二条城の梅の“実”になる情報! 開花状況とおみやげをご紹介♪

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連日、たくさんの観光客が訪れる世界遺産の二条城2017年春には「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンでも採り上げさせていただきました。

特に観覧順路が決められているわけではないのですが、狩野派による絢爛豪華な障壁画で彩られた二の丸御殿、小堀遠州が改修したという二の丸庭園、天守台のある本丸庭園エリアを抜けて、城内を時計回りにぐるりと周る人が多いのではないかと思います。

早春の2月から3月に訪れるなら城内の南西に位置する梅林へも、ぜひ足をお運びください! ひとところに約100本の梅が植えられ、甘い香りが漂っています♪

 

 

気になる梅の開花状況は?

 

 

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天守台と梅(撮影日:2019年2月22日)

 

 

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白梅(撮影日:2019年2月22日)

 

 

梅が植えられたのは昭和29年(1954)のこと。紅梅や白梅、しだれ梅など、さまざまな品種があるため、長い期間を通して花を愛でることができます。

撮影時は白梅を中心に満開を迎えていましたが、しだれ梅や、1本の木から紅白の花が咲く「源平咲き分け」などは、つぼみの状態。二条城の方によると、3月上旬頃まで見頃が続くのではないかということでした。

⇒二条城の詳細情報はこちらから

 

 

二条城の梅を有効活用!

 

 

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梅の実採取の様子(撮影日:2018年6月1日)

 

 

開花状況に続いて“実”になる情報、お次は梅の季節にぴったりなおみやげの誕生秘話をご紹介♪

じつは二条城の梅の実は近隣の商店街の皆さまによって2014年より毎年収穫されています。

約100本も梅の木があると、実の数も相当なもの。長年、実が落ちては廃棄する様子を見ていた二条城の方が「有効活用できないか」と近隣の商店街の方々に相談し、「それならば梅の実を使って商品を作り、二条城に協力できる取り組みをしましょう!」と話がまとまったのだとか。

 

 

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収穫された梅の実

 

 

2018年の収穫の際は私も参加させていただきました。背の低い木ならば手で簡単に採取できるとあって、参加者のなかには地域の子どもさんの姿も。和気あいあいと収穫が進みます。

例年に比べると小ぶりな実が多かったそうですが、それでも約200kg近くを収穫できたそうです。さて、この実がどんな商品になるのかというと・・・

 

 

お香の老舗が商品化!

 

 

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林龍昇堂 内観

 

 

ご紹介するのは、天保5年(1834)創業のお香の老舗「林龍昇堂」です。二条城から歩いて約10分の三条通にあり、伽羅や沈香といった高級なものから、匂い袋や文香などおみやげに気軽に買えるものまで、幅広く扱っていらっしゃいます。

 

 

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すべて手作業で行われます

 

 

店主の林慶治郎さんにお話を伺ったところ、商品化には大変な苦労があったそうです。お香の原料と合わせるには、梅の実をピューレ状にしなければなりません。「収穫した実をまずは水に浸して柔らかくします。初めての試みの際はアクの多さに苦労しました。どれくらいの分量を混ぜれば梅の香りが残るのか、試行錯誤の連続でした」

 

 

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二条城 梅だより(972円)

 

 

苦心の末に生まれたのが「二条城 梅だより」。梅の花をかたどった可愛らしい印香が10枚入っています。白檀と混ぜられているのですが、なんと5割以上が梅の実の成分といいますから驚きです。

白檀とともに梅の香りがほんのりと残る、まろやかな仕上がりは林さんの自信作。「化学的な梅のエッセンスを使うお香が多いなか、これは本物の梅を使用しています。天然ものの香りを楽しんでほしいですね」と林さん。

世界遺産の梅の香りを自宅で楽しめるとあって、人気を集めているそうです。二条城を観光した記念にもなるおみやげ、皆さんもおひとついかがですか。

■林龍昇堂
【営業時間】9:00~19:00
【定休日】日曜日
【電話】075-221-2874
【アクセス】市バス「堀川三条」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://hayashi-ryushodo.com/

 

Written by. シュガー

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