昭和7年「スマートランチ」という洋食屋さんとして創業。コーヒーとホットケーキ(セット1,000円)は当時からの名物です。戦争中の物不足から戦後「スマート珈琲」に。お客さんの要望で15年前から2階ではランチのみ営業しています。米松(べいまつ)をふんだんに使った山小屋風のインテリアは40年前に二代目がデザイン。シャンデリアも特注です。ドイツのプロバット社製の焙煎機で、5種類の生豆をブレンドして毎朝自家焙煎。そして2日間寝かせたものを使用、ネルドリップでゆっくり抽出します。マイルドでおいしいコーヒーは三代目の今も変わりません。
| 住所 | 京都市中京区寺町通三条上ル |
|---|---|
| 電話 | 075-231-6547 |
| 営業時間 | 8:00〜19:00(ランチは11:00〜14:30) |
| 定休日 | 1月1、2日(ランチは火曜日休) |
| アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車徒歩約5分、市バス「河原町三条」下車徒歩約3分 |










昭和9年創業。初代が好きだった築地小劇場にちなんで名付けたといいます。お店のデザインはすべて初代のオリジナル。赤い布張りの椅子も初代が絵を描いてオーダーし、外壁の乱貼りタイルも自らデザインしました。当時はSP盤のクラシックをかけるレコード係もいて贅沢な雰囲気でした。ウインナー珈琲(550円)は、ホイップクリームを載せた名物メニュー。薄いフレッシュしか手に入らない終戦直後、あえて本物にこだわって純正の生クリームをホイップして入れたのが始まりだとか。三代目が守り、今も変わらずクラシックが流れています。


昭和9年創業。昭和16年に初代・立野正一、画家の高木四郎、イタリア人留学生のベンチベニの3人でイタリアンバロック様式に改装しました。ドーム型の天井にアンティークのステンドグラスなど、初代の美意識が伝わる贅沢な喫茶室にはそうそうたる文化人や芸術家、学者が集まりました。苦味と酸味の強いコーヒーにはホイップしたフレッシュが入っています。二代目・立野留志子と友人の俳優宇野重吉で考えた飲み方です。ブラックが希望の人はあらかじめ申告を。当代よりケーキもすべて自家製、レアチーズケーキが人気です。セットで950円〜。


「珈琲の香にむせひ(び)たるゆうへ(べ)より 夢みる人となりにけらしな」は歌人吉井勇がソワレを詠んだ歌。昭和23年創業。先代は美術愛好家であり東郷青児のコレクターでした。ブルーの照明は染色研究家の上村六郎の助言によるもので「女性がきれいに見える」のだとか。圧巻なのは店内を装飾するレリーフ。日展作家・池野禎春の作品です。壁にかかる東郷の絵もお店の雰囲気にぴったり。おすすめのゼリーポンチ(650円)はあっさりして女性だけでなく男性にも人気の一品。ブレンドコーヒー(550円)はウエイトレスがポットでサービス。高瀬川が見える2階席がお薦めです。


アールデコ調のレザーのソファもテーブルもすべて昭和10年の創業当時のまま。バネ式のソファは修理できる職人さんがもういないとのこと。店名は開店の年に長崎県雲仙が国立公園になったことにちなんでいます。映画のロケにも使われた懐かしい雰囲気が落ち着きます。奥の一角は戦時中、防空壕でした。現在の二代目主人も幼い頃に入った記憶があるとか。こだわりはオリジナルブレンドを自家焙煎してネルドリップで抽出する少し濃い目のコーヒー(300円)。フレッシュは昔も今も生クリームにエバミルクを混ぜています。


木や鳥を描いたエッチングガラスの扉が印象的。昭和12年、先斗町の芸妓さんが始めました。店名はその芸妓さんの名前です。現在お店を営む宮本和美さんのご両親が昭和13年に後を引き継ぎました。内装も外観もすべて創業当時のまま。戦時中は椅子やテーブルも嵯峨に疎開させていたそうです。こだわりはコーヒー(350円)。生豆を自家焙煎してネルドリップで淹れています。コーヒーがさめないよう先にフレッシュを入れてから注ぐので、ブラックが希望の人は「フレッシュなしで」と言ってください。しっかり焙煎したコーヒーにフレッシュがマッチ。心和むひとときです。


