雨の日に思い出したい、京都のお寺

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建仁寺

おうちで楽しむ京都時間 10


「京都には、雨が似合う場所だってたくさんあるんです」
以前の記事でご紹介した“雨の日に行きたいお寺”。2回にわたり16のお寺をご紹介したのですが、残念ながら今年(2020年)はお出かけがままならず、しっとりと雨に濡れた京都の風景もお預けになってしまいそう。「さみしいなぁ・・・」としんみりしてしまう日は、写真を見ながら、京都の雨の情景を思い出してみてください。さあ、お気に入りの傘を広げて、お寺を訪ねてみましょう♪

※下記記事を一部抜粋し、改編しました。
⇒雨の日でも行きたいお寺8選 part.1はこちら
⇒雨の日でも行きたいお寺8選 part.2はこちら

秋とはまた、別の顔
【東福寺】



紅葉の美しさであまりにも有名な東福寺。青もみじが生き生きと繁る6月、雨の渓谷に雲海のようにたなびく艶やかな新緑には、紅葉とはまた違った趣があります。傘をたたみ、参道の臥雲橋や開山堂へ続く通天橋から、そぼ降る雨を眺めれば、静かな雨音と濃密なみどりの匂い。イメージするだけでも、心がリフレッシュされそうです。


東福寺では、2020年5月末より、Instagram公式アカウントを開設されています。“いまの東福寺”の姿を、ぜひご覧ください。
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tofukuji_zen_temple/?hl=ja
⇒東福寺の青もみじ情報はこちら

バスを降りれば別世界
【蓮華寺】



京都駅からバスで約1時間。バスを降り、傘を差しながら細い参道を歩くと、小さな山門の向こうに、緑美しいお寺が現れます。ここは、比叡山麓に佇む蓮華寺。苔と青もみじが織りなす世界は、まるで一面にグリーンのフィルターをかけたよう。しっとりと雨が降る日は、どこかモネの絵画を思わせるような、幻想的な風景が広がります。


⇒蓮華寺の青もみじ情報はこちら

風雅な音が心をほぐす
【詩仙堂】



文人でもあった武将の石川丈山が隠棲の地として構えた詩仙堂。自然に囲まれた境内は今も山居の趣を残しており、美しく手入れされた庭には常に色々な花が咲いています。丈山が理想とした山水幽谷の景色には、静かに降る雨がとてもよく似合います。そして静寂を静かに破るのは、時おり「カコーン」と響く鹿(しし)おどし。心に響く音です。


【公式Facebook)】https://www.facebook.com/kyotoshisendo/
⇒詩仙堂の青もみじ情報はこちら
※2020年6月15日(月)より拝観再開(予定)。

たおやかな庭に心潤う
【隨心院】



山科・小野の里にある隨心院は、平安時代の歌人・小野小町が隠棲した地に建つお寺。実は“雨”にゆかり深く、開基である仁海僧正は法力により何度も雨を降らせ、「雨僧正」の名で呼ばれたとか。寝殿造の堂内から見るお庭は青もみじと池、苔が織りなす優雅な池泉鑑賞式。しとしと降る雨を、小町だったら、どんな気持ちで眺めるでしょうか。


【公式Facebook)】https://www.facebook.com/zuishinin/
⇒隨心院のスポット情報はこちら

雨色に咲く、星の花
【東福寺 天得院】



杉苔に覆われた庭に桔梗が花開く頃、特別公開が始まる天得院。星の形に咲く青や白色の花弁は、雨に濡れるとみずみずしさを増し、さらに花色が鮮やかに。晴れの日ももちろんいいのですが、より深い青を眺めたくて、雨の日を選んで訪れたくなるお寺です。土塀沿いに咲くカシワバアジサイや、門前のあじさいも、禅寺の中に鮮やかな彩りを添えています。


⇒東福寺 天得院のスポット情報はこちら
⇒「桔梗を愛でる特別拝観」詳細はこちら
【日程】2020年6月27日(土)~7月12日(日)

しとしと、街中の静寂
【建仁寺】



雨に濡れる、祇園・花見小路の石畳を歩きながら訪れたのは、京都最古の禅寺・建仁寺。ぐるりを廊下に囲まれた「潮音庭(ちょうおんてい)」は、雨の日、苔のみどりは一層鮮やかに、三尊石は艶やかに濡れ、どっしりとした堂宇のなかで宝石のような輝きを放ちます。大書院には、俵屋宗達の傑作屏風画《風神雷神図》(国宝、複製)。風雨と雷鳴のなかで見る姿は、さらに迫力を増しそうです。


【公式Instagram】https://www.instagram.com/spirit_of_kenninji/?hl=ja
⇒建仁寺の青もみじ情報はこちら

鮮やかに濡れる山中の古寺
【岩船寺】



京都府南部・当尾(とうの)の地にある、関西の「あじさい寺」・岩船寺。こんもりとした木々に覆われた境内を彩るあじさいは、その数、35品種約5000株。雨に濡れ黒々と佇む建物と、緑の濃さを増す樹林、樹影を映す池とが重厚な雰囲気を作り出し、その中に咲くあじさいはひときわ鮮やか。低音と高音が織りなすハーモニーのような、豊かな色彩をご覧あれ。


【公式Instagram】https://www.instagram.com/gansenji_temple/
⇒岩船寺のスポット情報はこちら

雨が誘う聖なる世界
【比叡山 延暦寺】



景色の良さを求めて訪れる人も多い延暦寺。敢えて雨の日に訪れるのは、神秘的なムードを求めて。ときに霧がかる山中は、この地が1200年以上もの間厳粛な修行の場であることを示すように、荘厳で神聖な空気に覆われます。雨を受ける巨木は、幾歳月もの時を経てなお生き生きと輝き、その力強さは見る人にきっと元気を与えてくれるはず。


【公式Facebook)】https://www.facebook.com/hieizan.enryakuji/
⇒比叡山 延暦寺のスポット情報はこちら
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Written by. みさご

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