京都最古のお社! 世界遺産「上賀茂神社」の見どころ・楽しみ方

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楼門(重文)

 

京都の神社探訪 4


京都最古のお祭・葵祭が執り行われ、歴代の天皇も篤く信仰されてきた「上賀茂神社」1995年2007年に「そうだ 京都、行こう。」春のキャンペーン地として登場しましたが、実は、今年(2019年)のキャンペーンCM「春はあけぼの・さくら編」にも、上賀茂神社の桜が登場しています♪ 今回は、上賀茂神社の見どころや楽しみ方を改めてご案内します!

⇒「上賀茂神社」の桜開花情報はこちら
⇒【TVCM】2019年春「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン「春はあけぼの・さくら編」


京都最古のお社、その起源とは?


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上賀茂神社駐車場から見える神山


神代(かみよ)の時代から信仰されてきたと伝わる上賀茂神社。正式名称は「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」といい、いまから2600年以上前、ご祭神である「賀茂別雷大神」が、本殿から北北西の方角2キロほどのところにある神山(こうやま)に降臨されたことを起源としています。
現在のような社殿が整えられたのは678年のこと。なんと、京都最古級の歴史を誇るお社なのです! 平成6年(1994)には「古都京都の文化財」のひとつとして、境内全域が世界文化遺産に認定されました。


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一の鳥居をくぐり、いざ境内へ!


では、ここから境内の見どころを順番にご案内します♪


春のお楽しみ! 桜が境内を華やかに彩ります!


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一の鳥居と二の鳥居をつなぐ参道は、さまざまな桜が並び立つお花見エリア。春には、今年の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMに登場した斎王桜をはじめ、御所桜風流桜などの美しいしだれ桜が境内をピンク色に染め上げ、訪れる人を迎えてくれます。例年の見頃は4月上旬から中旬。「京都 桜の名所開花情報2019」をチェックしながら、ベストタイミングを狙って訪れてみてはいかがでしょうか♪


馬と神社の深~いつながりとは?


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神馬舎


上賀茂神社は、ご祭神が神山に降臨される際に「馬に鈴を掛けて走らせなさい」というお告げに従って神迎の祭を行ったと伝わることから、“乗馬発祥の地”とされています。毎年5月5日に開催される「賀茂競馬(かもくらべうま)」など、馬にまつわる神事も多く執り行われ、実は馬ととても縁が深い神社なんです。

ご祭神のお使いも、もちろん馬。二の鳥居の手前に建つ「神馬舎」では、「神山号」と名付けられた真っ白な神馬が神様のそばに控えます。


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とはいえ、神馬は毎日こちらにいらっしゃるわけではありません。神馬舎に貼られた神山号の“出社日”によると、主に祭礼の日や祝日のお昼間にいらっしゃるようです。この日は残念ながら会うことがかないませんでしたが、出社されているときは、大好物のにんじんをあげることもできますよ。


皇室ゆかりの建物と不思議な砂


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細殿


二の鳥居をくぐると、目の前に現れる建物は「細殿(ほそどの)」。天皇や斎王が参拝の際に装束などを整える場として使用されていました。境内の中でも特に格式高い殿舎のひとつとされ、重要文化財にも指定されています。


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細殿の手前には、円錐状に盛られた砂が2つ並んでいます。これらは「立砂(たてずな)」といい、神様が降り立つための憑代(よりしろ)として、神山を象ったものだそう。立砂をよ~く見てみてみると… おや? てっぺんに松の葉が立てられていますね。神様が神山に降り立った際、頂上に特別な松の木が立っていたと伝わることにちなんで立たせているのだとか。神様はこの松の葉を目印にして、おいでになるそうです。


国宝の本殿・権殿で、特別参拝を!


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直会殿


朱塗りの楼門をくぐると、目の前に現れる「直会(なおらい)殿」(重文)。この奥に、ご祭神を祀る「本殿」と常設された仮殿である「権殿」があり、いずれも三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の代表的な建築物として、国宝に指定されています。授与所にて“特別参拝”の申込みをすると間近で参拝ができ、さらにご神宝まで拝見することができますよ。


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浄掛


特別参拝では浄掛(きよかけ)を首から掛け、神職さんとともに本殿と権殿のある内庭に入るのですが、この場所はいわば“ご神域”。本殿を目の前にすると、背筋がシャンと伸び、不思議と気持ちが穏やかになってきます… 内庭は写真撮影禁止のため、実際に自分の目で確かめてみてくださいね。


ご利益さまざまな摂社・末社もお見逃しなく


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片岡社


上賀茂神社には、境内や境外に摂末社があわせて24社もあります。それぞれに神様が祀られ、ご利益もさまざま。5月頃に咲くカキツバタで有名な長寿と芸能上達の神様を祀る「大田神社」や、若返りの神様を祀る「若宮神社」など、自分が授かりたいご利益のお社にお参りしましょう。

なかでも、楼門近くに鎮座する「片山御子神社」(重文、通称・片岡社)は、縁結び・子授け・安産の神様を祀る女性の強い味方。賀茂別雷大神の母である玉依比売命(たまよりひめのみこと)を祀り、『源氏物語』の作者である紫式部もこの社に通い続けたそうですよ♪


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楼門の東側にある「須波(すわ)神社」(重文)は、心を鎮める“癒し”のご利益が。


可愛い“ゆるみくじ”やお守りもチェック♪


授与所に並ぶおみくじやお守りの種類もたくさんあるので、ぜひチェックしてみましょう。今回はそのなかから、2つをピックアップしてご紹介!


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お馬みくじ 各500円


馬にゆかりがあるだけに、“ゆるみくじ”も馬がモチーフ。馬の背中には、神紋である二葉葵があしらわれ、“神様からのお告げ”を口にくわえて届けてくれるポーズがとてもキュート♡ 馬は置物としてご自宅で可愛く飾ってみてくださいね。

⇒「春爛漫の京都で発見! ゆるみくじ・桜編」でもご紹介しました 


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かおり守り(御所桜) 800円


春限定の「かおり守り(御所桜)」は、桜のお香が入った匂い袋のお守り。彩り豊かな生地が可愛らしく、全て“一点もの”なので、ぜひお気に入りのデザインを探してみてください。おみやげにもぴったりです♪


上賀茂神社[賀茂別雷神社]
【参拝時間】5:30~17:00 ※本殿・権殿の特別参拝は10:00~16:00(土・日・祝は16:30)
【参拝料】境内無料、本殿・権殿500円
【電話】075-781-0011
【アクセス】市バス「上賀茂神社前」バス停から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.kamigamojinja.jp/
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☆上賀茂神社周辺のおすすめスポット☆


上賀茂神社の周辺にも、見どころがいっぱい。おすすめのスポットをご紹介します。


【神馬堂】


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1個 130円


上賀茂神社の門前菓子として知られる「神馬堂」の「焼き餅」。売り切れ次第終了なので、午前中早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。
⇒スポット情報はこちら 


【長久堂 北山店】


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3月の和菓子「寿々の音」454円 ※事前にご予約ください


「長久堂 北山店」は、天保2年(1831)より歴史を受け継ぐ老舗の和菓子店。四季折々に華やかな和菓子が登場します。
⇒スポット情報はこちら 


【半木の道】


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北大路橋と北山大橋の間、賀茂川に沿って約800メートル続く「半木(なからぎ)の道」。桜名所としても有名で、八重紅しだれ桜のトンネルは圧巻♪ 2007年の「そうだ 京都、行こう。」春キャンペーンポスターにも登場しました。

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⇒「半木の道」の開花情報はこちら

\京都学講師の詳しい解説を聴きながら桜散策♪/
⇒【そう京イベント】「賀茂川沿いの桜並木を歩く」(2019年4月7日実施)




 

Written by. ち〜たら

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