千年以上続く日本の伝統文化「能」の世界。奈良時代に大陸から渡来した「散楽」が源流となり、室町時代に世阿弥によって大成された古典芸能「能」は、長い歴史の中で絶えず守られてきました。演能に用いられる「能面」は一見、無表情に見えますが、舞台では多くの表情を持ち、見事なまでに人間の心理を表現し、見るものを魅了します。本展では、世界的な能面の愛好家である、スティーヴェン・マーヴィン氏のほぼ非公開のコレクションを中心に、金剛家、篠山能楽資料館の歴史ある能面100面を展示します。幽玄の美である能面の芸術を、この機会にご堪能ください。