出来たてを召し上がれ! 今宮神社のあぶり餅

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京都・門前菓子シリーズ 1


「あぶり餅、いかがですか~!」
京都・洛北にある今宮神社の東門を出てすぐ、元気な呼び込みと、あたりを包む香ばしい香りに誘われて入ったのは、参道に店を構える「かざりや」。一子相伝で代々女性が受け継ぎ、創業はなんと江戸時代初期にまで遡るという老舗中の老舗です。こちらでいただけるのは、今宮神社の門前菓子として古くから伝わる「あぶり餅」。美味しさはもちろんのこと、食べるとご利益が授かれると人気ですが、そもそもあぶり餅とは一体どんな門前菓子か、皆さんご存じでしょうか。

今宮神社

今宮神社は、正歴5年(994)、京都で流行した疫病を鎮めるため、無病息災を祈る御霊会(ごりょうえ)を行ったことを起源にもちます。人々は、疫病神への御供えとしてさまざまなものを献上しましたが、中でも、神社に祀られる「神鏡」を形取った白い丸餅は“神聖な霊を宿す”と考えられていたそう。その神聖なお餅を“あぶり”、無病息災・子孫繁栄・長寿などを願って食していたことから、いつしか、今宮神社への参詣の帰りにあぶり餅を食べることが習わしとなり、病気封じ・厄除けのご利益のある門前菓子として、今に伝わっているのだとか。そんなご由緒のあるあぶり餅、さっそく注文してみました。

かざりや外観
あぶり

きな粉をまぶしたひとくちサイズのお餅を竹串に刺し、炭火で丁寧にあぶって作られるあぶり餅。この“あぶる”ことにも厄除けの意味が込められているそうです。ちなみに、竹串もただの竹串ではなく、今宮神社に奉納された斎串を使っているといいますので、ありがたみが増しますね。焦げ目がついてきたら、出来上がりの合図。う~ん、いい香りがしてきました。

あぶり餅アップ

先程のあぶったお餅に、たっぷりと甘い白味噌タレを和えるとあぶり餅の完成です。タレの甘い香りとこのツヤツヤ感! 食欲が刺激されます。

「時間が経つとタレが広がってしまいますので、すぐに食べてくださいね~」

お店の方の言葉通り写真撮影はほどほどにして、すぐにパクリといただきました。ホカホカと温かく、優しい味の中に、なんだか懐かしさもあるような・・・ そんな味わいです。絶妙な甘さのタレとお餅の焦げ目の香ばしさがよく絡み、何本でも食べられそうな気がします。一人前500円とワンコインでいただけるのも嬉しいポイントです。

庭とあぶり餅

「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね!」と優しいお店の方のお言葉に甘え、お餅を堪能したあとは、きれいなお庭をボーッと眺めさせていただきました。これで私もご利益を授かれたハズ♪ 皆さまも今宮神社へお参りのあとは、ぜひお立ち寄りを。



あぶり餅 かざりや
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】水曜日(1日・15日・祝日が水曜日の場合は木曜日)
【電話】075-491-9402
【アクセス】市バス「今宮神社前」バス停から徒歩約1分 Google map
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Written by. ち〜たら

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