私の定番! 京都“ローカル飯”はなに?? <麺類編>

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「やっこ」のキーシマとミニ焼きめし

 

その土地ならではの味を楽しめるご当地グルメ、“ローカル飯”。そこに住む人たちにとっては当たり前の味で、「なんだか無性に食べたくなる~!」そんなごはんって、ありますよね。

では、“京都のローカル飯”といえばなんだろう・・・? と思い、「そう京」スタッフに、尋ねてみました。

「たとえば、1ヶ月京都から離れたとして、帰ってきたときになにを食べたい?」

う~ん・・・ と最初は頭を悩ませていたスタッフたちも、そのうちに「あのお店は外せない!」「あのメニューは絶対だよね」と、大盛り上がり! 様々なジャンルのお店とメニューが出てきたので(笑)、今回は「麺類」にスポットを当ててお届けします♪


お出汁をたっぷり含んだ、あま~いおあげさんがたまらない♡
甘きつねうどん+わかめトッピング【辨慶 東山店】

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シュガー 「1ヶ月京都を離れて帰ってきたとき・・・ まず、辨慶(べんけい)のうどんが食べたいです! 私のお気に入りは、“甘きつねにわかめのトッピング”! お気に入りというか、これしか頼みません(笑) やわらかな細麺と甘く炊いたおあげさんに、濃いめのお出汁がしみこんで、口に運ぶたびに幸せな気持ちに♪ わかめのトッピングが塩気を足してくれて、疲れているときでもしっかり食べられます!」

昭和46年(1971)に開店したうどん店・辨慶。元々は五条大橋のたもとで屋台からスタートし、現在は東山店と西京極店の二店舗で営業しています。繁華街近くにある東山店は23時まで営業しているので、「飲み会の締めは辨慶で!」と一部で合い言葉にもなることも(笑)

「甘きつねうどん」(650円)は、大きな四角のおあげ(油揚げ)がドンっとのっていて、わかめのトッピングはプラス100円。そのほかにも、きんぴら(200円)や、すじ(250円)などトッピングの種類も豊富なので、自分だけのうどんメニューが楽しめますよ♪

ちなみに、京都のきつねうどんは2種類あります。ひとつは甘きつね、もうひとつは「きざみきつね」(辨慶では650円)。きざみきつねはその名の通り、短冊状に刻まれたおあげさんが入ったうどんで、こちらのおあげは味付けされていないもの。何でも、舞妓さんがおちょぼ口でも食べやすいようにと考案されたメニューなのだとか。こちらもまさに、京都の“ローカル飯”ですね!

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辨慶 東山店
【営業時間】11:30~23:00(ラストオーダー)
【定休日】日曜日
【電話】075-533-0441
【アクセス】京阪本線「清水五条駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://benkei-udon.jp//corporate


決め手は、絶妙な味わいの特製だれ!
冷麺【みその橋 サカイ】

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オパン 「わたしの定番ローカル飯といえば、みその橋 サカイ焼豚冷麺上賀茂神社に行った帰りによく訪れます♪ もちもちとした太めの中華麺と、醤油味ともゴマだれとも違う秘伝の特製だれがやみつきになるんですよね~☆ 年中メニューにあるので、夏はもちろん、季節関係なしにいただいています!」

“冷麺”というのは、冷やし中華のことで、関西では冷麺の方が一般的な名称です。そのなかでも「京都の冷麺」といえば「サカイ」が有名です♪ 中華料理のお店なのですが、「冷麺といえばサカイ、サカイといえば冷麺」といわれるほどの人気。大宮商店街の中にある「本店」と、上賀茂神社近くの御薗橋(みそのばし)商店街の中にある「みその橋店」の二店舗あります。

冷麺は2種類。「焼豚冷麺」(720円)は、太めの中華麺に、細切りの自家製焼豚ときゅうり、刻みのりがたっぷり盛り付けられています。「ハム冷麺」(670円)は、焼き豚の代わりにハムをトッピング。味の決め手となる特製だれは、酸味と甘みのバランスが絶妙! もちもちの中華麺に濃厚に絡みつき、パンチの効いた味を楽しめます。この味がクセになるんです♪

\冷麺の話題はこちらでも!/
⇒【観光ガイド】「京の冷麺」はじめました(2013年6月掲載)

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みその橋 サカイ
【営業時間】11:00~22:30(ラストオーダー22:00)
【定休日】月曜日(祝日の場合は翌日)、1月1日~3日
【電話】075-492-4965
【アクセス】市バス「大宮田尻町」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.misonobashi-sakai.com/


うどんだしと中華麺。不思議と懐かしい、素朴な味わい
キーシマ【やっこ】

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とらみ 「久々に京都で食べるごはんなら、やっぱり“かつおだし”が懐かしくなるかな~。うどんはもちろん大好きやけど、敢えて“やっこのキーシマ”をチョイス! うどんだしに中華麺だけが入っていて、お出汁の味をストレートに味わいたいときにはこれがベスト。さらに、中華料理のチャーハンでも洋食のピラフでもない、うどん屋さんならではの“焼きめし”をあわせると、最強の組合せやね♪」

京都御苑の近くにあるやっこは、昭和5年(1930)創業。“昔ながらの町のうどん屋さん”として、地元の方に愛され続けています。うどんやそば、そして中華麺も自家製というこだわりで、衣笠丼や木の葉丼など素朴だけれど味わい深いメニューが並びます。

「キーシマ」(420円)は、お店のメニューには載っていない特別な一品。元々まかないとして食べられていたそうで、キー(黄色、中華麺のこと)と、シマ(かけそばのこと)という隠語を掛け合わせた究極の“裏メニュー”なのです♪ 甘めのうどんだしに、自家製の細打ちの中華麺。具となるのは添えられたねぎだけ。いたってシンプルに見えますが、これが奥深~い味。刻んだナルトと九条ネギが彩りを添える焼きめし(680円)は、ミニサイズ(470円)もあります。福神漬けが懐かしさを感じさせますね。

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■やっこ
【営業時間】11:30~19:30(ラストオーダー) ※土曜日は~14:30(ラストオーダー)
【定休日】日曜日・祝日、土曜日不定休(月一回)
【電話】075-231-1522
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約4分 Google map


“こってり”の聖地、ここにあり。
こってりラーメン【天下一品 総本店】

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ち~たら 「もはや“ローカル”と言っていいのかわかりませんが・・・(笑) 私のイチオシは天下一品(通称・天一)のこってりラーメンです! あの独特なスープの味とこってり感がたまらなく大好きなんですよね・・・ 天一の前を通ると、店内から漂う匂いに引きつけられて、よくひとりでフラッと入ってしまいます(夜中に食べるこってりラーメンの背徳感たるや・・・)。濃厚なラーメンが好きなのも、天一の味が幼い頃から身体に染みついているからなんだと思います」

今や240軒以上もの店舗がある、中華そば専門店・天下一品。昭和46年(1971)に銀閣寺周辺で屋台からスタートし、今では全国に熱烈な“天一ファン”を獲得するほどに! 総本店は、洛北のラーメン激戦区・一乗寺にあり、“聖地巡礼”として訪れる方もいらっしゃるそうです。

“京都のこってりとしたラーメン”の元祖として名高い天一の看板メニューが、その名も「こってりラーメン」(700円)。鶏ガラや野菜を独自の製法でじっくり煮込んで作られるポタージュのような濃厚スープは、引き上げる麺にどこまでも絡みつき、食べ応え抜群♪ 総本店では、普通麺か細麺、にんにくの有無も選べるので、お好みの“こってり”をいただいてみてください♪


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■天下一品 総本店
【営業時間】11:00~27:00(ラストオーダー)
【定休日】木曜日
【電話】075-722-0955
【アクセス】市バス「一乗寺木ノ本町」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://tenkaippin.co.jp/

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今回は、“京都のローカル飯”<麺類編>をお届けしました! ぜひ、次の京都旅グルメの参考にしてみてくださいね。「そう京」スタッフの“定番ローカル飯”、次回は<ライス(米)編>を予定しています。どうぞ、お楽しみに♪


 

Written by. 「そう京」編集部

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