あじさい園公開(三室戸寺)
梅雨入りとなる6月。京都では、通常非公開の花名所の特別公開がはじまり、彩り豊かなシーズンを迎えます。一年の折り返しとなる6月30日の恒例神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」など、2019年6月のイベント情報をお届けします。
⇒5月より開催中! 世界遺産・仁和寺の「観音堂 春季特別内拝」はこちら。
【5/18~6/16】年々株数を増やす、“ブルーのお庭”
建仁寺 霊源院 今川義元公生誕500年記念「甘茶の庭特別公開」
建仁寺の塔頭・霊源院(れいげんいん)は、今年(2019年)生誕500年を迎える戦国武将・今川義元が出家したと伝わるお寺。全国的にもめずらしい“甘茶の庭”があり、見頃の時季に特別公開が行われています。
甘茶とはヤマアジサイの変種で、ガクアジサイに似た水色の花姿が特徴。年々株数を増やし、今年はついに500株を超えました! 天然の甘みが美味しい「甘茶」(塩芳軒特製今川家紋菓子付、500円)を実際にいただきながら、“ブルーのお庭”をお楽しみください。
可愛らしいお釈迦さまの掛け軸
誕生仏
今川義元筆と伝わる書状や「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)」、「達磨図」など普段は見られない寺宝も見どころ。そして今回の特別公開にあわせて、“ロックな壁画絵師”・木村英輝氏により奉納された掛け軸「誕生仏」もご覧いただけます。甘茶に包まれたお釈迦さまが微笑む可愛らしい作品で、眺めていると笑みがこぼれそうです♪
期間限定の特別御朱印も豊富です♪
毎回人気の特別御朱印は9種類(各400円)揃い、写真の3種は今回が初めての授与。木村英輝氏が描くお釈迦さまも御朱印になりました。お参りの証に、ぜひお持ち帰りくださいね。
【日程】2019年5月18日(土)~6月16日(日)
10:00~16:00(受付終了15:30)
<夜間拝観(ライトアップ・蛍放生会)>
6月1日(土)20:00~22:00/500円、蛍火を愛でる茶席1,000円
【場所】建仁寺 霊源院 詳細情報はこちら
【料金】500円、甘茶席500円(菓子付)
【問合せ】075-531-0986
【公式ホームページ】http://www.reigenin.jp/
【6/1~7/7】ハートの紫陽花をみつけたい!
三室戸寺「あじさい園公開」
宇治にある三室戸寺は、京都屈指の“花の寺”。6月から7月には約1万株の紫陽花が咲き誇ることから“あじさい寺”とも呼ばれ、その人気は全国区です。様々な品種が植わり、青や紫、ピンクなどカラフルな園内は、まさに絶景!
近年では「♡(ハート)」の紫陽花が、ニュースに採り上げられるほどの人気に。園内のどこかで偶然がもたらす花姿、みつけられると良いことがあるかも!? 6月8日(土)から23日(日)の土・日曜日には「あじさい園ライトアップ」を実施。めずらしい紫陽花のライトアップは、夜の京都観光におすすめです。
<臨時直行バスが運行!>
JR奈良線「宇治駅」・京阪宇治線「宇治駅」から三室戸寺まで、京都京阪バス臨時直行便「あじさい号」が運行されます。期間など詳細は、京都京阪バスの公式ホームページでご確認ください。※夜間運行はありません。
【日程】2019年6月1日(土)~7月7日(日)
8:30~16:30(受付終了16:00)
<あじさい園ライトアップ>
6月8日(土)~23日(日)の土・日曜日のみ/19:00~21:00(受付終了20:30)/800円 ※昼夜入替制
【場所】三室戸寺 詳細情報はこちら
【料金】800円
【問合せ】0774-21-2067
【公式ホームページ】https://www.mimurotoji.com/
\京都各地の花名所の特別公開をチェック!/
■建仁寺 両足院「初夏の庭園特別公開」(2019年5月29日~7月7日)
※例年6月中旬から半夏生が見頃を迎えます。
■藤森神社「紫陽花園公開」(2019年6月上旬~7月上旬)
■妙心寺 東林院「東林院 沙羅の花を愛でる会」(2019年6月15日~30日)
■東福寺 天得院「桔梗を愛でる特別拝観」(2019年6月25日~7月10日)
【6/29】記念の年に、祇園祭を学ぶ!
祇園祭創始1150年記念事業「祇園祭 記念フェスタ」
京都の夏を代表するお祭り、祇園祭。今年(2019年)で創始1150年、そして世界無形文化遺産登録から10年という記念の年を迎えることから、京都産業会館ホール(京都経済センター 2階)にて「祇園祭 記念フェスタ」が行われます。
展示コーナーでは、豪華絢爛な山鉾の懸装品や、鉾の最頂部に飾られる鉾頭など、貴重な文化財を間近でご覧いただけます。本番さながらの鷹山のお囃子演奏や占出山(うらでやま)の会所再現もあり、まるで“小さな祇園祭”のよう。7月からはじまる祇園祭を前に、改めてその魅力を体験してみませんか。
鶏鉾 天水引(部分)
【お祭り広場:京都産業会館ホール 南室】
鷹山のお囃子演奏・お囃子体験、占出山の会所再現、蟷螂山(とうろうやま)の「からくりみくじ」、グッズ販売など
【展示コーナー:京都産業会館ホール 中室】
懸装品の展示(長刀鉾見送・黒主山見送・鶏鉾天水引)、鉾頭の展示(月鉾※新旧3個・長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾・放下鉾・菊水鉾)、刺繍体験など
【シンポジウム「伝統と革新の山鉾行事」(要事前申込):京都産業会館ホール 北室】
函谷鉾のお囃子演奏、基調講演、パネルディスカッションなど
【日程】2019年6月29日(土)
11:00~16:00
シンポジウム「伝統と革新の山鉾行事」は13:00~15:00
【場所】京都経済センター2階 京都産業会館ホール Google map
【料金】無料(事前申込不要、先着2,000名に祇園祭の絵葉書を進呈)
※シンポジウム「伝統と革新の山鉾行事」のみ要事前申込(抽選で50名)、入場料2,000円(1150年記念手ぬぐいなど進呈)。応募先:京都いつでもコール
【問合せ】075-366-1498(京都市 文化財保護課/平日10:00~17:00)
【公式ホームページ】http://www.gionmatsuri.or.jp/
【6/29・30】約80名の芸妓さん・舞妓さんが勢揃い!
南座新開場記念 第26回 京都五花街合同公演「都の賑い」
京都五花街が集う舞踊公演「都の賑い」。祇園甲部・宮川町・先斗町(ぽんとちょう)・上七軒・祇園東からなる京都五花街の芸妓さん、舞妓さん総勢約80名が集います。五花街が一堂に会する舞台は、一年を通してもこの2日間だけ。フィナーレでは、各花街から4名ずつ合計20名の舞妓さんが「祇園小唄」を披露。流派によって振り付けが異なるなか、ひとつの音楽にのせて自然と融合する光景は見事です。
「都の賑わい」といえば、四条大橋のたもとに建つ南座で行われていましたが、2017年から南座の改修工事により、別の会場へ移動。昨年秋に改修工事が無事完了し、この夏、4年ぶりに南座で行われます。令和の幕開けとともに、生まれ変わった南座での記念すべき初舞台へ、ぜひお越しください。
【日程】2019年6月29日(土)・30日(日)
11:00~、14:30~
【場所】南座 Google map
【料金】特別席13,000円、1階席12,000円、2階席6,000円
【問合せ】075-561-3901(京都伝統伎芸振興財団〈おおきに財団〉)
【公式ホームページ】http://www.ookinizaidan.com/event/
【6/30】半年の厄を祓い、半年の無病息災を願う
京都各地の神社で開催! 「夏越の祓」
車折神社
一年の折り返しとなる6月30日は、「夏越の祓」の日。半年の罪やケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事が、京都各地の神社で執り行われます。夏越の祓で体験したいのが「茅の輪(ちのわ)くぐり」。魔除けの力があるという茅(ちがや)でつくられた大きな輪が境内に設けられ、この輪をくぐることで身を清めます。
御誕辰祭の大茅の輪(北野天満宮)
芸能神社で知られる車折(くるまざき)神社では6月1日から1ヵ月に渡り茅の輪が設置され、北野天満宮では「御誕辰祭」(6月25日)の日に京都最大級とされる約5メートルの茅の輪が登場するなど、神社によって大きさや設置期間は様々。詳細は、「京都・夏越の祓」ガイドや各神社の公式ホームページでチェックしてみましょう。
そして、京都の夏越の祓に欠かせないのが「水無月(みなづき)」。皆さんもご存じの外郎(ういろう)に小豆がのったお菓子で、三角形は氷、小豆には邪気を祓う意味が込められ、ひと夏の健康を願いながらいただきます。6月に入ると、京都の多くの和菓子屋さんに並びますので、味わってみてくださいね♪
\水無月はこちらでもご紹介しています♪/
⇒【おかいもの】雨に潤う、6月の和菓子 ~中村軒~
【日程】2019年6月30日(日)
※時間や期間は神社により異なります
【場所】京都市内各神社
\京都通ガイドのご案内で、「夏越祓」を体験!/
⇒【そう京イベント】今宮神社の夏越祓と名所めぐり(2019年6月30日実施)はこちら