京都の社寺ならではのオリジナル自販機

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大覚寺 自販機
 

お寺や神社などに行ったときに、本来の目的よりついつい他のものに目がいったり、興味をもってしまう “とらみ” です。今日は以前から注目していて、取材に行った時にはよく利用している自動販売機(以下、自販機)を紹介します。



【大覚寺】365日紅葉しています

上の写真は大覚寺のバス停にある自販機。私の知る限りでは10年くらい前からありました。今設置されているのは当初より絵柄が少し変わり、より見事な紅葉になっています。また横の自販機では大沢池の桜も1年中楽しめますよ。少し離れて遠目に見てもらうと、より美しさがわかります。さらに左から2つ目の自販機の上部にある電光掲示板からは京都のニュースもリアルタイムで流れ、1本の飲み物を買うだけなのに、ついつい長い時間じーっと見てしまいます。こんな自販機、他にありません。ただただ驚きです!

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【藤森神社】ありがたいお言葉をいただけます

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私のお気に入りは、馬の神様で知られる藤森神社の参集殿前にある、この自販機。インパクトある馬のデザインもさることながら、機能にもご注目。まずお金を入れます。すると「ヒヒ~ン」と馬の鳴き声が・・・ そして飲み物のボタンを押すと、「パンパカパ~ン」と競馬のファンファーレ。これだけでもびっくりですが、さらに飲み物を取り出すと、な・なんと「幸運に恵まれますように」という宮司さんのありがたいお言葉が・・・ 思わず「ありがとうございます」と返事しそうになります(笑) ここで音声をお聞かせできないのが残念です。

声の主である宮司さんにお伺いしたところ、「3年ほど前でしょうか、業者の方から声の出る自販機を勧められ、せっかくならおもしろくて、うちの神社らしいものをと色々考えて、これに落ち着きました」とのことでした。
たしかにおもしろいです。もう一度聞きたくてついつい2本も買っちゃいました(笑)

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【御香宮神社】名水は販売していません

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次は “伏見の名水” で有名な御香宮(ごこうのみや)神社の自販機です。社務所の横にあり、表門の図柄は存在感があります。この自販機が設置されたのは最近だったような気がして、神社の方にお伺いしたら「そうですね、正確にいつだったかは覚えていないのですが、ちょうど自販機を取り替える時期になり、業者の方から、"最近藤森神社さんもオリジナルの自販機に新しくされましたし、こちらもどうですか?” と営業されたんです(笑)」と。自販機の側面に “伏見の御香水” と書いてあるので、参拝の方から「ここのお水は販売されていないんですか?」とよく聞かれるそうです。残念ながら自販機に並ぶのは御香水ではなく、市販されているペットボトルのお水です。

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大覚寺では2018年5月14日(月)まで「春季名宝展」が、御香宮神社では5月31日(木)まで「伏見名水スタンプラリー」が開催されています。また藤森神社では5月1日(火)から「藤森祭」が行われます。これからの季節は初夏の花を愛でたりと、本日ご紹介したお寺や神社に行かれる機会があると思います。そのときには、この自販機を思い出していただき、のどの渇きを潤してくださいね。

Written by. とらみ

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