6月に行きたいイベント5選 夏越の祓ほか

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夏越の祓(北野天満宮)

雨の季節を迎える6月。京都では、通常非公開の花名所の特別公開がはじまり、雨に濡れしっとりと美しい“半夏生(はんげしょう)”や“桔梗(ききょう)”などを愛でることができます。一年の折り返しとなる6月30日の恒例神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」など、2018年6月のイベント情報をお届けします。

⇒「草間彌生 永遠の南瓜展」など、5月から開催中の展覧会情報はこちら



【5/19~6/17】年々花数を増やす、“ブルーのお庭”
建仁寺 霊源院 甘茶の庭「甘露庭」特別公開



建仁寺の南に位置する、塔頭・霊源院(れいげんいん)。全国的にもめずらしい甘茶がたくさん植わる「甘露庭(かんろてい)」があり、見頃の時季に特別公開が行われています。甘茶とはヤマアジサイの変種で、ガクアジサイに似た水色の花姿が特徴。霊源院では年々株数を増やし、今年(2018年)は400株を超えるほどに。新しく白砂も敷かれ、さらに美しい“ブルーのお庭”が楽しめそうです。

ところで皆さん、“甘茶”を飲まれたことはありますか? 甘茶の葉から作られるお茶で、砂糖は一切使用されていないのに“甘み”を感じられる、驚きのお茶なのです。期間中は甘茶席がご用意されていますので、ぜひこの機会に味わってみてくださいね。


期間限定の御朱印も豊富



堂内では「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)」や「達磨(だるま)図」など、普段は見られない寺宝が公開されています。甘茶や寺宝にちなんだ特別御朱印(各400円、写真右下の毘沙門天は300円)も登場していますので、お見逃しなく。


■甘茶の庭「甘露庭」特別公開
【日程】2018年5月19日(土)~6月17日(日)
10:00~16:00(受付終了15:30)
<夜間拝観(ライトアップ・蛍放生会)>
2018年6月2日(土)20:00~22:00/500円、蛍火を愛でる茶席1,000円
【場所】建仁寺 霊源院 詳細情報はこちら
【料金】500円、甘茶席500円(菓子付)
【問合せ】075-531-0986
【公式ホームページ】http://www.reigenin.jp/


半夏生・沙羅双樹・桔梗
京都の各寺院で、花の特別公開がはじまります!


建仁寺 両足院の半夏生


初夏から夏は、様々な花が楽しめる絶好のシーズン。京都には“花名所”が多数あり、特に6月は霊源院の他にも、花の開花に合わせて特別公開されるお寺があります。抹茶や精進料理をいただきながら、この時季ならではの美しいお庭鑑賞のひとときを過ごしてみませんか。

★建仁寺 両足院「初夏の庭園特別公開」
京都で半夏生といえば、いちばんに挙げられるほどの名所。緑の葉の半分がおしろいのように白くなる、爽やかな美しさにうっとりします。
【日程】2018年5月25日(金)~7月12日(木)
    ※呈茶は6月14日(木)~24日(日)
    10:00~17:00(受付終了16:30)
【場所】建仁寺 両足院 詳細情報はこちら
【料金】500円(呈茶付800円)、内部拝観600円
【問合せ】075-561-3216
【公式ホームページ】http://ryosokuin.com/




★妙心寺 東林院「沙羅の花を愛でる会」
朝に咲き、夕方に散るという儚い沙羅双樹(さらそうじゅ)。東林院を代表するお花で、かつて「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンポスターにも登場しました。
【日程】2018年6月15日(金)~30日(土)
    9:30~16:00
【場所】妙心寺 東林院 詳細情報はこちら
【料金】抹茶付1,600円、抹茶と精進料理付5,950円
【問合せ】075-463-1334




★東福寺 天得院「桔梗を愛でる特別拝観」
寺紋も桔梗で「桔梗の寺」と呼ばれる天得院。杉苔に覆われた庭に、星形の可愛らしい花が彩りを添えます。花頭窓(かとうまど)越しに望むお庭も風情があります。
【日程】2018年6月25日(月)~7月10日(火)
    10:00~16:30(受付終了16:00)
【場所】東福寺 天得院 詳細情報はこちら
【料金】500円、抹茶とお菓子800円、精進料理「花精進」3,780円(11:00~14:00)※要予約(ハトヤ瑞鳳閣:075-361-1231)
【問合せ】075-561-5239
【公式ホームページ】http://www.tentokuin.jp/tera/



【6/1・2】幽玄の世界への誘い
初夏の風物詩「京都薪能(たきぎのう)」


金剛流能「祇王」


「京都薪能」は、昭和25年(1950)より約70年続く、初夏の風物詩です。会場となるのは平安神宮。夕闇のなか篝火(かがりび)が焚かれ、朱塗りの社殿を背景に、幻想的な能舞台が浮かび上がります。今年(2018年)のテーマは、かの有名な英雄「源義経」。観世・金剛の両流派が能と狂言で、義経の生涯を描きます。今年は土曜日開催もあり、京都旅で訪れやすいのも嬉しいですね。この機会に、「薪能」を楽しんでみませんか。

※チケットのご予約については、公式ホームページでご確認ください。

■京都薪能
【日程】2018年6月1日(金)・2日(土)
    18:00~20:45頃 ※開場17:00
【場所】平安神宮 詳細情報はこちら
※雨天の場合はロームシアター京都メインホールで開催 Google map
【料金】前売券4,000円、当日券5,000円
【問合せ】075-754-0331(京都薪能事務局/9:00~17:00※月曜日休)
【公式ホームページ】http://www.kyoto-nohgaku.or.jp/


【6/16・17】約80名の芸妓さん・舞妓さんが勢揃い!
第25回 京都五花街合同公演「都の賑い」



京都五花街の合同公演「都の賑い」。祇園甲部・宮川町・先斗町(ぽんとちょう)・上七軒・祇園東からなる京都五花街の芸妓さん、舞妓さん総勢約80名が集う舞踊公演です。五花街が一堂に会する舞台は、一年を通してもこの2日間だけ。フィナーレでは、各花街から4名ずつ合計20名の舞妓さんが「祇園小唄」を披露。流派によって振り付けが異なるなか、ひとつの音楽にのせて自然と融合する光景は見事です。

※チケットのご予約については、公式ホームページでご確認ください。

■第25回 京都五花街合同公演「都の賑い」
【日程】2018年6月16日(土)・17日(日)
    14:00~
【場所】ロームシアター京都メインホール Google map
【料金】1階席13,000円、2階席8,000円、3階A席5,000円、3階B席3,000円、3階C席2,000円
【問合せ】075-561-3901(京都伝統伎芸振興財団〈おおきに財団〉)
【公式ホームページ】 http://www.ookinizaidan.com/event/


【6/30】半年の厄を祓い、半年の無病息災を願う
京都各地の神社で開催! 「夏越の祓」


夏越の祓(北野天満宮)


一年の折り返しとなる6月30日は、「夏越の祓」の日。半年の罪やケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事が、京都各地の神社で執り行われます。夏越の祓で体験したいのが「茅の輪(ちのわ)くぐり」。魔除けの力があるという茅(ちがや)の大きな輪が境内に設けられ、この輪をくぐることで身を清めます。


御誕辰祭の大茅の輪(北野天満宮)


北野天満宮では「御誕辰祭」(6月25日)の日に京都最大級とされる約5メートルの茅の輪が登場。車折(くるまざき)神社では6月1日から1ヵ月に渡り茅の輪が設置されるなど、神社によって大きさや設置期間は様々。詳細は、各神社の公式ホームページでチェックしてみましょう。



そして、京都では夏越の祓に欠かせないお菓子があります。その名も「水無月(みなづき)」。皆さんもご存じの外郎(ういろう)なのですが・・・ 三角形は氷、小豆には邪気を祓う意味が込められ、ひと夏の健康を願いいただきます。6月に入ると、京都のほとんどの和菓子屋さんで見かけますので、チェックしてみてくださいね♪


■夏越の祓
【日程】2018年6月30日(土)
※時間や期間は神社により異なります
【場所】京都市内各神社

Written by. かりー

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