源義経の側室・静御前（しずかごぜん）や、後鳥羽院の寵姫・亀菊（かめぎく）も、当時大ブームとなった「白拍子」という女性芸能者でした。その哀切な響きは激動の時代によく合い、権力者たちを魅了したようです。

大覚寺の座学講座では、同志社女子大学名誉教授の朧谷壽先生に『平家物語』で語られる白拍子・祇王祇女の悲話についてお話しいただきます。さらに、白拍子研究所による〈白拍子の実演〉をお楽しみください。衣装などの解説もあり、より深く学べます。

後半の散策は、大覚寺と祇王寺をめぐります。皇室ゆかりの門跡寺院で貴重な文化財を遺す大覚寺はお坊様のご案内で拝観を。祇王寺はお寺の方がご案内くださいます。新緑に包まれた見事な苔庭に、きっと皆さまの心も癒やされるはずです。