お花のある暮らしを・・・ 京町家で気軽に「1日いけばな体験」!

  • 体験

お寺での坐禅や写経、職人さんに教わる伝統工芸や和菓子づくりなど、様々な体験ができる京都。ただ巡るだけでなく、古都ならではの体験をする旅行も楽しいものです。個人的にも写仏からぬか漬づくりまで、あらゆる京都体験をしてきたのですが、今回は、この春の「花咲く京都キャンペーン」にちなみ“お花”に注目することに。「京都でお花といえば・・・ やはり、いけばな!」ということで、「そうだ 京都、行こう。」に携わるスタッフ4人で「いけばな体験」に出かけてきました!
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

京都は“いけばな発祥の地”

  • 六角堂

    六角堂

  • 聖徳太子が創建したと伝わるお寺です。

    聖徳太子が創建したと伝わるお寺です。

  • 有名な「池坊」は六角堂で誕生しました。

    有名な「池坊」は六角堂で誕生しました。

まず、京都でのお花体験といえば、なぜ「いけばな」なのかというと・・・ 実は、発祥の地となるのが京都なのです。数多くの伝統文化・芸能が育まれてきた京都ですが、「いけばな」もそのひとつ。京都の街中にあり、聖徳太子創建と伝わる六角堂は、“いけばな発祥の地”といわれています。現在、華道には数多くの流派がありますが、その根源ともいえる日本最古の歴史を誇るのが、六角堂で生まれた「池坊(いけのぼう)」。お寺に隣接する華道家元池坊(池坊ビル)には、いけばなの歴史がよくわかる「いけばな資料館」(要予約)や、花器などが購入できる「いけばなショップ」があるんですよ。

築約140年の京町家で「1日いけばな体験」!

  • 京町家「遊子庵」

    京町家「遊子庵」

  • 室内は、やさしい竹灯りが点いています。

    室内は、やさしい竹灯りが点いています。

「いけばなにチャレンジしよう!」と申込んだのは、さくら日本文化体験教室「1日いけばな体験」。いけばなというと敷居が高いイメージですが、こちらは1日体験となり、気軽に楽しむことができます。はさみや花器、お花などは全て用意いただけるので、持ち物は不要。あるとすれば、「お花を愛でたい、触れたい・・・」という愛情でしょうか♪ 講師を務めてくださるのは、華道家元池坊の伊藤礼先生です。

教室は築約140年になる京町家「遊子庵(ゆうしあん)」。地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩約3分と、アクセスはとっても便利。烏丸御池といえば京都の中心地となり、京都旅行のスケジュールにも組みやすいかと思います。京町家という雰囲気も良いですよね♪ 六角堂、華道家元池坊(池坊ビル)からも歩いて10分程となるので、あわせて訪れるのもおすすめです。

どんな場所に、いけばなを飾りましょう?

様々な花器が並びます。

様々な花器が並びます。

それでは体験スタートです! まずは、お花を生ける花器を選びます。サイズ・デザインともに様々なものが並び、どれにしようかと悩むところですが・・・
「どんな場所にいけばなを飾ってみたいか、シチュエーションを思い浮かべながら選んでみてください」と伊藤先生。その一言で、すっと悩みが晴れ、リビングや床の間など、それぞれのシチュエーションに沿った花器が決まりました。

お花は何色に?

春らしいお花がたくさん。

春らしいお花がたくさん。

続いては主役となるお花の色選び。体験には季節のお花を用意いただけるのですが、春ということもあり色とりどりのお花が勢揃い♪ 眺めているだけで心が癒やされます。実は京都のお花屋さんは、全国的にも多彩な種類のお花が揃っているそう。お花文化が根付いているからこそですね。

お花選びも時間がかかるかなと思いきや、4人ともスムーズに決めることができました。イメージがだんだん固まってきたからでしょうか。
  • ピンク、黄色など、それぞれ好みが分かれます。

    ピンク、黄色など、それぞれ好みが分かれます。

  • お花に添える、葉物・枝物。

    お花に添える、葉物・枝物。

いよいよ、花器にお花を生けていきます♪

  • 「どの位置にしようかな?」と試行錯誤中。

    「どの位置にしようかな?」と試行錯誤中。

  • バランスを見て、お花の葉や茎をはさみで切ります。

    バランスを見て、お花の葉や茎をはさみで切ります。

花器・お花を選んだところで、いよいよ花器に生けていきます。
まずは主役のお花の位置を決め、その周りにあうお花や葉物・枝物を手に「この辺りはどうかな?」とバランスを考えながら・・・

いざ、生けるとなると、4人とも「?」がいっぱい。しかし、それぞれの花器・お花に合わせた先生の丁寧なアドバイスで進めていくことができました。お花の特徴や扱い方、生け方など、わからないことがあれば何でも教えていただけます。
  • この花器には、どのように生けましょう?

    この花器には、どのように生けましょう?

  • 左に寄せて、生けてみました。

    左に寄せて、生けてみました。

  • 葉物は曲線を描くように。

    葉物は曲線を描くように。

例えば、私が選んだこちらの花器。やや大きめでどの辺りに生けるか悩んでいたところ、「半円がデザインされているので、左に寄せて円を描くようにしてみてはどうでしょう」と伊藤先生。「なるほど!」と全体のイメージが浮かび、その後はスムーズに♪

はじめは「どうしよう・・・」「大丈夫かな?」など不安混じりの会話が行き交っていましたが、気づけばみんな無言(笑)それぞれがお花に向き合い、集中して黙々と生けていましたよ。

個性あふれる「いけばな」の完成です!

体験スタートから約1時間・・・ つ、ついに完成! 拍手!!
4つ並べてみると、とっても華やか。選んだ花器もお花も異なり、それぞれの個性あふれる作品となりました。その人らしさが表れ、誰がどの作品を作ったのかも不思議とわかります。(後日、友人に写真を見せたところ、見事に私の作品を当てられました!)

完成後はワンポイントアドバイス

完成後は、先生から作品へのワンポイントアドバイス。少し触るだけで、奥行きが出るなど、また違った印象になりました。変化を遂げた作品はこちらです。それぞれのシチュエーションもご覧ください。
  • シチュエーション:リビング。お花を愛でながら食事がしたいな♪

    シチュエーション:リビング。お花を愛でながら食事がしたいな♪

  • シチュエーション:ひとり暮らしの部屋。仕事から帰ってきたら、お花に癒されたい♪

    シチュエーション:ひとり暮らしの部屋。仕事から帰ってきたら、お花に癒されたい♪

  • シチュエーション:オフィス。仕事中のリラックスはお花で♪

    シチュエーション:オフィス。仕事中のリラックスはお花で♪

  • シチュエーション:実家の床の間。和の空間にあうようなお花にしたい♪

    シチュエーション:実家の床の間。和の空間にあうようなお花にしたい♪

体験を終えて

いけばな初心者で、普段からお花に接する機会も少なかった私達。最初はかなり緊張していましたが、伊藤先生のアドバイスで気持ちもほぐれ、気付けば無言になるほど夢中で生けていました。終了後は、なんだか心もスッキリ♪ 同じお花や花器でも、生ける人によって、また違った印象になるのも「いけばな」の魅力だなと思いました。

使用した花材は持ち帰りOKなので、早速おうちでお花を愛でる生活がスタートです。おうち時間が増えた現在、室内に飾るお花は、心を和ませてくれます。皆さんも、いけばな発祥の地・京都で、ぜひ体験してみませんか。

■さくら日本文化体験教室「1日いけばな体験」
【時間】毎日開催(時間応相談)、所要時間約1時間
※予約の10分前までにお越しください
※前日18時までに要予約
【料金】6,600円
【場所】遊子庵(京都市中京区御池之町305)
【アクセス】地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約2分 Google map
【公式ホームページ】https://www.sakura-kyoto.jp/index-j.html
※「1日いけばな体験」の詳細・予約は、公式ホームページをご確認ください。
※掲載内容は2022年3月16日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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