“穴場”な桜名所、春の勧修寺へ行こう!

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勧修寺
 

「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台をご紹介 4


厳しい寒さが続き、冬真っ只中な今日この頃ではありますが、今年(2018年)の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン・春編の舞台が発表されました♪ その舞台は、京都市の中心部から東南の方角に位置する山科区の勧修寺(かじゅうじ)。春キャンペーンとしては2005年以来、2回目の登場です。桜の名所として人気を誇る醍醐寺からも近いのですが、不思議なほどゆったりとした時間を過ごすことができ、なおかつ京都らしい春を楽しむことができる、“穴場であり名所でもある” 勧修寺の春をご紹介しましょう!

⇒「桜の名所開花情報」は3月下旬から更新予定(それまでは2017年のベストショットをお届けします)
 

門前からワクワクが止まりません♪


まずは、お寺の入口である山門に続く参道で、こちらの風景がお出迎え。最高のおもてなしに、さっそく足が止まってしまいます。「勧修寺といえばこの風景!」という方もいらっしゃることでしょう。紅色のしだれ桜も良いアクセントになっています♪ ずーっと見ていたくなりますが、紹介したいことがまだまだたくさんありますので、ここは我慢して先に進みましょう!

勧修寺の歴史を簡単におさらい


山門をくぐり境内へ進むと、そこかしこで目に付くのが“菊の御紋”。勧修寺は、昌泰3年(900)、醍醐天皇が生母である胤子(いんし)の冥福を祈り供養するために、自身の等身大の観音像を祀ったことに始まります。以来、皇室ゆかりの“門跡(もんぜき)寺院”として繁栄しましたが、「応仁の乱」で焼失。そこから200年ほどを経た貞享年間(1684~1688)に、かつての古図などを元に、往時の姿に復元されたと伝わります。

気品に満ちた春景色


さて、お庭までやってきました。ここで目を引くのは、なんといっても桜の花に包まれた「観音堂」でしょう。先ほどの参道と同様、春の勧修寺を象徴する風景として知られます。境内を彩る桜は本数こそ多くはありませんが、“ここぞ”と計算されたかのように植わる光景からは、上品で雅やかな風情が感じられます。“門跡寺院”ならではの格調高さを味わえる景色ですね♪

氷室池をぐるりと一周してみましょう


お庭の中には、満々と水をたたえる氷室池(ひむろいけ)が広がります。嵯峨野にある大覚寺の大沢池と同じく、平安時代のお庭の典型的な様式を今に伝えます。かつての貴族は舟を浮かべ、桜やお月様を愛でたのでしょうか。
今は舟に乗ることはできませんが、この池の周りを歩いて散策することができます。ご覧のように、風が無ければお見事な“リフレクション”が! 桜の花が… たっぷり2倍になりましたね(笑)

この春、貴重な文化財が特別公開!


いったんお庭を離れて、通常非公開の書院の中へ。どうですか、この煌びやかな襖絵! 宮廷絵師として名高い江戸時代の絵師、土佐光起(みつおき)・光成(みつなり)親子によって描かれた作品ですが、じつはこの春、特別に公開されることになりました! これは見逃せませんよね~♪
しかも、「貴重なものは後世に伝えないといけない」というご住職の想いから、なんと特別公開期間中は写真撮影も可能なんですよ! その想いに応えるべく、京都に来られなかったお知り合いの方に、貴重な記念写真とともにその素晴らしさをお伝えくださいね。自慢話もお忘れなく(笑)
※書院特別公開の期間など詳細は、文末をご覧ください
※襖絵の鑑賞・写真撮影は、お部屋の外の廊下部分からとなります

⇒「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員様は、お部屋の中で襖絵をご鑑賞いただけます!
⇒初めての開催! 勧修寺庭園の桜をライトアップします♪
⇒勧修寺や醍醐寺など桜の名所を、ガイドと一緒にめぐりましょう
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記念撮影はコチラがおすすめ!


さて、ふたたびお庭へと戻って来ました。こちらは襖絵に彩られた書院前からの風景。ちょうど、2005年の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンポスターを彷彿とさせるアングルですね。観音堂と桜を背景に、地を這うように枝葉を付けるのは“ハイビャクシン(這柏槙)”という植物で、その樹齢は800年近くになるそう。そして、その奥の灯篭は、かの有名な“水戸黄門(水戸光圀)”によって寄進されたと伝わるもの。“この灯篭が、目に入らぬか!”と言わんばかりの存在感ですね~(笑) 勧修寺の魅力がぎっしりと詰まったこの場所で、ぜひ記念の一枚を撮ってみてはいかがでしょうか♪

4月は旅行できない… でも京都でお花見がしたいという方は


(撮影日:2017年3月22日)

例年、京都が桜の盛りを迎えるのは4月上旬のこと。ソメイヨシノが大半を占める勧修寺も例に漏れませんが、この時季は、年度の始まりということもあり「旅行なんてしてる場合じゃない…」という方もきっと多いですよね。「3月中なら時間が取れるのに…」という方は、ぜひ勧修寺に桜を見に行きましょう! 最初にご紹介した参道では、例年、早咲きの桜が3月下旬には見頃を迎えます。さらに…

たくさんの“早咲きの桜”がお出迎え♪


(撮影日:2017年3月22日)

観音堂の付近もまた、早咲きの桜が彩りを添えてくれます! “ひと足早い春との出会い”ってなんだか嬉しくなりませんか? このあたりは勧修寺に限らず、醍醐寺、そしてしだれ桜がお見事な大石神社岩屋寺など、早咲きのお花見スポットが点在。もちろん、ソメイヨシノの時季も素晴らしいのですが、例年、3月下旬でも桜を堪能できることが多いので、“京都でのお花見”を諦めかけていた方は、勧修寺周辺をチェックしてみてくださいね! お時間のある方は、3月も4月もお越しになって、桜の移り変わりを楽しまれるのも良いでしょう♪

今回は勧修寺の桜風景を中心にお送りしてきました。これから春に向けて、勧修寺の見所をさらにご紹介していきますので、そちらもご期待ください!

■ 勧修寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
※書院特別公開は2018年3月24日(土)~4月15日(日)となります
【拝観料】庭園400円(2018年3月24日~4月15日は、庭園・書院共通600円)
【電話】075-571-0048
【アクセス】地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約6分 Google map
※2018年3月24日(土)~4月15日(日)は、駐車場がご利用いただけませんのでご注意ください


 

Written by. カツオ

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