夏の工芸品

2009年7月公開

夏の工芸品

便利さを求めすぎず、季節を楽しむことがとっても上手な京都の町。うちわやすだれなど、暮らしのなかにも涼しい工夫がいっぱいです。心ゆたかに暮らす。そんな京都人の思いがつまった工芸品特集です。

阿以波の「京うちわ」

1689年に店が開かれ、七代目からうちわ専門店となりました。「京うちわ」はかつての宮廷で使われた「御所うちわ」がルーツで、うちわ面と柄を別に作る「差し柄」の構造。同店では国内産の材料にこだわり、すべて手作業で仕上げてられいます。昨年、先々代までに使用されていた木版のうちわを復活させました。夏を迎える京町家では、室礼をかえた部屋にうちわを置いて、お客さまを迎えたといわれています。また、涼むだけでなく、あおぐ風で魔を払うという縁起物でもあります。贈答用には装飾をほどこした「飾りうちわ」がおすすめです。ふだん使いなら、並型片透うちわ4,410円など。

店舗情報
住所 京都市中京区柳馬場通六角下ル
電話 075-221-1460
営業時間 9:00〜18:00(土曜日は12:00まで)
定休日 日曜日・祝日(4月からお盆まで無休)
アクセス 地下鉄烏丸線「四条駅」下車徒歩約5分

小丸屋住井の「深草うちわ」

京都伏見の深草に生まれた「深草うちわ」を1624年から製造販売する老舗。江戸時代末頃から京扇子、明治維新後、京舞扇子を扱うようになり、同じころ登場した夏の風物詩、花街の芸舞妓さんの名前の入った「京丸うちわ」は、小丸屋の名前から付けられたといわれています。「深草うちわ」の特徴は、竹の節目を中心として、その上部を細かく割き骨とするところ。柄の部分に骨用の竹を差す団扇と異なり、丈夫な構造となっています。京都の名所絵を描いた「新深草うちわ」もおすすめです。3,200円〜。

店舗情報
住所 京都市左京区岡崎円勝寺町91-54
電話 075-771-2229
営業時間 10:00〜18:00
定休日 日曜日・祝日
アクセス 地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩約5分

宮脇賣扇庵の「京扇子」

1823年創業の京の扇作りを継承する老舗。「賣扇庵」という屋号は富岡鉄斎が名付けたものです。店舗は近世の町家の趣をそのまま残し、鉄斎、栖鳳、直入をはじめとする京都画壇の画家が描いた天井画や著名画家による扇画面など、貴重な美術作品も店内で鑑賞することができます。舞扇や夏扇、桧扇や飾扇に至るまで、あらゆる扇をそろえています。また、たくさんの工程を経る扇子作りの技術を伝えていくことも大切にする。夏向きの絵柄の描かれた手描き扇子は4,200円〜。

店舗情報
住所 京都市中京区六角通富小路大黒町80-3
電話 075-221-0181
営業時間 9:00〜18:00(夏期のみ19:00まで)
定休日 年末年始
アクセス 地下鉄烏丸線「四条駅」下車徒歩約10分

「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

田中すだれ店の「京すだれ」

京すだれ専門の店で、当主は四代目、およそ60年間、職人生活を送っています。神社・仏閣の御簾、よしの障子、お茶室用すだれ、一般家庭用すだれなど多種多様に取り扱っています。暑い夏に日差しを遮り、涼しい風を通す「京すだれ」は、まさに京都人の知恵の結集といっていい。現在もすべて自然の素材を用い、匠の技であつらえていきます。京の町家では、6月に入ると室礼を夏用の建具にして、蒸し暑さに備える。京の厳しい夏に重宝するアイテム「磨き蒲芯すだれ」(屋外用)はLサイズ(95.5×156.0cm)8,400円。

店舗情報
住所 京都市東山区東山安井東入
電話 075-561-2512
営業時間 9:00〜日暮れ(不在にすることあり)
定休日 日曜日・祝日
アクセス 市バス「東山安井」下車徒歩約1分

掲載内容は2009年7月の情報です。ご利用の際は各店舗へご確認ください。
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