嵐山と並び、京都屈指の人気を誇る観光地・東山。社寺や石畳の道が多く、京情緒をたっぷり感じられるエリアです。なかでも人気スポットのひとつが、豊臣秀吉の正室・北政所ねねゆかりの高台寺。「ねねの道」から石段を上がり、境内へ歩みを進めると、創建当時の面影を残すお堂や庭園が広がります。今回はこれから気になる桜はもちろん、訪れる前に知っておきたい見どころ・春のおすすめ情報をたっぷりご紹介しましょう。
\ 高台寺は「花咲く京都」実施社寺です /
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高台寺の歴史を知る
豊臣秀吉といえば、誰もが知る戦国武将のひとり。高台寺は、秀吉の正室・ねねが亡き夫の菩提を弔うため、慶長11年(1606)に創建したお寺です。創建にあたり、江戸幕府を開いたばかりの徳川家康は多大な援助をし、かつて秀吉とねねが暮らし、後に家康が城主となった伏見城からも建物が移築されたと伝わります。多くは火災で失われましたが、開山堂や霊屋(おたまや)、観月台などは創建当時のままで国の重要文化財に指定されています。来る2024年、『北政所「ねね」様400年大遠忌』を迎えるにあたり、2021年から様々な特別企画が開催中です。
境内の見どころ
見どころの多い高台寺ですが、注目してほしい建物とお庭をピックアップしてご紹介します。
境内のほぼ中央に位置する開山堂。高台寺の開山、三江紹益(さんこう じょうえき)禅師を祀り、天井には、秀吉の御座船の格天井とねねの御所車の天井が使われています。開山堂周りに広がる高台寺庭園(国の史跡・名勝)は2つの池からなる池泉回遊式庭園で、江戸時代の作庭家・小堀遠州が手がけたもの。臥龍池を包むようにモミジが植えられ、秋には見事な深紅の風景が広がります。
開山堂の正面から向かって左手の橋中央には、伏見城から移築された秀吉遺愛の観月台。晩年、ねねは秀吉を偲び、この橋から月を眺めたのだとか・・・
一方、開山堂の右手に続くのは臥龍廊。龍の背のように斜面を上る回廊の先に霊屋があります。ねねの墓所にたつ建物で、須弥壇には厨子を挟み、秀吉とねねの像を安置されています。須弥壇を彩る、桃山時代の漆工芸の粋を集めた「高台寺蒔絵」は必見! 2020年に修復工事が完了したことで、外観の彩色や飾り金具が美しくよみがえり、今もなおその光景を楽しめます。
ぐるり境内をめぐったら、抹茶で一服
境内は広く、霊屋をさらに奥へと上ると伏見城から移築された茶室、傘亭・時雨亭(重文)があり、そこから竹林を抜け下りる拝観ルートとなります。下りてきて、そろそろひとやすみがしたいな・・・ と思った所にお茶席「雲居庵(うんごあん)」が待ち受けています。目の前のモミジが美しく、さらにゆったりとした気分に♪
秀吉とねねのような“ご縁”に結ばれたい・・・
境内を出たら、高台寺天満宮札所の売店でおみやげをチェック! 戦国時代としては珍しく恋愛結婚で結ばれたという秀吉とねね。その仲睦まじい姿は数多くの映画やドラマでも描かれていますよね。こちらには、そんな夫婦にあやかろうと恋愛成就のハート型の絵馬や縁結びおみくじも用意されています。そのほかお守りや御朱印帳、エコバッグなど様々なアイテムが並んでいるので、お気に入りをみつけてみましょう。
春のおすすめ情報
歴史や見どころを知ったところで、ここからは春のおすすめ情報をたっぷりお届けします!
【1】方丈前庭に咲き誇る、圧巻の1本桜
何と言っても、高台寺の春の主役は、方丈前庭「波心庭」に咲き誇るしだれ桜。普段はしっとりとした枯山水に、あふれんばかりのピンクのシャワーが降り注ぎます。庭の片隅に植えられた、たった1本の桜ですが、その堂々たる咲きっぷりは圧巻のひとこと。縁側からじっくり向き合いたくなる春景色です。
☆例年の見頃 3月中旬~4月上旬
⇒桜開花情報はこちら
☆例年の見頃 3月中旬~4月上旬
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【2】方丈室内の襖絵
この春は前庭だけでなく、方丈の室内も華やかです♪ 『北政所「ねね」様400年大遠忌』を記念し「女性作家 美しさの競演」と題して、これまで高台寺に奉納されてきた襖絵のなかから女性作家の作品を期間限定で公開。桜シーズンとなる3月17日(金)から4月14日(金)には、2020年に奉納された武市斉孝(たけいち せいこう)氏の「観月の心-桜に願いをこめて」をご覧いただけます。美しい夜桜が描かれ、昼間に訪れても、まるで夜桜まで堪能したかのような心地になりそうです。初夏へと移り変わる4月15日(土)から5月7日(日)は、八十田和代氏の「竹龍」が公開されます。
【3】SNSでも話題! 春の夜間特別拝観
昼間とは風情の異なる、夜の高台寺もおすすめ。恒例の「春の夜間特別拝観」ではお堂やお庭、竹林など境内全体がライトアップされるのですが、高台寺ならではの注目ポイントはプロジェクションマッピング! 2015年より方丈前庭に導入され、毎回内容が異なることから季節毎に訪れる楽しみがあります。回を追う毎にパワーアップし、昨年秋はSNSでかなり話題になったそう。気になる今春は「追憶の光<春>」をテーマに開催。夜間拝観限定の「光る御朱印」(500円)も拝受できます。
■春の夜間特別拝観
【日程】2023年3月17日(金)~5月7日(日)
17:00(点灯)~22:00(受付終了21:30)※昼夜入替なし
【料金】600円
【日程】2023年3月17日(金)~5月7日(日)
17:00(点灯)~22:00(受付終了21:30)※昼夜入替なし
【料金】600円
【4】「花咲く京都キャンペーン」の“切り絵御朱印”&“花咲く人力車モニュメント”
高台寺は、現在、JR東海が開催中の「花咲く京都キャンペーン」の対象社寺のひとつ。
「切り絵御朱印プラン」(要事前申込み)ではしだれ桜をデザインしたオリジナル切り絵御朱印がいただけます。春の高台寺をたっぷり満喫した後は、御朱印から桜に思いを馳せてみませんか。
「切り絵御朱印プラン」(要事前申込み)ではしだれ桜をデザインしたオリジナル切り絵御朱印がいただけます。春の高台寺をたっぷり満喫した後は、御朱印から桜に思いを馳せてみませんか。
そして、シャクナゲや青もみじが楽しめる頃には、「花咲く人力車モニュメント」が登場! 京都の人気観光地を走る人力車に花々があしらわれ、まさに春爛漫のモニュメント。どなたでもご覧いただけるので、ぜひカメラに収めてくださいね。
\“切り絵御朱印”と“花咲く人力車モニュメント”の詳細をチェック/
⇒「花咲く京都キャンペーン」特設ページはこちら
【切り絵御朱印】2023年3月17日(金)~4月17日(月)※3月18日(土)除く
【花咲く人力車モニュメント】2023年4月21日(金)~5月7日(日)
■高台寺
【拝観時間】9:00~17:30(受付終了17:00)※ライトアップ期間は~22:00(受付終了21:30)
【拝観料】600円
【電話】075-561-9966
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kodaiji.com/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kodaiji
【公式Twitter】https://twitter.com/KodaijiFb
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kodaiji_zen_temple/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。
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【切り絵御朱印】2023年3月17日(金)~4月17日(月)※3月18日(土)除く
【花咲く人力車モニュメント】2023年4月21日(金)~5月7日(日)
■高台寺
【拝観時間】9:00~17:30(受付終了17:00)※ライトアップ期間は~22:00(受付終了21:30)
【拝観料】600円
【電話】075-561-9966
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約7分 Google map
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※掲載内容は2023年3月17日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。