「そうだ 京都、行こう。」を彩った秋景色。真如堂・北野天満宮 編

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【2015年秋】北野天満宮

 

「そう京」キャンペーン25周年 4


2018年に25周年を迎えた、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン。秋だけでも40以上のCMやポスターが制作され、京都の秋を様々にご紹介してきました。そんな「そう京」の秋を彩っていただいた社寺の方に当時の思い出などを伺ってみました。前回の「東寺・地蔵院 編」に続き、今回は「真如堂」「北野天満宮」が登場。あの日あの時の、あの紅葉を思い浮かべながらご覧になってみてくださいね♪

◆25周年記念特集はこちらから ⇒みなさまと共に歩んだ25年


町角にある「ゴクラク」は、正真正銘の極楽でした。
【2002年 真如堂】


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【2002年秋】真如堂


■YouTube公式チャンネルでCMを見る

「正真正銘のゴクラク」は、町角を曲がるとあったりするんです。

印象深いこのキャッチコピーを覚えている、という方も多いのではないでしょうか。2002年秋の「そう京」キャンペーンを彩ったのは、真正極楽寺、通称「真如堂」の紅葉でした。あらためてCMを見返してみると、「・・・あれ? こんなにたくさんの方が登場されていたんだ・・・」と驚いてしまいました。

「最初のシーンで、5人のお坊さんが登場しますよね。実は、あのなかの2人目が、私です」

と笑顔で話してくださったのは、真如堂執事の本郷さん。今年の初夏には、境内をご案内してくださったお坊様です。

\真如堂を知るための「3つのキーワード」とは?/
⇒【京さんぽ】「正真正銘のゴクラク」 初夏の真如堂を訪ねる


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季節感あふれる手水鉢。近頃は“SNS映えする”と話題です


「最初は俳優さんで、というお話もあったのですが、やはり袈裟(けさ)を着用するのは難しいものなので、真如堂のお坊さん総出で出演することになりました」

“正真正銘のお坊様”だったんですね! 袈裟ももちろん本物。“七条(しちじょう)”という、「お十夜」の際に着用される格式高い袈裟だと教えてくださいました。

「ちょうど、お十夜の法要が終わり、3日後くらいの撮影だったんです。普段であれば法要が終わると箱のなかに大切にしまい込んでしまうのですが、このときはそのまま出しておいて撮影にのぞんだんですよ」


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お十夜 お練り


お十夜とは、毎年11月5日から15日までの10日間かけて行われる法要のこと。室町時代に平貞国(たいらのさだくに)によって始められたと伝わる儀式で、十日十夜念仏を唱え阿弥陀様のご恩に感謝を捧げます。結願日である15日に法要が行われ、七条袈裟のお坊様が勢揃いされます。


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CMのなかでも印象的なのが、三重塔。ポスターも、お坊様が塔を眺めている構図で、まさに“絵になる”塔ですよね。いつも身近に眺めておられる本郷さんに、“塔を眺めるのにおすすめの時間”を尋ねてみました。

「そうですね・・・ 日中は影ができて重厚感がありますが、夕方もいいものですよ。夕日が塔の姿をよりくっきりと映し出してくれて、朝や昼とは違った情景を見せてくれます」

紅葉と夕日、そして三重塔の競演が、待ち遠しいです! 今年は、11月1日(木)から12月2日(日)まで《観経曼荼羅》や《花車屏風図》、《狩野孝信の襖絵(屏風仕立て)》などの宝物を展示される予定とのことなので、CMのシーンを思い出しつつ訪ねてみてはいかがでしょうか。

⇒真如堂の詳細情報はこちら
【紅葉の見頃】例年11月中旬~12月上旬、紅葉情報はこちら


“秋を忙しく”したのは、もしかしたら天神さんかもしれない!?
【2015年 北野天満宮】


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■YouTube公式チャンネルでCMを見る

ああ、私の秋は忙しくなるぞ。

本当に。秋は忙しい・・・ と納得された紅葉好きの方も多いのではないでしょうか。2015年秋に登場したのは、“天神さん”と親しまれる学問の神様・菅原道真を祀る、全国天満宮の総本社・北野天満宮です。今では紅葉スポットとしておなじみになりましたが、3年前はまだまだ“紅葉のNewスポット”でした。

「思い返せば、あの2015年の秋キャンペーンを契機に、北野天満宮のもみじ苑も拝観者が増えはじめ、参拝者や観光でお越しの皆さまにも、ようやく京都の紅葉スポットのひとつとして認知していただいたような気がします」

とおっしゃるのは、神社の広報を務める東川さん。境内の西側にある「もみじ苑」が秋の公開をするようになったのは、2007年のこと。豊臣秀吉が築いた史跡「御土居(おどい)」の一部と自然林が紙屋川に沿って広がるエリアで、約350本ものもみじが植わっています。そのなかには樹齢約400年の三叉もみじがあるなど、見ごたえも抜群。「そう京」キャンペーンでは、御土居の上から紅葉越しに本殿を見下ろす構図を、ポスターとして取り上げました。


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ライトアップ時


「ポスターと同じ場所で、ということで、今もこのあたりが人気の撮影スポットとなっています」

キャンペーンからわずか3年とはいえ、境内の整備は著しく、2017年には楼門横に「文道会館」という大きな文化施設が完成しています。


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曲水の宴


「日本文化の礎を築いた天神信仰を、より多くの人々に広めるため、境内で菅公ゆかりの様々な行事を行うようにしています。12月2日(日)までは、『KYOTO NIPPON FESTIVAL(京都ニッポンフェスティバル)』という日本の伝統文化とアート、食を融合させたイベントを実施。2016年からは春と秋に『曲水の宴』が再興となり、紅葉とともにお楽しみいただけます。そのほかにもたくさんの催しをご用意していますので、秋の境内をたっぷり楽しんでいただきたいですね」

今年(2018年)の「もみじ苑」公開は、10月25日(木)よりはじまり、宝物殿では約40振の宝刀が展示される「刀剣展XIII」を開催中と、催し盛りだくさんの北野天満宮。・・・私たちの秋を忙しくしたのは、もしかしたら北野天満宮さんかもしれませんね!?

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【紅葉の見頃】例年11月中旬~12月上旬、紅葉情報はこちら

■北野天満宮 御土居の公開の詳細はこちら
■「もみじ苑」夜間特別拝観とライトアップの詳細はこちら

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Written by. 「そう京」編集部

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