美山かやぶきの里 雪灯廊

もうひとつの京都、行こう。 1

京都市の北部、南丹市に位置する美山は、その名の通り美しい山々に囲まれた、静かな里。かやぶき屋根の民家が建ち並ぶ「かやぶきの里」などフォトジェニックな観光スポットや、豊かな食材を利用したグルメ・おかいものスポットが点在し、四季折々の見どころがあります。なかでも冬は、かやぶき屋根に降り積もる雪景色がひときわ美しく、人気のシーズンとなっています。

「雪灯廊」や「雪まつり」などのイベントが行われ、JR京都駅からの日帰り直行バスも運行される“冬の美山”を中心に、見どころやグルメ、気になるアクセス方法をご紹介します！

※写真はイメージです。積雪状況は、事前に天気予報などをご確認のうえお出かけください。

美山ってどんな場所？

⇒美山へのアクセス方法は、こちらをチェック！（文末にリンクします）

南丹市美山町は京都府のほぼ中央に位置し、京都駅からは車で約1時間半（Google map）。福井県など日本海沿岸の町から京都市へと続く「西の鯖街道」の経由地として栄え、今もかつての街道の面影を残しています。

南北約20キロ、東西約40キロ、面積約340平方メートルという広大な町で、そのうち約90パーセントが森林に覆われ、全域が「京都丹波高原国定公園」に指定されています。「かやぶきの里」があるのは、町のちょうど真ん中あたり（Google map）。

「かやぶきの里」以外にも、川や森でのアクティビティ、サイクリング、原生林を訪ねるネイチャーツアーなどが人気。“自然美”、“体験”、そして清らかな水と土に育まれた“美食”を楽しみに、四季を問わず訪れる方が増えています。

京都丹波高原国定公園ビジターセンター

「かやぶきの里」と並び、町の中心となるのが、道の駅「美山ふれあい広場」のあるエリア（Google map）。食事やおかいものはもちろん、2018年の春には美山の情報を発信する「京都丹波高原国定公園ビジターセンター」がオープン。自転車や電気自動車のレンタル「MIYAMOBI」も用意されているので（4～11月）、美山観光のスタートにまず立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■京都丹波高原国定公園ビジターセンター
【営業時間】9：00～17：00
【定休日】水曜日
【電話】0771-75-9020
【アクセス】京阪京都交通バス「道の駅（美山ふれあい広場）」バス停から徒歩約3分、南丹市営バス「安掛」バス停から徒歩約3分　Google map
【公式ホームページ】https://kyototamba-vc.com/

【美山の見どころ・１】
美景：かやぶきの里

そばの花咲く美山（9月頃）

美山観光の中心となるのは、39棟のかやぶき民家が現存する「知井地区」。貴重なかやぶき民家がたくさん維持されていることに加え、田畑から集落、山林へと続いていく美しい景色が“山村独特の優れた風情と景観”を有していると評価され、平成5年（1993）に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

大小さまざまなかやぶき民家は、築150～200年ほど。最古の民家は、約220年前に建てられたそう！ 今も実際に人々が生活し、日々の暮らしの中で伝統や景観を守る努力がされています。

旧式ポストは、絶好のフォトスポット♪

美山のかやぶき集落は、岐阜県・白川郷に並ぶ「日本の原風景」とも呼ばれる景色。白川郷は「合掌造」、美山は「入母屋（いりもや）造」と、屋根の形に違いがあります。合掌造は、家の正面に対して屋根が“合掌”するように左右に葺かれています。入母屋造は、屋根の上部は家の前後に傾斜、その下から四方に屋根が伸びるというスタイル。特に美山の民家は「北山型」と呼ばれ、ふっくらと丸みを帯びた柔らかな曲線が特徴的です。

■かやぶきの里
散策自由　Google map
※里内は一般生活地域のため、居住区域やプライバシーの保護に十分ご配慮ください。

★立ち寄りスポット
美山民俗資料館

「かやぶきの里」内にある、約200年前の農家住宅を復元した資料館。団らんの場であった囲炉裏や、農耕用の牛を飼った厩、かつて実際に使っていた農具などが展示され、美山の生活をリアルに感じることができます。

■美山民俗資料館
【開館時間】10：00～16：00（4～11月は9：00～17：00）
【休館日】月曜日（4～11月は無休）、年末年始
【入館料】300円
【電話】0771-77-0587（かやぶきの里保存会）
【アクセス】京阪京都交通バス・南丹市営バス「かやぶきの里」バス停から徒歩約3分　Google map
【公式ホームページ】https://kayabukinosato.jp/find/

【美山の見どころ・2】
美食：ジビエ

河鹿荘のぼたん鍋（11～3月、1人前6,600円～、2名様～、2日前までに要予約）

自然の恵み豊かな美山は、美食の宝庫！ 新鮮な地場野菜や、大切に育てられたお米、川や山の幸など、どの季節も美味しいものがあふれています。なかでも注目は、山の幸「ジビエ」♪ ヘルシーで栄養価も高いと最近ブームになっていますが、美山では、地元の猟師さんが仕留め適切に処理した鹿や猪を味わうことができます。

★立ち寄りスポット
美山町自然文化村 河鹿（かじか）荘

（左上）外観、（右上）鹿すき焼き丼970円
（左下）つみれ鍋（御膳メニューの一品）、（右下）和のジビエ4,400円（2日前までに要予約）

清流・美山川のほとりに建つ、ログハウス調の宿泊施設。レストランやキャンプ場、かやぶき屋根の別館、露天風呂、売店などを備え、レストランだけの利用も可能。冬のおすすめは、美山産猪を使ったぼたん鍋（11～3月、コースの他「ぼたん一人鍋」1,320円もあります）。そして、季節を問わずおすすめなのが、ヘルシーで美容にも効果的な「鹿肉」料理！ ローストや丼物、鹿カツなど、様々なアレンジで楽しめます。臭みもなく、脂肪分が少ないのに滋味深い。美山の恵が凝縮されたジビエを、ぜひ味わって♪

■美山町自然文化村 河鹿荘
【営業時間】
　［売店］9：00～21：00
　［レストラン河鹿荘］11：30～15：00（ラストオーダー14：00）、17：00～20：00（ラストオーダー19：30）
【定休日】不定休
【電話】0771-77-0014（9：00～21：00）
【アクセス】京阪京都交通バス「美山町自然文化村」バス停から徒歩すぐ、南丹市営バス「知見口」バス停から徒歩約10分（日・祝は「美山町自然文化村」バス停で下車すぐ）　Google map
【公式ホームページ】http://miyama-kajika.com/
※食材は美山産の物に限りますので仕入れのない場合があります。
※金額表示は2020年1月現在の消費税込み料金です。都合により料金が変更となる場合があります。

【美山の見どころ・3】
おかいもの：野菜・牛乳・日本酒･･･ 美山の恵をおみやげに！

ふらっと美山

美景・美食に続く美山のお楽しみといえば、おかいもの！ 美山の豊かな自然で育った乳牛からとれる「美山牛乳」や、美山生まれのお米やお酒、ソーセージなどの加工食品･･･ 「美山ブランド」の“食”を、ぜひおみやげにしてみてはいかがでしょうか♪

★立ち寄りスポット
［野菜・卵・牛乳・プリンなど］ふらっと美山

美山を愛し、美山に生きる人たちが心を込めて作った“特産品”を販売するお店。手づくり味噌や、鯖寿司、地玉子や野菜、猪肉などが並び、いろいろ目移りしてしまいますよ♪ 美山町の3軒の酪農家が育てる約100頭の乳牛から生産される「美山牛乳」や、美山牛乳から作る「牛乳プリン」やチーズも大人気です。

■道の駅 美山ふれあい広場 ふらっと美山
【営業時間】8：30～17：00（4～9月は～18：00）
【定休日】1・2月の水曜日、3～12月は第3水曜日のみ、8・11月は無休
【電話】0771-75-0190
【アクセス】京阪京都交通バス「道の駅（美山ふれあい広場）」バス停から徒歩約3分、南丹市営バス「安掛」バス停から徒歩約3分　Google map
【公式ホームページ】http://www.fmiyama.com/

［ソフトクリーム・ジェラートなど］美山のめぐみ 牛乳工房

カフェオレ・黒豆・ヨーグルトの「トリプル・ジェラート」

「ふらっと美山」に隣接する工房。美山牛乳から作るソフトクリームやジェラート、フローズンドリンクなどを販売しています。美山で焙煎されたコーヒーを使った“カフェオレ”など美山の食材を閉じ込めたフレーバーが揃うジェラートは、寒い季節でもぜひ味わって欲しい逸品！

■美山のめぐみ 牛乳工房
【営業時間】10：00～16：00
【定休日】毎月第3月曜日、8・11・2月は無休
【電話】0771-75-0815
【アクセス】京阪京都交通バス「道の駅（美山ふれあい広場）」バス停から徒歩約3分、南丹市営バス「安掛」バス停から徒歩約3分　Google map
【公式ホームページ】http://www.miyama-milk-studio.com/

［日本酒］大石酒造 美山路酒の館（美山蔵）

亀岡市に本蔵のある大石酒造が、日本でも有数の名水を求めて、平成26年（2014）に移設した酒蔵。併設の直売店では、日本酒や漬物などが販売されるほか試飲も可能。おすすめは代表銘柄「翁鶴」と、美山の酒米・五百万石をつかった「美山てんごり」。“てんごり”は美山のことばで、「かやぶき屋根をみんなで葺き替える作業」のこと。冬の寒さにも負けないような、旨みの詰まったしっかりとした味わいです。

■大石酒造 美山路酒の館（美山蔵）
【営業時間】9：00～17：00 ※時期により多少変動あり
【定休日】無休（盆・正月を除く） ※冬季と夏季に不定期で木曜日休館の場合あり
【電話】0771-77-0007
【アクセス】京阪京都交通バス「大石酒造 美山路酒の館」バス停から徒歩すぐ、南丹市営バス「南」バス停から徒歩約3分　Google map
【公式ホームページ】https://www.okinazuru.co.jp/

【美山の見どころ・4】
イベント：雪灯廊・雪まつり

雪灯廊

春は桜、夏は鮎、秋は紅葉など、四季折々に催される祭やイベントも、美山の楽しみのひとつ。冬の風物詩といえば、今年（2020年）16回目を迎える「美山かやぶきの里 雪灯廊」。例年、積雪が最もある時季に開催され、夜の山里が手づくりの雪灯廊や花灯籠など約900基のあかりに照らし出されます。かやぶき民家18軒もライトアップされ、まるで「日本昔ばなし」の世界に入ったよう。初日と最終日には、冬の花火が夜空を彩ります！

花火は初日と最終日の18時40分頃～
※写真はイメージです。積雪状況は、事前に天気予報などをご確認のうえお出かけください。

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四季折々の自然とともにある美山の里は、まさに日本の原風景。京都駅からの直通バスはシーズンごとに設定されているので、ぜひ利用しながら、美しい“日本のふるさと”を訪ねてみてくださいね。

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★美山へのアクセス方法★

美山町には直接乗り入れている鉄道はありません。京都駅から「かやぶきの里」までの主な移動手段は、3つ。※どれも所要時間は約100分です。
1・レンタカー
　Google map　※冬季は積雪・凍結にご注意ください。
2・JR＋南丹市営バス
　JR京都駅→JR山陰本線（嵯峨野線）→JR日吉駅下車（約60分）→南丹市営バス乗車→「北（かやぶきの里）」バス停下車（約40分）
3・京阪京都交通（季節運行）
　各季節にJR京都駅発着「京都美山線」が運行します。

■冬の「京都美山線」 JR京都駅八条口⇔美山
【運行期間】2020年1月25日（土）～2月1日（土）
【運賃】往復3,600円・片道1,800円
※予約優先（当日、空席があれば乗車できます）
【お問合せ】0771-29-6113（平日9：00～12：00、13：00～15：00）
【公式ホームページ】http://www.keihankyotokotsu.jp/info/kyotomiyama/　（京阪京都交通）

【運行時間】※目安の時間です。道路状況により遅延する場合もあります。
★1月25日（土）～2月1日（土）【雪灯廊期間】
行き：京都駅八条口12：35　→かやぶきの里14：53（土曜日のみ）
　　　　　　　　　12：45　→かやぶきの里15：03（土曜日のみ）
　　　　　　　　　13：10　→　　　　　　15：28（毎日運行）
帰り：かやぶきの里19：00　→京都駅八条口20：45

★2020年4月25日（土）からは、土休日のみ運行予定。

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･･･そのほか、美山町自然文化村が主催する日帰りバスもあります。
詳細は、雪灯廊公式ホームページをチェック！
http://www.yukitouro.jp/

＼美山の観光情報については、こちらのサイトも便利です／
⇒京都 美山ナビ

美山に遊びに来てね♪