
京都市内の通りは、南北(縦)にのびる道と東西(横)にのびる道が、ほぼ直角に交差していることから“碁盤の目”と言われているのは、皆さんもご存知ですよね。交差点名も「通り名+通り名」になっていて、私のような方向音痴でも、今どこにいるのかがわかりやすくて助かります。
しかし、物事には例外がつきもの。写真の「三条御池」は地下鉄東西線の「太秦天神川駅」の前にある交差点です(Google map)。ルールからいえば三条通と御池通の交差点を表します。「えーーー、そんなバカな~!」と突っ込んでいただいた方、ありがとうございます(笑) そうなんです、三条通と御池通とは、どちらも東西にのびる横の通り。平行する道が交わるなんてありえませんよね。実は三条通は、市内中心部をはなれたところから斜めに走り、この地点で御池通と交差してしまうのです。
この辺りにあまり来ることがなく今まで気がつかなかったのですが、何気なく通りかかった私にはあまりにも驚きだったので、危険をかえりみずシャッターを押してしまいました。
「四条堀川」? 「堀川四条」? どっちやね~ん!

では、交差点名にルールがあるのだろうかと調べてみました。どうやら、大きな通りが先にくるのが基本のようです。縦の通りが前にきている交差点が多いなか、四条通(横の通りです)と堀川通(縦の通りです)の交差点には「四条堀川」の標識が(Google map)。さすがメインストリートの「四条通」。またしても例外か、と納得していたんですが、なんと1箇所だけ「堀川四条」の標識を発見してしまいました! いったい、どっちやね~ん! の交差点でした。
「五条大宮」と「大宮五条」ややこしいね~ん!

続いて五条通です。五条通は「○○五条」と、横の通りである五条が後に付くことが多いのですが、大宮通との交差点「五条大宮」はここも例外で前に五条が付いています・・・(笑)(Google map) ここでさらにややこしいのが、バス停。市バスは「大宮五条」、JRバスは「五条大宮」。いったいどっちが先なの? と、頭の中が「??」でいっぱいです。
こうしてみるとルールがあるなんて言いましたが、あるようでない。この曖昧さがいかにも京都らしくていいですね。
何気なく歩いている道でも、キョロキョロしていると新しい発見やおもしろいものに出合えたりします。皆さんもたまには、のんびりと京都の町歩きを楽しんでみませんか。くれぐれも車に気をつけて!