“STAY HOME”で名店の味に挑戦! <Dari Kのチョコレート・キット>

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おうちで楽しむ京都時間 9


長いおうち時間の過ごし方として、「お菓子作りを楽しんだ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。京都で人気のチョコレートブランド・Dari Kでは、2013年より自宅でカカオ豆からチョコレート作り体験ができる「チョコレート・キット」を販売されていて、今年(2020年)はオンラインでの注文が多かったそう。

いったいどんな風にカカオ豆からチョコレートを作るのだろう・・・ どのくらい時間がかかるのだろう・・・ と思い、さっそく購入し、「そう京」スタッフで作ってみました! Dari Kの広報担当・上坂さんより、事前にワンポイントアドバイスもお伺いしましたので、あわせてチェックしてみてくださいね。


「カカオ豆から手作りチョコレート・キット」の中には・・・

「カカオ豆から手作りチョコレート・キット」 2,000円(税抜)


チョコレート・キットは、チョコレートのパターンが描かれた箱(写真左上)の中に、生カカオ豆80グラム、シリコン製のオリジナル・モールド(型)、チョコレートの作り方やカカオ豆の生態・歴史などがわかるブックレットが入っています。

キットの他に自分で用意するのは、ボウル・キッチンペーパー・フライパン・へら・すり鉢・すりこ木・鍋・砂糖30グラム・スプーンです。ちなみにすり鉢は、少し大きめのものを使用するのがおすすめ。自宅にないという方は、ホームセンターなどで購入できますよ。


生カカオ豆は、インドネシア産100パーセントの厳選されたもの。封を切り、お皿に移しただけで、甘くて香ばしい香りが広がります。ここからどうやってチョコレートになるのでしょうか・・・ いざ、体験スタートです!

1.カカオ豆を洗います。


まずはカカオ豆を、ボウルの中でお米をとぐようにゴシゴシと、水がにごらなくなるまで洗います。洗っては水を替え・・・ を繰り返していくうちに、堅かったカカオ豆の皮がだんだんとふやけてきました。「もしかして力を入れて洗いすぎたかな・・・」と一抹の不安を感じながらも、約5分後、水のにごりが薄まったので、次の工程へ。


2.水分を拭き取り、フライパンで焙煎!


洗い終わったカカオ豆の水分をキッチンペーパーでよく拭き取り、フライパンで豆を焙煎します。

★Dari K広報担当・上坂さんのワンポイントアドバイス
「焙煎する際は、焦げないように注意してください! 出来上がりが苦くなってしまいますので。あと焙煎をはじめて10分から20分後、パチパチと豆の弾ける音がしたら、豆を一粒割ってみてください。パリッと割れたら焙煎できた証です!」


音に気をつけながら豆をコロコロ、コロコロ・・・ だんだん水分が飛び、豆の色が濃くなり、10分を過ぎたあたりから、「まだかなまだかな」と待ちきれなくなって、試しに一粒割ってみると見事にパリッと割れました! 肝心の“音”は聞こえませんでしたが、フライパンからお皿へ・・・


3.カカオ豆の皮をむき、できるだけ小さく割ります。


少し冷ましたあと、お皿に入れたカカオ豆の皮を一粒ずつむいていきます。つるっとむけるものもあれば、なかなかむけないものもあり、“栗の皮むき”と似た作業です。割れた破片を味見してみたところ、渋い苦みと酸味が口の中に広がり、「チョコレート」にはまだほど遠い存在でした。


皮むきが終わったら、カカオ豆を小さく割っていく作業へ。ほとんどの豆はパリッと乾燥しているのですが、なかには“ぐにゃっ”としているものも・・・ 「焙煎が足りなかったかな?」と反省しつつ、できる限り豆を細かくしていきます。

★Dari K広報担当・上坂さんのワンポイントアドバイス
「この作業は、フードプロセッサーがあると便利です! ご家庭にお持ちの方は利用してみてください。細かく割ったあと、さらに包丁でみじん切りにするのもおすすめです」


なぜこんなに細かくするのかというと・・・ 次の工程からひたすら“大変な作業”が始まるからなのです・・・


4.延々続く、すり鉢作業・・・ 豆を砕き、粉にします!


細かく割ったカカオ豆を今度はすりつぶしていく作業です。ひたすら“すりこ木”で豆をぐるぐるすりつぶしていくのですが、1~4の順に豆が変化していくのに約1時間! みんなで交代しながらかき混ぜていきます。事前に上坂さんより「このすり鉢での作業は2~3時間くらいかかりますので、がんばってください!」と聞いていたので、「あと1時間・・・!」と唱えながら、引き続きすり鉢での作業を続けます。


5.湯煎しながら、なめらかになるまでかき混ぜます。


「ある程度粉状になったかな」というタイミングで、鍋にお湯を沸かし、そのなかにすり鉢を入れ、湯煎をしながら、さらにすりつぶす作業を続けます。ゴリゴリしているうちに、粉状だったカカオがだんだんペースト状になってきました! これは、カカオに含まれている天然油脂(カカオバター)が溶け出て、チョコレートが溶けた状態のようになっているそう。さらになめらかな状態になるまでかき混ぜること約30分・・・ 次の工程へ!


6.砂糖を入れ、サラサラ&つやが出るまで練り上げます!


用意していた砂糖をすり鉢の中に入れ、ペーストの中に砂糖を練りこんでいきます。

★Dari K広報担当・上坂さんのワンポイントアドバイス
「ここで砂糖の代わりに蜂蜜や和三盆糖を使用すると、また違う美味しさのチョコレートを楽しめますよ♪」


「メープルシロップや牛乳を混ぜたい」という方も多いそうですが、水分が多いと上手く混ざらないそうなのでご注意を。砂糖(甘味)の量は、カカオ7に対し、3くらいをおすすめされていて、あとは味見をしながらお好みの味に調整するのが良いそうです。ちなみにカカオ100パーセントのチョコレートは、カレーや煮物などのお料理に入れると、味に深みやコクが出て、隠し味にぴったりだそう♪


ぐるぐるとさらに50分ほど混ぜ続け、いよいよツヤが出てきました! 味見をしてみたところ、砂糖を入れたことにより、ようやくチョコレートらしい味わいに。ツヤが増し、少しさらっとしてきたら、長らく使い続けたすりこ木とすり鉢から手を離し、次の工程へ。


7.型に入れて冷やします。


いよいよ、最終工程! スプーンでチョコレートを型に入れていきます。Dari Kオリジナルのチョコレート型で、一番上ではDari Kのロゴ入りタブレットが作ることができ、その下にはカカオ型が9つ。カカオの形もかわいらしいです♪

★Dari K広報担当・上坂さんのワンポイントアドバイス
「型に入れるときは8分目くらいを目指して入れてみてください! チョコレートにドライフルーツやナッツなどをのせるのもおすすめです」


8分目を目指して、ゆっくり慎重に型に入れていきます。・・・が、カカオのへたの部分がなかなか難しく上手に入れられません。全て入れ終わったら、水平にして冷蔵庫へ! 美味しいチョコレートができますように・・・


8.完成! 型から取り出しましょう♪


翌日、冷蔵庫からチョコレートを取り出してみると、しっかり固まっていてほっと一安心・・・ 型の底を押し上げてチョコレートを浮かしながら取り出し、お皿に並べていきます。


いざ、実食♪ お味の方は・・・?


いよいよ、手作りチョコレートの試食タイムです♪ 心配していましたが、見た目・香りともにしっかりと「チョコレート」になっています! ひとくちかじってみると、少しざらっとした舌触りと酸味が・・・ まさに“手作りだからこその味わい”で、達成感はひとしおでした!

写真の奥にあるポットは、カカオの皮にお湯を注いだカカオティーです。甘い香りとスッキリした味わいで、チョコレートとの相性も◎。ポリフェノールたっぷりなので、健康にも良さそうです。


チョコレート職人の皆さんに感謝!

カカオが香る生チョコレート(初摘みプレーン・抹茶) 6個入り 2,500円(税抜)


手作りチョコレートを食べたあと、Dari Kの定番商品「カカオが香る生チョコレート」をいただきました。それはもう感動的な美味しさ(笑) チョコレートを作ってくださるすべての職人さんに感謝の気持ちでいっぱいです・・・

今回のチョコレート作りでは、カカオ豆から調理を始めましたが、「そもそもカカオ豆とは?」というところは、ブックレットに記載されていて勉強にもなります。「カカオ豆から手作りチョコレート・キット」は、本店またはオンラインショップで購入可能ですので、皆さんもぜひ“カカオ豆”から作る貴重なチョコレート作りを体験してみてくださいね♪

■Dari K 本店
【営業時間】11:00~17:00
【定休日】火曜日
【電話】075-494-0525
【アクセス】市バス「東高縄町」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.dari-k.com/

Written by. オパン

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