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歴史も薫る 京都の老舗カフェ

2011年12月公開

歴史も薫る 京都の老舗カフェ

京都には昔から同じ場所、変わらぬ佇まいで「珈琲」の味を守り続ける喫茶店が何軒もあります。歴史が薫る椅子やテーブル、ステンドグラスなど時を超え、いっそう輝きを増しています。ハイカラでお洒落な雰囲気は時代の精神も先取りしていました。そんなことにも思いをはせて、さあ、扉を開けてみましょう!

since 1932 スマート珈琲店 こだわりのコーヒーをゆっくり楽しむ

昭和7年「スマートランチ」という洋食屋さんとして創業。コーヒーとホットケーキ(セット1,000円)は当時からの名物です。戦争中の物不足から戦後「スマート珈琲」に。お客さんの要望で15年前から2階ではランチのみ営業しています。米松(べいまつ)をふんだんに使った山小屋風のインテリアは40年前に二代目がデザイン。シャンデリアも特注です。ドイツのプロバット社製の焙煎機で、5種類の生豆をブレンドして毎朝自家焙煎。そして2日間寝かせたものを使用、ネルドリップでゆっくり抽出します。マイルドでおいしいコーヒーは三代目の今も変わりません。

住所 京都市中京区寺町通三条上ル
電話 075-231-6547
営業時間 8:00〜19:00(ランチは11:00〜14:30)
定休日 1月1、2日(ランチは火曜日休)
アクセス 地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車徒歩約5分、市バス「河原町三条」下車徒歩約3分

since 1934 築地 初代の思いが結実した空間

昭和9年創業。初代が好きだった築地小劇場にちなんで名付けたといいます。お店のデザインはすべて初代のオリジナル。赤い布張りの椅子も初代が絵を描いてオーダーし、外壁の乱貼りタイルも自らデザインしました。当時はSP盤のクラシックをかけるレコード係もいて贅沢な雰囲気でした。ウインナー珈琲(550円)は、ホイップクリームを載せた名物メニュー。薄いフレッシュしか手に入らない終戦直後、あえて本物にこだわって純正の生クリームをホイップして入れたのが始まりだとか。三代目が守り、今も変わらずクラシックが流れています。

住所 京都市中京区河原町通四条上ル一筋目東入ル
電話 075-221-1053
営業時間 11:00〜23:00
定休日 無休
アクセス 阪急京都線「河原町駅」下車徒歩約5分

since 1934 フランソア喫茶室 文化の香り高いサロン

昭和9年創業。昭和16年に初代・立野正一、画家の高木四郎、イタリア人留学生のベンチベニの3人でイタリアンバロック様式に改装しました。ドーム型の天井にアンティークのステンドグラスなど、初代の美意識が伝わる贅沢な喫茶室にはそうそうたる文化人や芸術家、学者が集まりました。苦味と酸味の強いコーヒーにはホイップしたフレッシュが入っています。二代目・立野留志子と友人の俳優宇野重吉で考えた飲み方です。ブラックが希望の人はあらかじめ申告を。当代よりケーキもすべて自家製、レアチーズケーキが人気です。セットで950円〜。

住所 京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
電話 075-351-4042
営業時間 10:00〜22:45
定休日 12月31日、元日、夏季2日間不定休
アクセス 阪急京都線「河原町駅」下車徒歩約3分

since 1948 喫茶ソワレ 幻想的な蒼い空間

「珈琲の香にむせひ(び)たるゆうへ(べ)より 夢みる人となりにけらしな」は歌人吉井勇がソワレを詠んだ歌。昭和23年創業。先代は美術愛好家であり東郷青児のコレクターでした。ブルーの照明は染色研究家の上村六郎の助言によるもので「女性がきれいに見える」のだとか。圧巻なのは店内を装飾するレリーフ。日展作家・池野禎春の作品です。壁にかかる東郷の絵もお店の雰囲気にぴったり。おすすめのゼリーポンチ(650円)はあっさりして女性だけでなく男性にも人気の一品。ブレンドコーヒー(550円)はウエイトレスがポットでサービス。高瀬川が見える2階席がお薦めです。

住所 京都市下京区西木屋町通四条上ル
電話 075-221-0351
営業時間 12:00〜21:30
定休日 月曜日
アクセス 阪急京都線「河原町駅」下車徒歩約3分、市バス「四条河原町」下車徒歩約5分

since 1935 珈琲の店 雲仙 何も変わらない、何も変えない

アールデコ調のレザーのソファもテーブルもすべて昭和10年の創業当時のまま。バネ式のソファは修理できる職人さんがもういないとのこと。店名は開店の年に長崎県雲仙が国立公園になったことにちなんでいます。映画のロケにも使われた懐かしい雰囲気が落ち着きます。奥の一角は戦時中、防空壕でした。現在の二代目主人も幼い頃に入った記憶があるとか。こだわりはオリジナルブレンドを自家焙煎してネルドリップで抽出する少し濃い目のコーヒー(300円)。フレッシュは昔も今も生クリームにエバミルクを混ぜています。

住所 京都市下京区西洞院綾小路角
電話 075-351-5479
営業時間 7:00〜15:00
定休日 日曜・祝日、第2・4土曜日
アクセス 市バス「四条西洞院」下車徒歩約3分

since 1937 珈琲 静香 芸妓さんが始めた喫茶店

木や鳥を描いたエッチングガラスの扉が印象的。昭和12年、先斗町の芸妓さんが始めました。店名はその芸妓さんの名前です。現在お店を営む宮本和美さんのご両親が昭和13年に後を引き継ぎました。内装も外観もすべて創業当時のまま。戦時中は椅子やテーブルも嵯峨に疎開させていたそうです。こだわりはコーヒー(350円)。生豆を自家焙煎してネルドリップで淹れています。コーヒーがさめないよう先にフレッシュを入れてから注ぐので、ブラックが希望の人は「フレッシュなしで」と言ってください。しっかり焙煎したコーヒーにフレッシュがマッチ。心和むひとときです。

住所 京都市上京区今出川通千本西入ル南側
電話 075-461-5323
営業時間 7:00〜19:00
定休日 第2・4日曜日
アクセス 市バス「千本今出川」下車すぐ

掲載内容は2011年12月時点での情報です。ご利用の際は各店舗へご確認ください。
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