茶道具には、人と人とを繋ぐ様々な物語が込められています。住友コレクションには12代当主・友親によって収集された小堀遠州遺愛の「小井戸茶碗 銘六地蔵」や、大正期に関西を代表する数寄者の一人であった15代当主・友純が入手した後陽成天皇命銘の「唐物文琳茶入 銘若草」などが伝わっており、本展ではそれら名品の数々を展示します。茶道具そのものだけでなく、歴代の茶人による箱書や好みの裂による仕覆などともに伝えられた付属品などからも、大切に受け継がれた思いを垣間見ることができます。住友家歴代当主が慈しみ伝えてきた茶の湯の名品と、その思いをお楽しみください。