現在、京都では「京の夏の旅」文化財特別公開(以下、京の夏の旅)が行われています(~2023年9月30日)。今回は、テーマのひとつ「新選組結成160年」にちなみ“壬生エリア”に注目してみました。記念の年に訪れておきたい新選組ゆかりのスポットやカフェなど、壬生散策のおすすめ情報をご紹介します♪
\日程や料金をチェック!/
⇒「京の夏の旅」文化財特別公開の詳細はこちら
※公開箇所によって拝観休止日や拝観できない時間帯があります。事前に公式ホームページをご確認ください。
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壬生ってどんなエリア?
低湿地であったことから、水が生まれる地“水生(みぶ)”に由来する「壬生(みぶ)」。かつては田園風景が広がり、京野菜・壬生菜の産地として知られていたそうです。幕末、そんなのどかな地に現れたのが「新選組」。もとは上洛する将軍警護のために結成された「浪士組」で、京都に残留した浪士たちは壬生に屯所を置き、文久3年(1863)、「壬生浪士組」を結成しました。この集団こそが後の「新選組」です。屯所があったのはわずか2年ほどですが、壬生エリアにはゆかりの地が多くのこります。
京都駅前からは市バス26・28系統に乗車し15分程、「壬生寺道」バス停(Google map)で降りると新選組ゆかりの地が多く集まるエリアに訪れることができます。
京都駅前からは市バス26・28系統に乗車し15分程、「壬生寺道」バス停(Google map)で降りると新選組ゆかりの地が多く集まるエリアに訪れることができます。
<「京の夏の旅」初公開>
【壬生寺 本堂・壬生塚】
多くの逸話がのこる新選組ゆかりの寺。この夏、副長・土方歳三の胸像がお目見え!
平安時代創建の律宗寺院、壬生寺(Google map)。界隈に屯所を置いた新選組の隊士たちは、この広い境内で兵法訓練を行っていました。現在は静かな雰囲気ですが、大砲の砲撃訓練まで行ったといいますから驚かされます。その一方で、境内で子供たちと遊び、壬生狂言の鑑賞や相撲興行の企画をするなど、壬生寺で過ごした隊士たちの逸話も。
「京の夏の旅」では通常非公開の本堂を拝観することができます。御本尊は、截金(きりかね)文様の袈裟が見事な、現存最古級の地蔵菩薩立像。さらに本堂内は華やかな作品がいっぱい! 御本尊に手を合わせたら、本堂を囲む障壁画や「新選組顛末屏風」、頭上の格天井などをじっくり拝見しましょう。
続いて本堂裏の文化財展観室へ。映画やドラマで描かれるように、新選組といえば“浅葱色のだんだら羽織”の隊服が有名ですが、現存品は確認されていません。こちらでは、2020年に復元された新選組隊服や、土方歳三が所持したものと同じ会津藩のお抱え刀工が作刀した「和泉守兼定」などの貴重な刀剣を間近でご覧いただけます。
隊士の墓塔が建つ壬生塚も拝観できます。なかには隊長・近藤勇の胸像もありますが、新選組結成160年を記念して7月16日(日)の「新選組隊士等慰霊供養祭」に副長・土方歳三の胸像が建立されました。隊長近くに副長の胸像とは・・・ 新選組ファン必見ですね!
さらに壬生寺では、千体仏塔内にて新選組結成160年記念連動企画「山岡鉄舟と近藤勇~局長の帰還~」を開催中。2020年に国泰寺(富山県高岡市)で発見された、近藤勇が所用したと伝わる甲冑が展示されています。新選組の前身である浪士組の取締役であり明治天皇の側近となった山岡鉄舟が寄贈したとあり、二人の関係も踏まえて非常に貴重な公開となりますので、あわせてお楽しみください。
■新選組結成160年記念連動企画「山岡鉄舟と近藤勇~局長の帰還~」
【日程】2023年7月7日(金)~8月27日(日)
10:00~17:00(受付終了16:30)
【料金】800円※「京の夏の旅」の「壬生寺 本堂・壬生塚」特別公開拝観料とは別になります
【問合せ】info@muramasa.co/050-3145-1566(平日12:00~18:00)
★7月30日(日)には、京都府庁内の旧議場で『新選組結成160年記念壬生寺連動企画「山岡鉄舟と近藤勇」~局長の帰還~スペシャルトークショー』(人数限定・要事前申込み)が行われます! 企画展がさらに楽しくなりそうな幕末ロマンに思いを馳せるトークショーです。詳細はこちらよりご確認ください。
■新選組結成160年記念連動企画「山岡鉄舟と近藤勇~局長の帰還~」
【日程】2023年7月7日(金)~8月27日(日)
10:00~17:00(受付終了16:30)
【料金】800円※「京の夏の旅」の「壬生寺 本堂・壬生塚」特別公開拝観料とは別になります
【問合せ】info@muramasa.co/050-3145-1566(平日12:00~18:00)
★7月30日(日)には、京都府庁内の旧議場で『新選組結成160年記念壬生寺連動企画「山岡鉄舟と近藤勇」~局長の帰還~スペシャルトークショー』(人数限定・要事前申込み)が行われます! 企画展がさらに楽しくなりそうな幕末ロマンに思いを馳せるトークショーです。詳細はこちらよりご確認ください。
<「京の夏の旅」初公開>
【新徳寺】
本堂は新選組誕生のきっかけとなった演説の地。仏像にもご注目を
壬生寺の向かいに位置する新徳寺(Google map)は、江戸時代創建の臨済宗永源寺派の寺院。
文久3年(1863)2月に上洛した浪士組は京都・壬生へ。新徳寺に本部を置き、リーダー・清河八郎は本堂に234名の浪士たちを集めて尊皇攘夷の大演説を行ったと伝わります。これに反発した芹沢鴨・近藤勇・土方歳三らが集まり結成したのが「壬生浪士組」。後の「新選組」となります。「京の夏の旅」では、そんな“新選組誕生のきっかけ”となった場所である本堂を特別公開。当時のままの堂内には、先代住職が描かれた清河八郎や近藤勇、土方歳三の人物画が置かれています。
文久3年(1863)2月に上洛した浪士組は京都・壬生へ。新徳寺に本部を置き、リーダー・清河八郎は本堂に234名の浪士たちを集めて尊皇攘夷の大演説を行ったと伝わります。これに反発した芹沢鴨・近藤勇・土方歳三らが集まり結成したのが「壬生浪士組」。後の「新選組」となります。「京の夏の旅」では、そんな“新選組誕生のきっかけ”となった場所である本堂を特別公開。当時のままの堂内には、先代住職が描かれた清河八郎や近藤勇、土方歳三の人物画が置かれています。
本堂の内陣中央に安置されるのは、御本尊・准胝観音菩薩像。その脇壇には地蔵菩薩像が安置され、大風で壊れた屋根を直してくれた若い法師が地蔵菩薩の化身であったという言い伝えから“屋根葺(やねふき)地蔵”と呼ばれています。
清河八郎が大演説を行った現在の本堂は、嘉永元年(1848)に再建されたもの。申年だったことから、屋根の上には可愛らしいお猿さんの置物があります。屋根の上から、勇ましい浪士たちの姿もみつめていたのでしょうか。
通常、一般拝観は行われていない新徳寺。貴重なお参りの証に、御朱印を拝受してはいかがでしょう。
<「京の夏の旅」初公開>
【旧前川邸 東の蔵】
新選組の屯所のひとつ。「池田屋事件」発端となった土蔵
新徳寺の北隣に建つ旧前川邸(Google map)は、新選組の屯所となった建物のひとつ。
両替商を営み、京都御所や京都守護職など公的機関の出納を担っていた前川家。敷地内には2つの蔵があり、天保8年(1837)に建てられた「西の蔵」は味噌蔵として、天保10年(1839)に建てられた「東の蔵」は貴重品保管庫として使われていたそうです。
普段は非公開で、土日祝日(10時から17時)のみ、玄関(隊士が行き来したという勝手口)で新選組グッズを販売されている旧前川邸。「京の夏の旅」では、滅多に公開されることのない東の蔵をご覧いただけます。
両替商を営み、京都御所や京都守護職など公的機関の出納を担っていた前川家。敷地内には2つの蔵があり、天保8年(1837)に建てられた「西の蔵」は味噌蔵として、天保10年(1839)に建てられた「東の蔵」は貴重品保管庫として使われていたそうです。
普段は非公開で、土日祝日(10時から17時)のみ、玄関(隊士が行き来したという勝手口)で新選組グッズを販売されている旧前川邸。「京の夏の旅」では、滅多に公開されることのない東の蔵をご覧いただけます。
壬生を活動拠点とした約2年の間、前川家では新選組にまつわる様々な事件が起こりました。なかでも東の蔵での、土方歳三による古高俊太郎への拷問は有名な話。この拷問が「池田屋事件」の発端となり、新選組は一躍有名になりました。2階天井にのこる滑車はなんと当時のものだそうで・・・ 想像するだけで、ゾッとします。貴重品保管庫であった蔵だけに、扉は四重になった厳重な造り。声も外には聞こえなかったのでしょうか・・・ 当時に思いを馳せると、さまざまなイメージが膨らみます。
【新選組 壬生屯所旧跡 八木家】
新選組誕生の地。内部抗争の凄まじさを物語る刀傷は必見!
旧前川邸の向かいにあるのは、新選組 壬生屯所旧跡 八木家。後に「新選組」を結成する近藤勇・土方歳三ら剣術道場試衛館の8人と水戸の脱藩浪士・芹沢鴨一派が入った屯所で、こちらはいわば“新選組結成の地”です。
当時の建物が現存することから、八木家住宅は幕末の貴重な遺構として京都市指定有形文化財に指定されています。現在は一般公開が行われ、ガイドさんのご案内を聴きながら見学ができます。文久3年(1863)3月、八木家の長屋門に「松平肥後守御預新選組屯所」の看板を掲げ誕生した新選組ですが、同年9月には内部抗争の乱闘が起こり、近藤勇一派が芹沢鴨らを暗殺。奥座敷の鴨居にのこる、当時の凄まじさを物語る刀傷は必見です!
見学後は、八木家が営む和菓子屋・京都鶴屋 鶴寿庵で抹茶と屯所餅をいただきましょう。
■新選組 壬生屯所旧跡 八木家
【時間】9:00~17:00(最終受付16:00)
【料金】1,100円(ガイド・抹茶・屯所餅付き)
【電話】075-841-0751(京都鶴屋 鶴寿庵)
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://www.mibu-yagike.jp/
■新選組 壬生屯所旧跡 八木家
【時間】9:00~17:00(最終受付16:00)
【料金】1,100円(ガイド・抹茶・屯所餅付き)
【電話】075-841-0751(京都鶴屋 鶴寿庵)
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://www.mibu-yagike.jp/
【京都鶴屋 鶴寿庵】
八木家15代目が営む和菓子屋さん
現在、八木家15代目が営む京都鶴屋 鶴寿庵。壬生菜を刻み入れた名物「屯所餅」(5個入756円)をはじめ「誠最中」(3個入540円)や「石田散飴」(756円)など、新選組ゆかりの和菓子のほか、新選組グッズも並びます。八木家見学の後は、おみやげもじっくりチェックしてみてくださいね♪
■京都鶴屋 鶴寿庵
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】無休
【電話】075-841-0751
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kyototsuruya.co.jp
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto_tsuruya/
■京都鶴屋 鶴寿庵
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】無休
【電話】075-841-0751
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kyototsuruya.co.jp
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto_tsuruya/
【だんだら珈琲店】
新選組ファン必見の“ひんやりドリンク”
だんだら珈琲店は、2021年7月、壬生寺の表門横にオープンしたカフェスタンド。
オープン以来、新選組の浅葱色の羽織をイメージした「だんだらクッキーソフト」が人気ですが、6月から「レモンスカッシュフロート」が新登場しました。上にはもちろん、だんだらソフト♪ さっぱりとした味わいで夏にぴったりです。小腹が空いたときには、壬生菜の古漬けを使った、トーストやホットサンドをどうぞ。
オープン以来、新選組の浅葱色の羽織をイメージした「だんだらクッキーソフト」が人気ですが、6月から「レモンスカッシュフロート」が新登場しました。上にはもちろん、だんだらソフト♪ さっぱりとした味わいで夏にぴったりです。小腹が空いたときには、壬生菜の古漬けを使った、トーストやホットサンドをどうぞ。
さらにおすすめ情報を♪ 新選組結成160年・壬生寺の土方歳三の胸像建立を記念して、だんだら珈琲店オリジナルステッカーを作成されました! 2023年7月1日(土)より1会計1,000円以上のご利用で1枚いただけるそうです。ステッカーの色は月毎に変わるので、訪れるのがさらに楽しみになりますね(数量限定)。
■だんだら珈琲店
【営業時間】10:00~日没頃
【定休日】不定休
【電話】075-812-0312
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/312dandara/
【営業時間】10:00~日没頃
【定休日】不定休
【電話】075-812-0312
【アクセス】市バス「壬生寺道」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/312dandara/
※掲載内容は2023年7月21日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。