晩秋の京 「名残の紅葉」名所5選+1

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「京都紅葉情報2017」の色づき状況にも“終了近し”のマークが見られるようになり、京都の秋ももう間もなく終わりを迎えようとしています。秋から冬へと季節が移り変わるなか、12月に入ってもなお紅葉を楽しめるスポットがあります。晩秋の京を彩る「名残の紅葉」。「そう京」編集部スタッフが、名所をピックアップしてご紹介します。紅葉のピーク時季とは異なる、しっとりとした風情をお楽しみください。

※紅葉の色づき状況は年によって異なります。現在の色づき状況は、こちらよりご確認ください ⇒「京都紅葉情報2017」



“散り紅葉”の美しい名所 祇王寺


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撮影日:2014年12月1日


高くそびえる木々が木立を作る、祇王寺。空を覆うように赤く色づく紅葉を見上げるのも美しいのですが、晩秋、苔の上に降り積もった紅葉を愛でるのが、このお寺の醍醐味です。祇王寺は、平清盛に愛された白拍子・祇王が、清盛の心変わりのために捨てられ、出家したと伝わる“悲恋”のお寺。晩秋の少し寂しい気配が似合うお寺です。

⇒現在の色づき状況は? 祇王寺の紅葉情報はこちら

■祇王寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】300円
【電話】075-861-3574
【アクセス】市バス「嵯峨釈迦堂前」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.giouji.or.jp/



紅葉に包まれる参道がドラマチック! 光明寺


03

撮影日:2016年12月5日


京都市の南西、長岡京市に位置する光明寺は、数百本のモミジが境内を彩る紅葉の名所。表参道や諸堂周辺は早くに色づきますが、「もみじ参道」は例年12月のはじめまで色とりどりの錦絵巻を愛でることができます。両側から参道へと枝を伸ばすモミジは順を追って色づき、時季によっては、見上げる空も足下も、ぐるりと紅葉に包まれることも。訪れるならば、朝日の当たる午前中がおすすめ。赤色がさらに鮮やかに映えます。

※お寺の方によると、2017年は紅葉の色づき具合が早く、見頃のピークも11月下旬になりそう、12月初旬は散り紅葉が楽しめるのでは? とのことです。来訪の際は、下記「紅葉情報」やお寺の公式ホームページをご確認ください。

⇒現在の色づき状況は? 光明寺の紅葉情報はこちら

■光明寺
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】境内無料(2017年11月11日~12月6日は500円)
【電話】075-955-0002
【アクセス】阪急バス「旭が丘ホーム前」バス停から徒歩約4分 Google map
※光明寺および近隣には駐車場がないため、公共交通機関をご利用ください
【公式ホームページ】http://www.komyo-ji.or.jp/



京都で一番遅く色づく紅葉名所 糺の森


04

撮影日:2016年12月9日


下鴨神社の境内、平安京以前の植生を遺す太古の森「糺(ただす)の森」。うっそうと茂る木々に囲まれ、京都市内でもっとも遅く色づく紅葉名所として知られています。市街地にありながら神聖な気配をまとう森が赤く染まり、そして一面に葉を落とし、冬の間エネルギーを蓄え、芽吹きの春を待つ。大いなる自然の営みを敬い、自然が織り成す美しさに感謝を捧げたくなるスポットです。

⇒現在の色づき状況は? 糺の森(下鴨神社)の紅葉情報はこちら

■糺の森
【拝観時間】境内自由
【拝観料】境内無料
【電話】075-781-0010(下鴨神社)
【アクセス】市バス「下鴨神社前」・「糺ノ森」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://tadasunomori.or.jp/



晩秋に赤く輝く、珠玉の庭 建仁寺


05

撮影日:2016年11月30日


繁華街・祇園の真ん中に位置する建仁寺は、境内の紅葉は早くに見頃を迎えるのですが、本坊の中のモミジは、例年12月初旬に見頃を迎えます。特に、四面正面の枯山水式庭園「潮音庭」は、三尊石と苔、モミジのバランスが美しく、どの場所から観ても絵になる紅葉を楽しむことができます。おすすめは、夕方。冬が近づき日が傾くのが早くなると、15時半頃から夕暮れ時の趣が漂います。冷たさを増す空気が、お庭の雰囲気をいっそう凜とさせるようです。

⇒現在の色づき状況は? 建仁寺の紅葉情報はこちら

■建仁寺
【拝観時間】11月~2月 10:00~16:30(受付終了16:00)
3月~10月 10:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】境内無料、方丈・法堂500円
【電話】075-561-6363
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kenninji.jp/



晩秋の静謐を味わう 法然院


06

撮影日:2014年12月1日


洛東・鹿ヶ谷の山麓に位置する法然院は、奥まった場所に位置することから紅葉の色づきが遅く、例年11月の後半からゆっくりと色づきはじめます。茅葺き屋根の山門と、白砂檀、そして赤や黄色に色づいた紅葉の配置は、まさに絶妙の美しさ。どのアングルも絵になるのでついつい写真撮影に夢中になってしまいそう・・・ でも、せっかく晩秋に訪れるならば、ただゆっくりと静謐さを味わっていただきたいお寺です。

⇒現在の色づき状況は? 法然院の紅葉情報はこちら

■法然院
【拝観時間】6:00~16:00(閉門)
【拝観料】境内無料
【電話】075-771-2420
【アクセス】市バス「浄土寺」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.honen-in.jp/



番外・一面の錦絵巻に包まれる 地蔵院[竹の寺]


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撮影日:2015年12月11日


「京都紅葉情報2017」には掲載されていませんが、名残の紅葉スポットとしてスタッフがおすすめしたいお寺が、洛西にある地蔵院。たくさんの竹が境内に植わるため“竹の寺”とも呼ばれています。その竹の間をたくさんのモミジが彩り、秋の境内は格別の美しさ。竹の木立に光が遮られているため、紅葉の色づきが遅く、例年12月初旬に見頃を迎えます。心静かに今年最後の紅葉をご覧ください。

■地蔵院[竹の寺]
【拝観時間】9:00~16:30閉門(最終入山16:15)
【拝観料】500円
【電話】075-381-3417
【アクセス】京都バス「苔寺・すず虫寺」バス停から徒歩約3分、阪急嵐山線「上桂駅」から徒歩約12分 Google map
【公式ホームページ】http://takenotera-jizoin.jp/


 

Written by. 「そう京」編集部

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