21世紀の今も、平安時代の昔も、変わらぬものは月に惹かれる人々の心。
中国から伝わったとされる、名月を眺めながらの「月見の宴」は、平安時代初期、貴族の間で流行した。月の明らかな夜、龍頭鷁首(りょうとうげきす)の舟を池に浮かべ、管弦を楽しみながら酒に酔い、水面に映る月を愛でる。
千年の時を超えて、平安貴族の美意識は現代を生きる私たちのDNAに刻み込まれているかもしれない。
泉涌寺は「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室とのかかわりが深い。東山三十六峯の一つ、月輪山の麓にたたずむその雰囲気は荘厳で、参道を奥へと進むと空気感が変わっていくようだ。 2009年初秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンに登場するのがこの泉涌寺。通常、拝観できない夜間に、ほのかな灯りが足もとを照らす参道花灯路や御座所で楽しむ庭園のライトアップなど、特別企画をご用意しました。 9月には音と灯りで楽しむ「夜間特別拝観 自由プラン」。中秋の名月にあわせた10月には「中秋の名月を愛でる会」にご招待。お天気に恵まれれば、東山に昇る月を泉涌寺から眺めることができるかも…。