京都国立近代美術館は2021年3月、岸田劉生の作品42点を一括収蔵いたしました。新収蔵の劉生作品群の中には、彼がゴッホなどポスト印象派の影響を強く受けた初期の代表作《外套着たる自画像》や、「内なる美」を探求した静物画の名作《壺》、《壜と林檎と茶碗》、愛娘・麗子をモデルにした作品として名高い《麗子裸像》、最晩年の新境地を伝える明澄な風景画《大連星ヶ浦風景》など、劉生の芸術を考える際には欠かすことのできない重要作品が多数含まれています。新収蔵を記念して開催する本展覧会では、同館所蔵の岸田劉生作品を全てまとめて公開するとともに、《外套着たる自画像》や《舞妓図(舞妓里代之像)》、《大連星ヶ浦風景》等の旧蔵者だった森村義行と、その弟で《壜と林檎と茶碗》の旧蔵者でもあった松方三郎にも着目し、劉生の顕彰におけるこうしたコレクションの役割も振り返ります。
- 日程
- 2022年1月29日(土)~3月6日(日)
9:30~17:00(受付終了16:30)※金曜日・土曜日~20:00(受付終了19:30)
- 料金
- 1,500円
- 場所
- 京都国立近代美術館
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)