| 住所 | 京都市右京区御室大内33番地 |
|---|---|
| 電話 | 075-461-1155 |
| 拝観時間 | 3〜11月 9:00〜17:00、12〜2月 9:00〜16:30 ※受付は閉門の30分前、桜まつり期間 8:30〜17:00 ※期間・時間は御室桜の開花に伴い変動 |
| 拝観料 | 御殿500円、霊宝館500円、桜まつり500円 |
| アクセス | 嵐電北野線「御室仁和寺」下車徒歩約5分、 市バス「御室仁和寺」下車すぐ |
桜の名所の多い京都で、そのフィナーレを彩るのが「御室桜」。仁和寺境内に、約200本の御室桜が咲き誇ります。咲く時期が遅いのと樹高が低いのがこの桜の特徴で「わたしゃお多福御室の桜はなが低くても人が好く」と俗謡にも唄われました。
木が低いので、花がすぐ目の前に広がりその美しさは格別。
300年にわたって、御室桜を守ってきた人があってこそ、桜は年年歳歳すこやかに花を咲かせる。仁和寺門前で「いっぷく茶屋」を営む、名勝御室桜保存会(桜守)・安田圭吾さんに話を聞きました。
1月は5日ごろから約1週間かけて寒肥(かんごえ)をやります。昭和40年代くらいまでは人糞だったので大変でした。小学生のころから父を手伝っていますが、臭いし、汚いし、一番嫌な作業でしたね。今は骨粉、たい肥、油カス、鶏糞などを根元に穴を掘って入れます。今年の油カスはたまたま手に入ったのでゴマ油の一番絞りの油カス。いつもは菜種油です。1本1本の木の状態を見極めて、最適の量をやります。食べ過ぎたら、人間ならダイエットすればいいけれど、木はそうはいきません。枯れてしまいます。2月、3月は越冬する虫や苔の除去。4月は下草を刈ります。
京都市内のソメイヨシノが満開になった1週間後が御室桜の見ごろです。昔は20〜25日ごろが満開でしたが今は10〜15日ごろでしょうか。年によって微妙に違いますが早くなっていることに変わりはありません。地球温暖化を実感しています。
花の後は虫の駆除や草刈りに追われますが、外来種が横行しています。西洋タンポポは根が深いので桜の栄養をとられますし、食欲旺盛なアメリカシロヒトリは葉を食べて丸坊主にしてしまいます。葉がなくなり光合成ができなくなった桜は体内時計が壊れ、狂い咲きの原因になるので、絶対に駆除しなければなりません。
秋は落葉の掃除。ほっておくとさまざまなバクテリアや害虫の温床になるので、きれいに掃除しています。
寒肥も大変ですが、苗木の育成ですね。御室桜の寿命は60〜70年。ソメイヨシノと同じくらいです。そのため、毎年美しい景観を保つには、新しい木を育成しなければなりません。「根回し」という言葉がありますが、これは植木屋から出た言葉です。桜の場合、半年前に移植する根の周囲の皮をむいて元に戻し、半年後に根からひこばえ(新芽)の出たところだけ掘り起こして枯れた木に移す、という方法で殖やします。これが「根回し」。この方法で300年間変わらない景観を守っています。
桜を育てるのは子育てと同じ。マニュアルは通用しません。例えば、寒肥をやり過ぎると木が枯れてしまうように、子どもも親が先へ先へと与え過ぎたら、自分で考えて行動する力を失ってしまいます。桜の枝をそっと持ってみて、「今年は重いな」とか、葉を少し食べてみて「いつもと味が違うな」など、木の状態を絶えずいろいろな角度から観察してその状態に合った手助けをしてやります。子どもも手を握ってやったり抱きしめたりして「ちょっと熱があるかな」とか、肌の色を見て「調子悪いんとちゃうか」、その表情から「何か悪いことしたな」などわかりますよね。桜も一緒。相手が何を思っているか、どういう状態か「感じ取る心」が大切です。「感じ取る」には、普段からのコミュニケーションと「相手を想う心」、その根源である「愛情」が何よりも大切なのです。弱っている木を見つけたら「良くなるからなー、絶対良くなるからなー」と声を掛けて手当てしてやります。そうすると、本当に良くなるのです。
もちろん、「今年もきれいに咲いてくれたな」と思うときですが、御室桜が満開になると花見客がどっと押し寄せ、あちこちで「きれいやなー」と、感嘆の声が上がります。それを聞くのが最高に幸せ。一年の苦労も報われます。
ただ、中には枝を折ったりする心無い人もいるので、これは厳重注意します。「あなたの大切なお子さんの腕を折られたらどんな気持ちですか」と。桜も生き物。美しい自然の営みを一年のうちのほんのわずかな期間、見せてもらっているのだ、という気持ちを忘れないでください。あなたも私も、桜もみんな同じ仲間なのです。
実は中学時代からの筋金入りのロッカーでもあります。店の奥にはライブスペースもあるんですよ。全国から音楽仲間がやって来ます。私のライフスタイルを支えているのはロック魂といえますね(笑)。ロッカーは嘘やごまかしが嫌い。既成概念にとらわれません。これは桜守の精神にも共通していますよ。
最近は御室の子どもたちに桜の話をする機会が多く、子どもたちからは「桜のおっちゃん」と呼ばれています。子どもたちと接するのも楽しい時間。私らの小さい時はいたずらすると「そんなことしたらあかん」としかってくれる近所のおっちゃんやおばちゃんがいて、泣いていたりすると「どうしたんや」と声を掛けてくれたりしたものです。今はいなくなりましたが。目指すはそんな「近所のおっちゃん」ですね。
息抜きは旅。海の見えるところに行きます。一日何もせず、自然に包まれていると生きとし生けるものの営みが見えてきて、明日へのパワーになります。
| 住所 | 京都市右京区御室仁和寺山門前28-1 |
|---|---|
| 電話 | 075-462-8296 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 木曜日(4月は無休) |
| アクセス | 嵐電北野線「御室仁和寺駅」下車徒歩約5分、 市バス「御室仁和寺」下車すぐ |



















