名建築に注目! 祇園・東山エリアで「京の夏の旅」文化財特別公開めぐり

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京都の夏を彩る人気イベントのひとつ、「京の夏の旅」文化財特別公開(以下、「京の夏の旅」)。2024年夏は、「世界遺産登録30周年&京の名建築と夏の庭」をテーマに8ヵ所が特別公開されます。そこで今回は「名建築」に注目して、祇園・東山エリアの気になるスポットを巡ってきました。見どころはもちろん、“「京の夏の旅」をさらに楽しむポイント”を交えてお届けするので、ぜひ参考にしてみてください♪

⇒「京の夏の旅」文化財特別公開の詳細はこちら
※公開箇所によって拝観(見学)ができない日や時間帯があります。事前に公式ホームページをご確認ください。

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<「京の夏の旅」6年ぶりの公開>
大雲院 祇園閣

  • 祇園閣

    祇園閣

  • どこから眺めても目立つ祇園閣

    どこから眺めても目立つ祇園閣

  • 拝観受付は南門にあります

    拝観受付は南門にあります

はじめに訪れたのは、「ねねの道」沿いにたたずむ大雲院。普段は門を閉ざしていますが、「京の夏の旅」では、境内にそびえる祇園閣(国登録有形文化財)を特別に公開。祇園・東山エリアでもひときわ目立つ斬新な外観に、見覚えのある方もきっと多いはず。今回の「京の夏の旅」のメインビジュアルにも採用されています。
  • 本堂

    本堂

  • 特別公開にあわせて「五百羅漢図」も公開されています

    特別公開にあわせて「五百羅漢図」も公開されています

祇園閣の拝観を前に、まずは本堂へお参り。堂内では現地ガイドによる、お寺の由緒などのご案内がありました。公開箇所でわかりやすいご案内を聞くことができるのは、「京の夏の旅」の嬉しいポイントでもあります。

大雲院は、天正15年(1587)、織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建されたというお寺。もとは現在の烏丸二条あたりに位置し、移転・再建を経て、昭和48年(1973)に現在地に建立されたそうです。

  • 阿吽のライオン

    阿吽のライオン

  • 銅板の扉には、鶴の意匠

    銅板の扉には、鶴の意匠

  • いよいよ中へ…

    いよいよ中へ…

続いて本堂裏に進み、祇園閣へ。こちらは大倉財閥創始者・大倉喜八郎が昭和3年(1928)に別邸の一部として建てられたそう… つまり、祇園閣はお寺がこの地に建立される前からあった建物なのです。設計は近代日本の“奇想の建築家”として知られる伊東忠太。一年を通して「祇園祭」を感じられるよう、建物は山鉾がモチーフになっています。

入口前で迎えてくれるのは、阿吽のライオン。丸みのある姿をしていて、なんだか可愛らしく感じました♪ 銅板の扉には、鶴の意匠。喜八郎の幼名が“鶴吉”、晩年は“鶴翁”と呼ばれたことに由来するそうで、じつは、祇園閣の鉾先にも鶴が施されています。

それでは、秘められた祇園閣の内部に潜入です!
  • 壁画がびっしり!

    壁画がびっしり!

  • 迫力ある金剛力士像

    迫力ある金剛力士像

  • 伊東忠太が妖怪好き(!?)だったことから、照明の意匠は鬼(魑魅魍魎/ちみもうりょう)になっているそう

    伊東忠太が妖怪好き(!?)だったことから、照明の意匠は鬼(魑魅魍魎/ちみもうりょう)になっているそう

  • 微笑ましい仏様の姿も

    微笑ましい仏様の姿も

1階から2階の壁一面には、なんとエキゾチックな壁画がびっしり。昭和63年(1988)に大雲院の開創400年を記念して描かれた敦煌(とんこう)壁画の模写とのことで、彩色が美しく、じっくり鑑賞したくなります。…それにしてもこんな世界が広がっていたとは、驚きますよね。
3階までのぼると、天井には多彩な装飾が施されていました。十二支や13体の雲中供養菩薩もあり、1つずつ、よく見てみましょう。

閣上からの眺め

閣上からの眺め

祇園閣の高さは約36メートル。閣上からは京都市街を一望でき、八坂の塔や知恩院の三門、長楽館などが見えました。吹き抜ける風が涼しく、心地良いひとときです。

御朱印(弥陀佛) 300円

御朱印(弥陀佛) 300円

拝観受付では、「弥陀佛」「天下布武」という2種類の御朱印(書置きのみ)と御朱印帳も用意されています。貴重な拝観の記念にぜひチェックしてみてくださいね。

※本堂内部、祇園閣内部および閣上からの眺望は撮影禁止です。今回は特別な許可を得て撮影しています。
※9月25日(水)は拝観休止。

<「京の夏の旅」6年ぶりの公開>
長楽館「御成(おなり)の間」

大雲院を後にしたら、徒歩すぐに位置する長楽館(京都市指定有形文化財)へ。こちらは“明治の煙草王”と称された実業家・村井吉兵衛が明治42年(1909)に国内外の賓客をもてなすために建てられたものです。ルネッサンス風の外観が美しく、現在はホテルやレストラン・カフェとして営業され、旅行者からも人気を集めています。
「京の夏の旅」で特別公開されるのは、通常非公開の3階「御成の間」。玄関から館内へ入ったら、2階で受付を済ませ3階へと進みます。2階まではロココ、ネオ・クラシック、アールヌーボーなど西洋の様々な建築様式が取り入れられていますが、3階は一転して“和の空間”が待ち受けています。
  • 華頭窓からは円山公園や京都市街を一望でき、春は桜、夏は送り火を楽しめるそう

    華頭窓からは円山公園や京都市街を一望でき、春は桜、夏は送り火を楽しめるそう

  • 折上格天井

    折上格天井

  • 豪華なシャンデリア

    豪華なシャンデリア

  • 村井家の家紋「三柏」

    村井家の家紋「三柏」

「御成の間」は、大正3年(1914)に改築された書院造の豪著な和室。天井は格式の高い折上格天井で、なかにはバカラ社製のシャンデリアもあり、和洋の技術が見事に調和しています。波に千鳥・浜辺の松が描かれた金地の障壁画も印象的。襖の引手や釘隠しなどには、村井家の家紋「三柏」が施されていました。
  • 桜のステンドグラス

    桜のステンドグラス

  • 中央の窓の一部には、和ガラスが残ります

    中央の窓の一部には、和ガラスが残ります

  • 茶室「長楽庵」

    茶室「長楽庵」

表千家の「残月亭」の写しと伝わる茶室「長楽庵」も見学できます。「御成の間」とは異なり、竣工当時からある部屋で、設計時から和洋折衷の建物を構想されていたことがわかります。左右の丸窓には、桜と紅葉の見事なステンドグラス。中央の窓は半月をイメージし、一部には当時の貴重な和ガラスが残されています。訪れたらその違いをじっくりご覧ください。

長楽館といえば洋館のイメージが強く、3階にこのような和室があったことにびっくり! 外観からは想像もつかず、和洋折衷の建築にきっと誰もが驚くことでしょう。

普段から公開されているスポットでも、まだ秘められた空間は多くあります。知られざる京都を楽しめるからこそ、毎回「京の夏の旅」を巡りたくなりますね♪

※長楽館の公開日・時間は限られています。事前に「京の夏の旅」公式サイトで公開日カレンダーをご確認ください。
★おすすめ情報
長楽館「御成の間」の「京の夏の旅」当日見学券のご提示で、スイーツブティック・長楽館BOUQITUEの商品代金(テイクアウト)が平日限定特典として15%OFFになります。ぜひ、お立ち寄りください。
※土日祝及び8月13日から16日はご利用対象外、見学当日限り有効
※無料拝観券(ご招待券)は割引対象外
※他割引・サービスとの併用不可
※一部割引対象外商品がございます

\あわせて楽しもう!/
京の夏の旅「涼味スタンプラリー」

  • “涼味メニュー”でアイスコーヒーをいただきました ※ケーキは有料

    “涼味メニュー”でアイスコーヒーをいただきました ※ケーキは有料

  • ジュヴァンセル祇園店 外観

    ジュヴァンセル祇園店 外観

文化財特別公開を巡るなら、「京の夏の旅」初開催のスタンプラリーも一緒に楽しみましょう! 公開箇所のなかから2箇所を拝観(見学)してスタンプを集めると、お好みの接待箇所で“涼味メニュー(冷たいものでちょっと一服)”の特典が受けられます。

今回は祇園閣と長楽館「御成の間」を巡ったので、すぐ近くの「京洋菓子司 ジュヴァンセル祇園店」へ立ち寄ることに。特典内容は、アイスコーヒーまたはアイスティー。ジュヴァンセルといえば、スイーツが人気のお店です。せっかくなので、ケーキを追加オーダーしてひとやすみしました。

※スタンプラリー用紙はJR京都駅ビル2階の「京都総合観光案内所〈京なび〉」または各公開箇所受付で配布されています。

⇒京の夏の旅「涼味スランプラリー」の詳細はこちら

\これから注目の公開箇所&ウォーキングツアー/
<京の夏の旅22年ぶりの公開>
八坂神社 本殿

本殿

本殿

「京の夏の旅」の公開期間はスポットによって異なり、祇園・東山エリアでは八坂神社 本殿の特別公開が8月3日(土)から始まります。本殿は平安時代の建築様式を受け継ぐ、本殿と拝殿をひとつの屋根で覆う「祇園造」と呼ばれる構造が特徴。本殿内では、円山応挙筆「番鶏図衝立(ばんけいずついたて)」など貴重な御神宝をご覧いただけます。祇園閣、長楽館「御成の間」とあわせて巡ってみてはいかがでしょう。

※8月7日(水)・15日(木)、9月1日(日)・15日(日)・22日(日・祝)は12:00~の公開。

ガイドと歩く夏の旅
「名勝円山公園から京都一望の祇園閣へ」

  • 祇園閣 内観

    祇園閣 内観

  • 閣上からの眺め

    閣上からの眺め

酷暑で知られる京都の夏。旅をするなら、まだ涼やかな朝からのお出かけがおすすめです。「京の夏の旅」では、日にち限定でガイドのご案内でめぐるウォーキングツアーも企画されています。「名勝円山公園から京都一望の祇園閣へ」は、円山公園を起点に、吉水弁財天、双林寺などを訪ねながら朝散歩を楽しみ、祇園閣の拝観で締めくくるツアー。ガイドと一緒なので、見どころをたっぷり知ることができますよ。事前申込み制なので、気になる方は早めにチェックしてみて。

⇒ガイドと歩く夏の旅「名勝円山公園から京都一望の祇園閣へ」の詳細・お申込みはこちら
※掲載内容は2024年7月24日時点の情報です。

Written by. 「そう京」編集部

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