淡く優しく花開く、3月の和菓子 5選

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京の和菓子の玉手箱 18


もうすぐ、春。花の季節がはじまります! 満開に咲く花もいいものですが、ほころびはじめの花は、淡い色彩がほのぼのとして可愛らしいもの。和菓子の世界もこの時季には、優しい色合いの菓子が店頭に並びます。見ているだけでも心浮き立つ「3月のおすすめ和菓子」を、和菓子ライフデザイナー・小倉夢桜(ゆめ)さんにご案内いただきましょう♪

⇒「京都 桜の名所開花情報2019」、3月15日(金)更新スタートです!

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北野天満宮の梅花祭が終わり、本格的な春の訪れが目前までやってきました。

待ちに待った、3月「弥生」。桜の開花が気になり始める頃ですね。今年はどのような風景を見ることができるのか今から楽しみです。

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半木(なからぎ)の道(撮影日:2018年3月30日)


今年の京都の開花予想日は、3月23日(土)のようです。早咲きの桜花との出会いを求めて、京都市内を巡ってみませんか。歩き疲れたら和菓子でちょっと一息。素敵な和菓子たちが、皆さんを迎えてくれることでしょう。


早わらび【御菓子司 塩芳軒(しおよしけん)】


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早わらび453円(3月上旬~中旬販売予定、事前にお問合せください)


春を代表する季語、「早蕨(さわらび)」。芽を出したばかりのわらびのことで、古来より数多くの和歌が詠まれてきました。

『源氏物語』第48帖の巻名でもあり、そのなかで中君の歌として
「この春は誰にか見せむ 亡き人の形見に摘める 嶺の早蕨」
と詠まれています。

こちらは、粒あんを蓬(よもぎ)入りの羽二重で包んだお菓子です。口の中に広がる、蓬の清々しい香とほろ苦さ。春を存分に感じてみませんか。

■御菓子司 塩芳軒
【営業時間】9:00~17:30
【定休日】日曜日・祝日、月1回水曜日(不定休)
【電話】075-441-0803
【アクセス】市バス「堀川中立売」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyogashi.com/


初桜【京都鶴屋 鶴寿庵(かくじゅあん)】


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初桜453円(3月~4月上旬販売予定、事前にお問合せください)


春の訪れとともに、まだかまだかと桜が待ち遠しく・・・ 蕾(つぼみ)が日に日に膨らんでゆく様子を眺めているだけで、心が躍ります。

桜に想いを寄せて過ごす日々にいただきたい、こちらのお菓子。新選組ゆかりの壬生寺からほど近い場所にある京都鶴屋 鶴寿庵製。こなしの茶巾しぼりと玉あられで桜の花を抽象的に表現しています。

■京都鶴屋 鶴寿庵
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】不定休
【電話】075-841-0751
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyototsuruya.co.jp/


しだれ桜【二條若狭屋本店】


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しだれ桜378円(3月~4月上旬販売予定)


早咲きで有名な平野神社のしだれ桜「魁(さきがけ)桜」の蕾がほころぶと、京都は本格的な桜シーズンを迎えます。

例年3月下旬になると、京都御苑の近衞邸跡や本満寺千本釈迦堂などのしだれ桜がひと足早く見頃となります。日中には華やいだ雰囲気、夕刻には妖艶な雰囲気を見せるしだれ桜。その魅力的な花姿を表現した、外郎(ういろう)製のお菓子です。

■二條若狭屋本店
【営業時間】8:00~18:00/日祝8:00~17:00
【定休日】水曜日(1/1~3は休み)
【電話】075-231-0616
【アクセス】地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyogashi.info/


寿々の音【長久堂 北山店】


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寿々の音454円 ※事前にご予約ください


待ちに待った、桜シーズン。花見の頃には桜名所である神社へ参拝する人々も増え、境内には社頭の鈴を鳴らす音が響きわたります。

桜の頃に鳴る鈴をイメージし、可愛らしく表現したお菓子です。この鈴は、きっと澄んだ清らかな音色を鳴らすことでしょう。長久堂 北山店は、上賀茂神社半木の道にほど近いエリアに位置します。桜詣りの道すがら、ぜひいただいてみてはいかがでしょうか。

⇒上賀茂神社・半木の道は、2019年春「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCM「春はあけぼの・さくら編」にも登場します。

■長久堂 北山店
【営業時間】9:30~18:00
【定休日】不定休
【電話】075-712-4405
【アクセス】地下鉄烏丸線「北山駅」から徒歩約10分 Google map
【公式Facebook】https://www.facebook.com/chokyudo/


都の春【京菓子司 笹屋守栄】


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都の春280円(3月中販売予定)


京都の春を表現した伝統的な意匠のお菓子といえば、「都の春」という銘のお菓子。一般的には、柳を表現した「柳色」(やや白みがかった黄緑色)と桜を表現した「桜色」(ほんのりとした赤色)の2色で染め分けられます。

こちらのお菓子は少しアレンジされていて、白い茶巾絞りの地に、柳と桜の2色を差し色として使用して「都の春」を表現しています。見た目の華やかさだけでなく、味わいにも都の粋が感じられるお菓子。つくね芋を使った、独特の風味となめらかな食感をお楽しみください。

■京菓子司 笹屋守栄
【営業時間】9:00~18:00
【定休日】水曜日・最終週の火曜日と水曜日
【電話】075-463-0338
【アクセス】市バス「わら天神前」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】http://sasayamorie.com/

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今回は弥生の京都を感じるお菓子をご紹介させていただきました。本格的な桜シーズンがはじまる前。うららかな春の光を浴びて、のんびりと京都でお過ごしください。

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文・写真:小倉夢桜 —Yume—
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファー。京都五感処・京都Loversフォーラム代表。2012年よりホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』を運営し、毎日京都の和菓子を紹介し続けている。現在は『月刊京都』(白川書院)で「月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』」を連載中。
【きょうの『和菓子の玉手箱』】http://kyoto-lovers-forum.com
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Written by. みさご

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