CMに登場! 2022年「そうだ 京都、行こう。」夏キャンペーンの舞台「建仁寺」の見どころをご案内

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2020年早春の「石庭編」以来、実に2年半ぶりとなる「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMが登場! この夏は「京の涼さがし」をテーマに、京都ならではの“涼”を楽しむ旅をご提案します。キャンペーンの舞台は、京都最古の禅寺と伝わる建仁寺。「風神雷神図屏風」(国宝)を所蔵することで有名なお寺ですが、意外にも、“建仁寺を舞台としたCM”は初登場となります。そんな気になるお寺の歴史や見どころ、この夏体験したい特別企画をお届けします!
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

建仁寺ってどんなお寺?

  • こちらが拝観の入り口です。

    こちらが拝観の入り口です。

  • 境内にたつ茶碑。後ろには「平成の茶苑」があります。

    境内にたつ茶碑。後ろには「平成の茶苑」があります。

京情緒あふれる花街・祇園にたたずむ建仁寺。賑やかなエリアにありながらも、境内に入ると落ち着いた雰囲気に包まれています。

鎌倉幕府二代将軍・源頼家の寄進により建仁2年(1202)に創建された臨済宗建仁寺派の大本山で、800年以上の歴史をもつ京都最古と伝わる禅寺です。開山の栄西(ようさい)禅師は、中国に渡り仏教を学んだ、いわばエリート僧侶。現代のブームにつながる「禅」や「お茶」を日本に持ち帰り、普及に努めました。栄西は「茶祖」といわれ、境内には茶碑と「平成の茶苑」があり、毎年5月に茶摘みが行われています。

それでは堂内へと進みましょう。

■どの“お庭”がお好みですか?
ポスターにも登場! ぐるり眺める「潮音庭」

まずは、CMとポスターに登場するお庭からご紹介。こちらは本坊の中庭となる「潮音庭(ちょうおんてい)」と呼ばれ、モミジや苔、石組の調和が美しいお庭です。大書院と小書院、そして回廊に囲まれ、四方から楽しめるのが特徴。暑い陽射しを避け室内からゆっくり鑑賞でき、室内ならではの“影”に涼を感じます。

ぐるりと眺められるだけにお庭の正面はどちらなのだろう・・・ と思い、お坊様にお伺いしたところ「特に正面はなく、皆さんの思う角度が正面です」とのこと。じっくりとお好みのポイントを探してみましょう。
\CMをチェック!/
⇒2022年「そうだ 京都、行こう。」夏キャンペーンCMはこちら

砂紋が美しい枯山水庭園「大雄苑」と「○△□乃庭」

  • 大雄苑

    大雄苑

  • 花頭窓から望む大雄苑。

    花頭窓から望む大雄苑。

他にもお庭があり、方丈(重文)前に広がるのは「大雄苑(だいおうえん)」。雄大な砂紋が印象的で、広縁に腰掛けじっくり鑑賞してみましょう。法堂へ続く廊下の花頭窓越しに眺めるのもおすすめです。
  • ○△□乃庭

    ○△□乃庭

  • こんな掛け軸も。

    こんな掛け軸も。

小書院横の「○△□乃庭」。そのまま「まるさんかくしかくのにわ」と読みます。何かの暗号のようにも思えますが・・・ 禅宗の四大思想(地水火風)を表現していて、真ん中の丸い(○)砂紋は“水”、奥の四角い(□)井戸は“地”。そして少し分かりづらいですが、写真手前の三角形(△)に盛られた白砂は“火”なのだとか。

■多彩な“アート”が随所に。
教科書でもおなじみ! 「風神雷神図屏風」(国宝)

さまざまな作品が奉納されてきた建仁寺。堂内には天井画や襖絵などが飾られ、多くのアートに出合えるのもお寺の魅力です。

こちらは建仁寺を最も代表する作品といえる「風神雷神図屏風」。俵屋宗達の最高傑作と伝わり、「教科書で見たことがある!」という方も多いのではないでしょうか。現在は京都国立博物館に寄託されており、拝観受付そばの三十畳の間で高精細デジタル複製がご覧いただけます。複製とはいえ、その美しさ、迫力は本物と見間違えそうなくらいです。

迫力満点の天井画「双龍図」

  • 法堂内では「双龍図」が待ち受けています。

    法堂内では「双龍図」が待ち受けています。

多く禅寺では法堂の天井に、仏教の教えを説くという“龍”が描かれています。建仁寺の法堂の天井画は2匹の龍からなる「双龍図」。創建800年を記念し、平成14年(2002)に小泉淳作画伯が描き奉納されました。大きさは畳108畳分、約2年がかりで完成したという大作です。真下から見上げる光景は圧巻で、キョロッとした目に愛嬌も感じます。

細川護煕氏の襖絵「瀟湘八景図」

  • 山に雪が降り積もる様子を描いた「江天暮雪」。

    山に雪が降り積もる様子を描いた「江天暮雪」。

昨年(2021年)には、元首相であり芸術家の細川護煕(もりひろ)氏が手がけた「瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)」が奉納されました。“瀟湘”とは中国・湖南省にある景勝地。風光明媚なこの地の「江天暮雪(こうてんぼせつ)」、「漁村夕照(ぎょそんせきしょう)」、「瀟湘夜雨(しょうしょうやう)」といった8つの風景が、24面にわたり描かれています。墨の濃淡やぼかしなどで描かれる水墨画で、“これぞ禅寺”という印象の襖絵。当面の間、大書院にてご覧いただけるとのことですので、訪れた際はぜひチェックを。

他にはこんな襖絵も・・・

  • 「唐子遊戯図」は思わず笑みがこぼれます。

    「唐子遊戯図」は思わず笑みがこぼれます。

  • 睨みをきかす「雲龍図」。

    睨みをきかす「雲龍図」。

唐子の間には、明治の画家・田村月樵(げっしょう)の「唐子遊戯図(からこゆうぎず)」。皆さんゆる~い表情で、観ていると気分もほっこりします♪ 方丈の一室にある「雲龍図」(複製)は、桃山時代の絵師・海北友松(かいほう ゆうしょう)筆。同じ“龍”でも、法堂の天井画とはまた印象が異なりますね。

■2022年夏の特別企画!
建仁寺を楽しむ旅行プランが揃っています

お庭に襖絵など見どころたっぷりの建仁寺ですが、この夏はさらにお楽しみいただけるよう「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにちなんださまざまな旅行プランをご用意しています。

なかでもおすすめなのが、通常非公開の“夜間”に、法堂の「双龍図」を畳やリクライニングチェアに寝転んで楽しむという貸切特別体験。お寺で寝転んでもいいのでしょうか・・・ いいんです! 建仁寺だけでなく、塔頭の霊源院の「墨龍図」も畳に寝転んで楽しめる特別プランです。そのほか、建仁寺の拝観と「そうだ 京都、行こう。」スタッフ厳選による涼スポット(京の名庭やひんやりスイーツ)が楽しめるプランや、庭園デザイナー・烏賀陽百合(うがや ゆり)さんの解説で楽しむ建仁寺のお庭鑑賞など、夏休みの京都旅にぴったりなものばかり。どれも事前申込み制になっています。日程など詳細は下記の特設サイトをチェックしてください♪

\建仁寺のおすすめ旅行プランをチェック!/
⇒「京の涼さがし」特設サイトはこちら

■建仁寺
【拝観時間】10:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】境内無料、本堂・法堂600円
【拝観休止日】4月19日・20日、6月4日・5日※その他本山行事の為、休止の場合あり
【電話】075-561-6363
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約5分、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kenninji.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/spirit_of_kenninji/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

※掲載内容は2022年6月27日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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