日)【清水三年坂美術館】


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3月にご紹介した「白の牙彫(げちょう)」展が5月20日(日)で終了。その後を継いで行われるのが「京のさきがけ」展です。この展覧会では、明治時代の京都の復興を支えた、絢爛豪華な金属工芸や漆器などの作品が展示されます。

見どころのひとつが、「京薩摩」。本家の“薩摩焼”のなかでも、希少な金彩色絵の豪奢な焼き物がパリ万博で人気を博し、明治政府の主要な輸出品となりました。そのため薩摩以外の各地でもこの薩摩焼を模倣した焼き物が焼かれるようになり、京都で焼かれた薩摩焼のことを、特に「京薩摩」と呼び習わしています。

主に三条粟田口の窯元で生産され、繊細な作風を特徴とした「京薩摩」。一時は“本薩摩”をしのぐほどの人気があったのですが、生産されていた期間はわずか数十年。しかも輸出目的で作られていたため、国内に現物がほとんど残っていないという、極めて希少な焼き物なのです。


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《蝶に花唐草文香水瓶》並河靖之


そのほか、美術染織や京七宝などの作品が展示されますが、その多くの作品がモチーフに動植物を用いています。超絶技法で描かれた繊細な紋様。ギャラリースコープ(単眼鏡)の貸出もありますので、細部までじっくりご覧くださいね♪ ※ギャラリースコープ(単眼鏡)使用料200円、保証料5,000円(返却時に返金)


■京のさきがけ
【日程】2018年5月26日(土)~8月19日(日)
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日・火曜日(祝日は開館)
【場所】清水三年坂美術館 詳細情報はこちら
【料金】800円
【問合せ】075-532-4270
【展覧会ホームページ】http://www.sannenzaka-museum.co.jp/kikaku.html
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

■「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員の皆さまへ■
以下のチケットを、各5組10名様にプレゼントします。

<1>【京都文化博物館】オットー・ネーベル展
<2>【フォーエバー現代美術館 祇園・京都】草間彌生 永遠の南瓜展
<3>【京都鉄道博物館】入館券
<4>【泉屋博古館】絵描きの筆ぐせ、腕くらべ — 住友コレクションの近代日本画
<5>【清水三年坂美術館】京のさきがけ

郵便ハガキに、
「希望の展覧会名(第2希望まで)・住所・氏名・電話番号・ホームページの感想・お気に入りの京都ランチ」
をご記入の上、下記の宛先までご応募ください。2018年5月14日(月)必着。

※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
※ご応募は、お一人様一回に限らせていただきます。
※お預かりした個人情報は商品の送付以外の目的では使用しません。

【宛先】
〒601-8404 京都市南区八条通堀川西入ル小寺町7-7
JR東海「そうだ 京都、行こう。」デスク
「5月の展覧会」チケットプレゼント係

 

Written by. みさご

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