
哲学の道
春の桜や秋の紅葉もいいですが、初夏の京都には今の時季だからこそ見られる、瑞々しい緑の美しい場所がたくさんあります。青もみじの名所は他のブログでも紹介しているので、今回はスタッフ“ち~たら”が特にお気に入りの“新緑スポット”をご案内します♪ 混雑もあまりなく、ゆったりと京都旅が楽しめるのも、観光客が少なくなるこの時季ならでは。初夏の美しい風景を愛でながら、お散歩してみませんか。
⇒「京都青もみじ情報2018」を公開中! ぜひ初夏の京都旅の参考にしてくださいね♪
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【白川】川沿いでゆらゆら~♪ 芽吹いたばかりの“柳”に癒やされる

人気観光スポットが点在する東山エリアを、さらさらと流れる白川(Google map)。三条通から華頂道にかけての川沿いには柳並木が続き、その美しさから映画やテレビドラマにもよく登場するスポットとして知られています。
柳は例年4月に入ると、川にせり出すようにぐんぐんと葉を伸ばします。風にそよそよとなびく姿が、まるで緑のカーテンのように見えますよね♪ 訪れたらぜひご覧いただきたいのは、“行者(ぎょうじゃ)橋”と呼ばれる一本橋を望んだ、写真のような風景。京都らしい情緒を醸し出していて、特に私が大好きな風景なんです! 皆さんも、青もみじならぬ“青やなぎ”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
⇒「2018年は“橋”にご注目!」ブログでは、行者橋をクローズアップしています。
【蹴上インクライン】清々しい朝に歩きたい緑の小径

蹴上(けあげ)インクライン(Google map)といえば、桜の名所として多くの観光客が訪れる人気スポット。明治から昭和にかけて使用された全長582メートルにもなる傾斜鉄道跡で、琵琶湖疏水を運航していた船を運ぶために敷かれたレールがいまも遺っています。
初夏になると、レールの両脇から爽やかな青葉が広がり、緑の小径に変身します。訪れるなら、おすすめは朝。朝日に照らされた葉っぱが色鮮やかに輝いて、新緑の瑞々しさをより感じることができるんです。耳を澄ますと聞こえる、サワサワと葉が擦れる涼やかな音がなんともいえない心地よさ♪ 桜の季節が過ぎれば、落ち着いた静けさを取り戻すので、タイミングが合えばこの景色をひとりじめ、なんてこともできるかもしれません。
【哲学の道】京都屈指のお散歩コースの新緑

哲学者・西田幾多郎(きたろう)が思案しながら歩いたことから名付けられた哲学の道(Google map)。周辺地域のシンボルロードとして親しまれ、「日本の道100選」にも選ばれています。
春には桜、秋には紅葉の名所となり、多くの観光客で賑わう哲学の道ですが、初夏には訪れる人も比較的少なく、ゆったりと新緑の木立を楽しめます。石畳に差し込む木漏れ日を眺めながら、ゆったりと心ゆくまで堪能してみましょう。約1.5キロにも及ぶ道の周辺には、大豊神社や法然院などの社寺が多数あるので、ちょっと寄り道をしながらの散策もおすすめ♪ 道の南端にある、熊野若王子神社付近は有名な猫スポット。時には、かわいい猫ちゃんと遭遇できるかもしれませんよ♡
【鴨川デルタ】緑豊かな市民の憩いの場

京阪鴨東(おうとう)線「出町柳駅」のすぐそばにある鴨川デルタ(Google map)は、北から流れてくる賀茂川と高野川の合流地点にある三角州です。アニメや映画のロケ地としても注目を集める場所なので、「この景色、見たことある!」という方も多いのではないでしょうか。
鴨川デルタに色を添えるのは、奥に生い茂る鴨川公園(葵公園)の松の木。園内にはベンチが置かれているので、お天気のいい日にはお弁当を食べたり、お昼寝をしたりなど、木陰に憩う人達の姿を見ることができます。御蔭(みかげ)通を挟んだ北側には、世界遺産・下鴨神社が鎮座する広大な糺(ただす)の森が広がり、東側を見れば新緑に染まる比叡山や大文字山。ここに来れば、京都がまさに「山紫水明の地」であることを改めて実感できますよ♪