郷愁を誘う、8月の和菓子 4選

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京の和菓子の玉手箱 23


8月を迎え、京都にも真夏の太陽が照りつけています。とはいえ、暦の上で秋はもうすぐ。和菓子の世界では、敏感に季節の変化を映しとっているようです。晩夏から初秋にかけての和菓子を、和菓子ライフデザイナーの小倉夢桜(ゆめ)さんにご案内いただきます!

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賑わった祇園祭が終わり、葉月の京都は夏から秋へと移ろいます。今年は8月8日(木)が立秋。暑い日々は、まだまだ続きますが、この日を境にして少しずつ秋を感じられるようになってきます。

立秋の頃に見頃となる芙蓉(ふよう)の花


京都の和菓子も夏から秋へ。季節の移ろいを感じに出かけてみませんか。


水花火【茶菓えん寿】


水花火 378円(8月上旬~下旬販売予定)


夏の風物詩である、花火。京都市内では残念ながら大きな花火大会は行われませんが、8月10日(土)・11日(日)には、とあるイベントの一環として宝ヶ池の夜空に打ち上げ花火が上がります。

水面に映る花火を表現したこちらのお菓子。目にも涼やか。夏の暑さを和らげてくれるお菓子です。 花火を和菓子で感じてみてはいかがでしょうか。

■茶菓えん寿
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】木曜日・第3水曜日
【電話】075-432-7564
【アクセス】嵐電嵐山本線「帷子ノ辻駅」から徒歩約1分、JR山陰本線(嵯峨野線)「太秦駅」から徒歩約8分 Google map
【公式Facebook】https://www.facebook.com/茶菓えん寿-1447430392008273/
【公式ホームページ】http://chaka-enjyu.com

拾翠亭【長久堂 北山店】


拾翠亭 454円(事前にご予約ください)


夏から初秋にかけて花を咲かせる百日紅(サルスベリ)。枝の先につく鮮やかな色の花は、夏の京都に彩りを添えてくれます。百日紅は、京都を散策していると至るところで目にすることができます。その中でも京都御苑には、立派な木が点在しており、訪れる人々を魅了します。

特に私が好きなのは、京都御苑の南側にある拾翠亭(しゅうすいてい)。高倉橋から九条池越しに見る百日紅と拾翠亭は、とても趣きがある素晴らしい風景です。

風に揺れる花の情景を表現した、錦玉羹(きんぎょくかん)製のお菓子。ピンク色の村雨と薯蕷羹(じょうよかん)で百日紅の鮮やかな花の色を表現しています。

■長久堂 北山店
【営業時間】9:30~18:00
【定休日】1月1日・2日
【電話】075-712-4405
【アクセス】地下鉄烏丸線「北山駅」から徒歩約10分 Google map
【公式Facebook】https://www.facebook.com/chokyudo/

すいか【京生菓子司 松彌(まつや)】


すいか 320円(7月上旬~8月販売予定)


西瓜(すいか)の実は90%が水分であるため、水分補給にはうってつけの果実です。しかもその水分には様々な栄養素が含まれ、夏バテや熱中症の予防として摂取するといいのだとか。夏の風物詩として親しまれるだけでなく、身体にも良い。旬の食材を食べることの大切さを痛感します。

西瓜をモチーフにした外郎(ういろう)製のお菓子。黒ごまを種に見立てて、とても可愛らしい西瓜を表現しています。

■京生菓子司 松彌
【営業時間】10:00~18:00
【定休日】月曜日、第3火曜日
【電話】075-231-2743
【アクセス】地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩約6分 Google map
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

秋日(しゅうじつ)【二條若狭屋本店】


秋日 378円(8月下旬~9月上旬販売予定)


日が沈む頃に西の空が赤く綺麗に染まる、秋日。夕焼けを背景に気持ちよさそうに飛び回る「赤とんぼ」は秋の季語であり、“アキアカネ”のことと言われています。夏を山地で過ごしていたアキアカネは、9月から10月にかけて山から平地へと移動し、産卵。12月上旬にその一生を終えます。

日本の原風景が目に浮かぶような、こちらのお菓子。懐かしさ、優しさを感じる和菓子らしい意匠です。

■二條若狭屋本店
【営業時間】8:00~18:00、日祝8:00~17:00
【定休日】水曜日(1/1~3は休み)
【電話】075-231-0616
【アクセス】地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyogashi.info/

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夏から秋へと移ろいを感じられる京都の和菓子たちをご紹介いたしました。皆さんも夏休みに京都に来られる際には和菓子屋に立ち寄り、季節の移ろいを感じてみてくださいね。

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文・写真:小倉夢桜 —Yume—
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファー。京都五感処・京都Loversフォーラム代表。2012年よりホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』を運営し、毎日京都の和菓子を紹介し続けている。現在は『月刊京都』(白川書院)で「月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』」を連載中。
【きょうの『和菓子の玉手箱』】http://kyoto-lovers-forum.com
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Written by. みさご

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