千本鳥居でお馴染み! 伏見稲荷大社の見どころ・楽しみ方

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京都の神社探訪 1 

京都には数多くの神社があり、それぞれに特色があります。「京都の神社探訪シリーズ」では、参拝とともに楽しみたい境内の見どころをご紹介。今回は、“千本鳥居”でお馴染みの「伏見稲荷大社」をお届けします。2012年に「そうだ 京都、行こう。」夏キャンペーンの舞台となった、朱塗りの社殿が青空に映え、夏がよく似合う神社です。

\伏見稲荷大社の周辺情報をチェック!/
⇒「新スポットが続々オープン! 伏見稲荷大社の門前めぐり」はこちら
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1300年以上の歴史を誇る“お稲荷さん”

楼門(重文)

楼門(重文)

“お稲荷さん”と親しまれる伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。その歴史は平安遷都よりも古く、和銅4年(711)の創建と伝わります。商売繁昌・家内安全のご利益があるとされ、一年を通してたくさんの参拝者で賑わいます。

朱塗りの美しい“千本鳥居”。その意味とは・・・?

そんな大人気の伏見稲荷大社の最大の見どころといえば、“千本鳥居”。朱塗りの鳥居がズラリと連なる光景は、圧巻のひとことです! これは江戸時代以降に、願いごとが「通るように」または「通った」というお礼をこめて、鳥居の奉納が広まったことによるものだとか。1300年の歴史を思えば、まだ新しいことのように感じますね。

参拝者の思いがこもった鳥居は、いまでは境内全域に約1万基が並ぶといいますから、驚きです! 横から見るとご覧の通り。透き間なく並んでいるのがよくわかります。

境内各所で、コンにちは。“キツネ”は稲荷大神のお使いです

鍵をくわえた狐の像

鍵をくわえた狐の像

境内を歩けば至るところで、稲荷大神のお使いである“キツネ”に出会います。楼門前には阿吽(あうん)の狐の像が鎮座し、向かって右は「玉」、左は「鍵」をくわえています。他にも「巻物」や「稲穂」をくわえていたり、格好もさまざまなので、チェックしながらめぐるのも楽しいですよ。

白狐絵馬 500円

白狐絵馬 500円

神社でお馴染みの絵馬も、可愛らしいキツネに。“すっぴん”はキツネらしいつり目のお顔ですが、願いごとと合わせて、表情を自由に描くことができます。皆さん、凝っていますね!

重い? 軽い? “おもかる石”にチャレンジ

はじめの鳥居のトンネルを抜けた先にある奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)では、ぜひ“おもかる石”にチャレンジを。願いごとを思いながら、石灯籠の上にのる宝珠石を持ち上げ、予想より軽ければ願いが叶うそう。私も持ち上げてみましたが・・・ お、重い(汗) 参拝に訪れるたびに持ち上げていますが、いつも同じように感じます。皆さんはどう感じられるでしょうか?

\京都には、さまざまな石があります/

⇒「あれは何!? 京都の気になる「石」の謎」はこちら。

一度は体験したい“お山めぐり”へ

四ツ辻(よつつじ)では、京都市南部の絶景が広がります♪

四ツ辻(よつつじ)では、京都市南部の絶景が広がります♪

奥社奉拝所や、そのさらに奥の三ツ辻(みつつじ)辺りで折り返す方が多いのですが、実は境内はとても広く、稲荷大神が鎮座した稲荷山全体が信仰の対象となっています。標高約233メートル、一周約4キロ、2時間ほど。ご利益のあるお塚や見どころが随所にあり、“お山めぐり”を体験してこそ、伏見稲荷大社を知ることができそうです。有名な『枕草子』を記した清少納言も、参詣したという稲荷山。時間と体力に余裕のある方は、ぜひ歩いてみましょう。

※靴は歩きやすいスニーカーなど、また、お茶など水分補給用の飲み物を持参することをおすすめします。
  • 一ノ峰上社

    一ノ峰上社

  • 御劔社の手水

    御劔社の手水

  • 眼力社の手水

    眼力社の手水

  • 薬力社

    薬力社

頂上にあるのが「一ノ峰上社(いちのみねかみしゃ)」。「末広大神(すえひろおおかみ)」と称えられる神様を祀り、“末広がり”だけあって縁起が良く、お参りすると何事もうまくいきそう!

お山めぐりの途中には、眼のご利益があるという「眼力社(がんりきしゃ)」や喉のご利益があるという「おせき社」、無病息災のご利益があるという「薬力社」など、健康にちなんだお社が多くあります。眼力社のかっこいい狐の手水(ちょうず)や「御劔社(みつるぎしゃ)」の刀をモチーフにした手水もお見逃しなく。

お参りの最後は「稲荷茶寮」でひとやすみ

啼鳥菴(ていちょうあん)

啼鳥菴(ていちょうあん)

ぐるりお山をめぐり下りてきたら、八島ヶ池ほとりの休憩所「啼鳥菴」にある「稲荷茶寮」へ。こちらは老舗茶舗「椿堂茶舗」が運営するカフェで、ドリンクや“お稲荷さん”をモチーフにしたパフェ、ぜんざいなどがいただけます。可愛らしいスイーツが、散策の疲れを癒やしてくれそうですね♪

稲荷パフェ 1,300円

稲荷パフェ 1,300円

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千本鳥居だけじゃない“伏見稲荷大社の魅力”、いかがでしたか。他にもご利益スポットや気になるキツネさんがいっぱい。ぐるりお山めぐりをして、お稲荷さんをさらに楽しんでみてくださいね! 周辺には、お稲荷さんらしい“キツネ煎餅”や “いなり寿司”など、さまざまな名物があるので、こちらも要チェックですよ。

■伏見稲荷大社
【参拝時間】境内終日自由
【参拝料】境内無料
【電話】075-641-7331
【アクセス】JR奈良線「稲荷駅」からすぐ、京阪本線「伏見稲荷駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://inari.jp/
※掲載内容は2021年11月10日時点の情報です。最新情報は掲載先にご確認ください。

Written by. かりー

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