お寺や神社へお参りする際、私はその時々の運勢を占う「おみくじ」を楽しみにしています。「十三まいり」で知られる嵐山の法輪寺に、「電伝みくじ」（1回100円）という新しい恋みくじが登場したと聞き、早速取材に行ってきました♪

「電伝みくじ」は本堂前にある授与所（9：00～17：00）でひくことができます。その佇まいを見るなり、「なんだか楽しそう！」とワクワク♪ どのようにして、ひくのかというと･･･

ご覧のように、盤上のオブジェを手で握るだけ！ すると、ピピピピピっと数字が光り出し、中央の液晶モニターに数字がランダムで表示されて、番号に対応するおみくじを授与所でいただくことができます。

これは相当なこだわりがあるに違いないと思い、ご住職の藤本さんにお話をお聞きしたところ、なんと、構想、試作、完成にいたるまで約4年の歳月を費やしたそうです。「法輪寺のご本尊は虚空蔵菩薩（こくうぞうぼさつ）。左手に剣、右手に宝珠を携えていることから、おみくじの盤上にも配置しました。大きさやデザインはもちろん、握りやすさなど、あらゆる部分で試行錯誤を重ねています」

おみくじの仕組みは、右の宝珠（プラズマボール）から発生する微弱な電気が右手を通して体内に流れ、左手の剣へと伝わって機械が動くというもの。「だから、“電伝みくじ”！」納得です。

そもそも、なぜ電気を使ったおみくじなのかというと、じつは法輪寺の境内には「電電宮」という“電気電波の神様”が祀られたお社があり、それにちなんで作られました。電電宮は電気関連の大手企業からも崇敬を集め、テレビや雑誌などでもたびたび紹介される人気スポットです。本堂へ向かう階段の途中に鎮座していますので、「電伝みくじ」をひく前に、皆さまもぜひお参りしてください。

「もうひとつ、おもしろい仕組みがあります」と藤本さん。なんと、ふたりで手をつないでおみくじをひけるというのです！ 早速試してみると「動いた～！」と大はしゃぎ。手をつないでも電気は通り、機械がきちんと動きます。恋人や友達など、ふたりの相性を占うのにぴったりですね。バレンタインデー前に恋愛運が気になる人にもおすすめですよ♪

■法輪寺
【拝観時間】9：00～17：00
【拝観料】境内無料
【電話】075-862-0013
【アクセス】JR山陰本線（嵯峨野線）「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分　Google map