
京都NEW SPOT 12
「本わらび餅の“できたての美味しさ”を、皆さまに味わっていただきたくて・・・」
そう語るのは、大正7年(1918)創業の和菓子店「笹屋昌園(ささやしょうえん)」の四代目主人・中西章斗さん。
笹屋昌園の名物といえば、10年ほど前に誕生した「本わらび餅 極み」。現在では全国のお取り寄せスイーツや、京都物産展などでも大人気の和スイーツです。“できたての美味しさ”をお届けすべく、2020年1月、本店そばに「笹屋昌園 CAFE&ATELIER(カフェ&アトリエ)」をオープンされました。
有名寺院の間にたたずむ和菓子店

お店が位置するのは、京都でも有名寺院が集まるエリア。南へ3分程歩けば、京都最大級の境内を誇る禅寺・妙心寺。北へ8分程歩けば、石庭でお馴染みの世界遺産・龍安寺。そして、東へ徒歩約10分には、皇室ゆかりの世界遺産・仁和寺があります。これからの季節は桜が咲き誇り、「お花見コース」としても人気のエリアです。

カフェスペースは、通りに面した入り口から奥まった場所にあり、静かな時間が流れています。木を基調としたテーブルや椅子が並び、温もりある雰囲気。よく見ると壁には、わらび餅のお店らしく、かわいい“わらび”のデザインが♪

四代目主人・中西章斗さん
カフェのメニューは「本わらび餅 至高 御抹茶セット」(1,850円)のみ。本わらび餅には、国産わらび粉の中でも、わずか1パーセントしか抽出できないという高品質な本わらび粉を使用。注文を受けてから、店頭のアトリエで職人さんが丁寧に手作りされます。熱の通りやすい銅鍋の中で練り上げられ、数分後には“とろ~り”と変化。ご希望の方は、作業風景を見ることができます。
刻々と食感が変化する、本わらび餅

「本わらび餅 至高 御抹茶セット」
本わらび餅ができあがると、早速カフェへ。ひとくちいただいてみると、ほんのり温かく“とろ~り”とした、これまで味わったことのない新食感にびっくり。この食感は刻々と変化し、わずか3分後には弾力が増し“プルプル”に。つまりこの“とろ~り”感は“3分限定の食感”なのです!

「まずは何も付けずにそのままの状態を味わっていただき、続いて“こし餡”と一緒に。そして“黒蜜”、最後は“丹波黒豆きな粉”を付けてお召し上がりください。それぞれ食感の変化に合う組合せになっているんですよ」と中西さん。食感にあわせて味の変化も楽しめるとは、嬉しいですね。ちなみに私は、香ばしいきな粉との組合せがお気に入りでした♡
本わらび餅をはじめ、小豆、黒蜜、きな粉、そして抹茶に至るまで、すべて全国選りすぐりの素材を使用。「わらび餅=ひんやり和スイーツ」という従来のイメージが覆る、ここでしか堪能できない、贅沢なわらび餅。ぜひ“できたての美味しさ”を味わいに訪ねてみてくださいね。
■笹屋昌園 CAFE&ATELIER(カフェ&アトリエ)
【営業時間】10:00~17:00(ラストオーダー16:30)
【定休日】火曜日
【電話】075-463-9480
【アクセス】嵐電北野線「龍安寺駅」から徒歩約1分、市バス「妙心寺北門前」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://sasayasyoen.jp/