村上開新堂 歴史香る洋菓子店の和モダンカフェ

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京都NEW SPOT 1


「せっかくお店に来たから、ここで食べてみたいな」
老舗洋菓子店「村上開新堂」には、そんなお客さまの声が、長年寄せられていたそう。そこで2017年春、満を持してカフェスペースをオープンされました。明治40年(1907)の創業以来、はじめての試みです。

お店があるのは、お茶・和紙・錫製品などの老舗と骨董店が軒を連ねる寺町通。和風建築が多いなか、ひときわ目立つ白い洋風の建物が「村上開新堂」です。ロシアケーキやオレンジゼリーが有名ですが、どのようなカフェとなったのでしょうか。


洋x和の贅沢なくつろぎ空間

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カフェスペースは、元々お店の奥にあった住居をリノベーションし誕生しました。外観から「洋風のカフェかしら?」と思いきや、靴を脱いで上がると、そこは洋と和をミックスした和モダンな空間。洗練されたデザインの北欧家具が配され、床の間には季節の掛け軸、正面には坪庭があります。特等席は、お庭を眺めながら過ごせる縁側。ひとりでもゆっくり楽しめそうです。

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私のお気に入りはこちらの個室。入り口はカフェスペースの奥で、まるでヒミツの部屋のような場所にお席があります。お庭は見えませんが、ひっそりとした雰囲気で語らいたい方におすすめ。ぬくもりを感じる手漉き和紙が貼られた壁に囲まれ、さらに落ち着いた気分にさせてくれます。

気になる、カフェ限定メニュー

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店頭で販売されているロシアケーキなどの焼き菓子はもちろんのこと、カフェ限定メニューも2種類用意されています。近くに店を構える老舗「一保堂茶舗」の極上ほうじ茶を使用した「ほうじ茶のシフォンケーキ」は、焼き菓子と同じくあっさりとした味わい。一方、「シフォンケーキとは対照的に濃い味のスイーツを」との思いで作られたのは、「フォンダンショコラ」。大人好みのほろ苦さがポイントです。どちらもコーヒー、または紅茶とセットで1,200円。10食限定なので、夕方には売り切れることが多いとか。

夏だけのお楽しみ。期間限定スイーツ

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現在は、夏季限定で「オレンジゼリー」(562円)が登場中。ご覧のとおりオレンジをそのまま器にし、ゼリーは果汁と砂糖だけで作られたフレッシュ感あふれるもの! 以前から店頭で販売されていましたが、「みずみずしい味をその場で食べてみたい」というお客さまの声もあり、カフェオープンのきっかけのひとつとなったのだとか。9月末までの限定メニューなので、お早めに。

おみやげには、もちろん焼き菓子を

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ところで、皆さま「ロシアケーキ」ってご存知ですか?その名の通りロシアで作られているクッキーが元で、日本風にアレンジしたものを「ロシアケーキ」と呼ぶそうです。クッキーよりもあっさり味でソフトな生地が特徴。

レトロなガラスケースには、村上開新堂を代表するロシアケーキ(194円)をはじめ可愛らしい焼き菓子が勢揃い。ご自宅でのティータイムに、大切な人へのおみやげに、ぜひお持ち帰りください。

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ちなみに包装紙のデザインは、エジプトの壁画風。
ロシアケーキにエジプト… この組合せが気になり、包装紙の由来を四代目店主の村上彰一さんに伺うと、「デザインは、昭和初期から変わっていません。その由来などは不明ですが、当時エジプトブームがあったそうです。でも、因果関係など詳細はわからないんですけどね」とのこと。この謎の包装紙も、レトロな雰囲気を一層感じさせてくれます。


■村上開新堂
【営業時間】10:00~18:00(カフェは17:00まで、ラストオーダー16:30 ※2017年9月のみ11:00~)
【定休日】日曜日・祝日、第3月曜日
【電話】075-231-1058
【アクセス】地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩約4分 Google map
【公式ホームページ】http://www.murakami-kaishindo.jp/

 

Written by. かりー

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