元祖エコバッグ!? かなり便利な「風呂敷(ふろしき)」の世界

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2020年7月1日(水)からのレジ袋有料化に伴い、話題になっているエコバッグ。皆さんのカバンの中にも、ひとつは仲間入りしましたか? デザインや素材など種類が豊富でどれにしようか悩むところですよね・・・ そこでおすすめしたいのが「風呂敷」。今回は“元祖エコバッグ”ともいえる、いま注目の風呂敷の魅力をご紹介します!



風呂敷専門店「むす美」で、風呂敷の魅力に迫る


壁一面に風呂敷がずらり! 見ているだけでワクワクしてきますね。


「風呂敷について知りたい!」と訪ねたのは、烏丸御池近くにお店を構える、風呂敷専門店「むす美」。昭和12年(1937)京都で創業した、風呂敷専門メーカー・山田繊維株式会社が運営するオフィシャルショップです。伝統的な和柄はもちろん、ライフスタイルに合わせたおしゃれなデザインが揃い、包み方などのワークショップ(要予約)を開催するなど、風呂敷の魅力を日々発信されています。



風呂敷の基本からアレンジ方法まで、様々なワークショップを開催中。


1300年前の“包む文化”がルーツ!?


「風呂敷」はその名の通り、お風呂(蒸し風呂)で敷かれていたことに由来。江戸時代以降、銭湯の誕生により、衣類や道具を包む布(=風呂敷)として広く普及していったと伝わりますが、そもそも布でモノを包むという文化は、奈良時代にまで遡るそうです。

「“昔ながら”や“和物”というイメージが強かった風呂敷ですが、レジ袋有料化に伴い、6月頃から購入される方が増加しています。風呂敷の活用方法がSNSを中心に広がり、『意外と風呂敷っていいね!』と20代30代の方にも受け入れていただいたようで・・・。“使い捨て文化”が主流となり、かつては無くなる可能性もあった風呂敷ですが、いま改めて注目が集まっているのは嬉しいですね」と広報の山田さんは話されます。

新たなファン層を拡大中の風呂敷。それでは、一般的なエコバッグではなく風呂敷ならではの“おすすめポイント”とは・・・?



風呂敷がエコバッグとして活躍する理由



【その1】容量・形に合わせてサイズを調整できる!
包みたいモノによってサイズ調整が可能。ケーキBOXや瓶など不安定になりやすいモノを固定して持ち歩くこともできます。

【その2】気軽に洗濯ができる!
綿・ポリエステル製なら洗濯がしやすく、日々のメンテナンスが簡単。衛生面の心配も無用です。

【その3】コンパクトに収納できる!
サッと折り畳むことができ、コンパクトになるので、カバンの中でもかさばりません。まさに“ハンカチ感覚”です。

【その4】エコバッグ以外にも活用できる!
用途は自由自在。敷物や旅行のサブバッグ、肌寒いときには膝掛けとしても活用できます。最近では、その利便性から“防災グッズ”としても注目を集めています。

こんなにも嬉しいポイントが揃っているとは・・・ 驚きますよね。カバンに1枚入っているだけで安心で、重宝しそうです。続いては、実際に“ふろしきエコバッグ”の作り方を学んでみましょう。



実践! “ふろしきエコバッグ”の作り方


実際に使うとなると「作り方が難しそう」「覚えられるか不安」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、基本となる結び方「真結び」「ひとつ結び」をマスターすれば、簡単に“ふろしきエコバッグ”が完成します! 私も「真結び」を使ったエコバッグの作り方を教えていただきました。



■真結び


まずは「真結び」の結び方を覚えましょう。



<1:写真左上~右上>風呂敷の端を重ね、一回結びます。
<2:写真左下>奥(左手)の先端部分を手前に被せ、輪に通します。
<3:写真右下>左右に引っ張ると出来上がり!



■クイックレジかごバッグ


続いて“ふろしきエコバッグ”のなかから、スーパーなどで活躍する“クイックレジかごバッグ”の作り方をご紹介。レジかご1つ分の量なら、約90~105センチの風呂敷がおすすめです。
「こはれ アクアドロップ ハチドリ キイロ」(3,850円)を見本に使用しています。



<1>レジかごに風呂敷をセットし、購入した商品を入れていきます。



<2>手前と奥の端を、腕が通るくらいの輪ができるよう真結びにします。



<3>結び目を持ち手にし、レジかごから持ち上げます。



<4>あっという間に出来上がり! 肩にかけて、持ち帰りましょう。

今回は“クイックレジかごバッグ”の作り方をご紹介しましたが、店頭では様々な包み方が学べるリーフレットを配布されています。さらに動画も公開されていますので、あわせてチェックしてみてくださいね♪

⇒YouTubeで「真結び」「ひとつ結び」「包み方」のわかりやすい動画を公開中!



リーフレット


エコバッグに最適! むす美のおすすめ風呂敷「アクアドロップ」シリーズ


「アクアドロップ レスキュー How to グリーン」3,850円
災害時も安心。12種類の活用方法がプリントされています。


数多くの風呂敷が揃うなか、エコバッグとしておすすめなのが「アクアドロップ」シリーズ。撥水加工が施され、冷たい飲み物や冷凍食品、野菜などの水滴を気にすることなく包むことができます。急な雨の日も安心で、レジャーシートとしても◎。デザインは、シンプルなものからカラフルなものまで15種類ほどあります。

※「アクアドロップ」シリーズはたいへん人気のため、現在、一部欠品となっています。次回の入荷など詳細は公式ホームページをご確認ください。

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「風呂敷の魅力」いかがでしたか。個人的には“和”のイメージが強かったのですが、お店に訪れると「これも風呂敷なの!?」と思うようなかわいいデザインが多く、びっくり。肝心の“ふろしきエコバッグ”の作り方も、意外と簡単でさらにびっくり! 不器用な私もレクチャーいただきながら、あっという間に作ることができました。早速、お出かけの際に活躍しています♪ 皆さんもぜひ“ふろしきエコバッグ”に注目してみてくださいね。


写真は約70センチの風呂敷。パン屋さんのお供に使ってみました♪


■むす美 京都
【営業時間】11:00~19:00
【定休日】水曜日 ※2020年8月13日(木)~16日(日)は夏季休業です
【電話】075-212-7222
【アクセス】地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kyoto-musubi.com/

Written by. かりー

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