国立京都国際会館
京都市内を南北に走る地下鉄烏丸線。北の終点は「国際会館駅」ですが、皆さん、降りたことはありますか? 駅名は知っていても馴染みがなく、周辺に何があるのか知らない… という方が多いはず。そこで今回は、駅名にもなっている「国立京都国際会館」を中心に気になるスポットを訪ねてみました。
地下鉄「国際会館駅」へ!
「国際会館駅」は、地下鉄「京都駅」から烏丸線に乗車し約20分で到着します。
地上に出ると「京都駅」周辺から一変! 高いビルは見当たらず、山々を身近に感じるのどかな風景が広がります。
地上に出ると「京都駅」周辺から一変! 高いビルは見当たらず、山々を身近に感じるのどかな風景が広がります。
【国立京都国際会館】
建築ファン必見!「ICC Kyoto Open Day」に行こう
まずご紹介するのは「国立京都国際会館」。昭和41年(1966)に日本初の国際会議場として開館し、年間通して様々な会議やイベントが行われています。普段は会議・イベント参加者しか入館できませんが、2020年より毎月3日ほど「ICC Kyoto Open Day」が設けられ、期間中はどなたでも気軽に館内見学ができるようになりました。
ひとめで惹きつけられる斬新な建物は、建築家・大谷幸夫氏による設計で、昭和を代表するモダニズム建築として有名です。周囲の山々などの景観に馴染むよう、“台形”や“逆台形”を組み合わせて形づくられたといいます。
ひとめで惹きつけられる斬新な建物は、建築家・大谷幸夫氏による設計で、昭和を代表するモダニズム建築として有名です。周囲の山々などの景観に馴染むよう、“台形”や“逆台形”を組み合わせて形づくられたといいます。
「ICC Kyoto Open Day」で見学できるのは、1階メインロビーの一部と庭園のみですが、見どころがいっぱい!
正面玄関を入ると、まず、近未来へ導かれるような「く」の字の壁が続く通路にわくわくしてきます。その先に待ち受けるのは、吹き抜けの開放的なメインロビー。訪れた瞬間、中央の巨大なV字形の柱に誰もが圧倒されることでしょう。
正面玄関を入ると、まず、近未来へ導かれるような「く」の字の壁が続く通路にわくわくしてきます。その先に待ち受けるのは、吹き抜けの開放的なメインロビー。訪れた瞬間、中央の巨大なV字形の柱に誰もが圧倒されることでしょう。
メインロビーは、随所にステンドグラスやレリーフ、デザイン性の高い照明が散りばめられ、じっくり眺めたくなる空間。「これは何をイメージしているのだろう?」と思いをめぐらせながら楽しみましょう♪ 鮮やかな赤と紫の「六角椅子」など剣持勇氏のデザインを中心としたモダンな家具も素晴らしく、開館から現在まで、修理を施しながら大切に使用されています。国内外の賓客にも使用されてきた椅子に、ぜひ腰掛けてみてくださいね。
メインロビーの外には、梅や桜、ツツジ、紅葉など四季折々の風景が美しい回遊式庭園が広がります。東に比叡山、南に宝ヶ池を借景とし、中央には幸ヶ池。回廊のように「八つ橋」が架けられているので、思い思いに庭園散策をお楽しみください。なかでも橋から見渡すモダニズム建築と庭園は圧巻です!
白鳥は庭園のアイドル
池に泳ぐ、可愛らしい白鳥もお見逃しなく♪ これまで「サチオ」という1羽だけでしたが、昨年末に彦根城のお堀から3羽が仲間入りしました。4月に名前の募集が行われ、5月上旬に命名されたばかり。気になる名前は… 「アカネ」「翠(ミドリ)」「琥珀(コハク)」です。訪れたら、呼びかけてみてください。
「NIWA café」でひとやすみ♪
見学を楽しんだら、京都の人気喫茶・前田珈琲が営む「NIWA café」でひとやすみ。コーヒーやケーキのほか、パニーニ、カレーライスなどの軽食がいただけます。晴れた日は、庭園を一望できるテラス席がおすすめ。建築を眺めながら過ごしたい方は店内へ。剣持勇氏デザインの椅子が心地良く、ゆったり過ごせます。
アイシングスワンクッキー 1個420円
店頭には、同館の白鳥をイメージした「アイシングスワンクッキー」も。登場は不定期のため、見つけられた方はラッキー♪
「ICC Kyoto Open Day」では、「ガイド付き見学ツアー」(要予約、おひとり様2,200円)も行われています。建設当時の秘話を交えながら、建物だけでなく館内調度品、美術品のポイントも伺える貴重な機会。深く知りたい方は、ぜひお申込みを。
■京都国際会館 ICC Kyoto Open Day
【開館時間】10:00~17:00
※「ICC Kyoto Open Day」「ガイド付き見学ツアー」の日程は、公式ホームページやSNSで事前にご確認ください(催事の都合上、実施がない月もあります)
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.icckyoto.or.jp/
【公式X】https://x.com/ICCKyoto
【公式Instagram】https://www.instagram.com/icckyoto/
「ICC Kyoto Open Day」では、「ガイド付き見学ツアー」(要予約、おひとり様2,200円)も行われています。建設当時の秘話を交えながら、建物だけでなく館内調度品、美術品のポイントも伺える貴重な機会。深く知りたい方は、ぜひお申込みを。
■京都国際会館 ICC Kyoto Open Day
【開館時間】10:00~17:00
※「ICC Kyoto Open Day」「ガイド付き見学ツアー」の日程は、公式ホームページやSNSで事前にご確認ください(催事の都合上、実施がない月もあります)
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.icckyoto.or.jp/
【公式X】https://x.com/ICCKyoto
【公式Instagram】https://www.instagram.com/icckyoto/
【THE Grill】
伝統のビーフカレーに舌鼓
国立京都国際会館内にある「THE Grill」は、「ICC Kyoto Open Day」以外でもご利用いただけます。煮込みハンバーグやカツレツのほか日替わりランチが用意され、特におすすめは「国際会館伝統のビーフカレー」。創業時から愛される名物メニューで、じっくり煮込んで仕上げられた深みのある味わいがポイントです。公式ホームページで営業日をチェックして、気軽に訪ねてみて。
■THE Grill
【営業時間】10:00~17:00、ランチは11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
※営業日はこちらをご確認ください
【電話】075-705-1260(ICC Kyoto ケータリングサービス・営業部)
【公式Instagram】https://www.instagram.com/thegrill_icckyoto/
■THE Grill
【営業時間】10:00~17:00、ランチは11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
※営業日はこちらをご確認ください
【電話】075-705-1260(ICC Kyoto ケータリングサービス・営業部)
【公式Instagram】https://www.instagram.com/thegrill_icckyoto/
【宝ヶ池公園】
比叡山を借景に広がる、憩いの場
国立京都国際会館の南西には「宝ヶ池公園」があります。宝ヶ池の歴史は古く、江戸時代中期、かんがい用の溜池として造られたことにはじまります。国立京都国際会館の建設に伴い、昭和36年(1961)より整備が進み、宝ヶ池を中心に「子供の楽園」や「菖蒲園」、「憩いの森」などが誕生し、現在のような公園となりました。梅や桜、菖蒲、紅葉など、四季折々の自然が美しく、池の東側には雄大な比叡山が。園内にはカワセミやナマズ、ニホンイシガメなどが生息しています。
池回りの散策路は約1.5キロあり、地元の方からはランニングやウォーキングコースとして親しまれています。随所にベンチがあり、ピクニックスポットとしても人気です。
■宝ヶ池公園
【電話】075-791-9134(左京土木みどり事務所)
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000082746.html
■宝ヶ池公園
【電話】075-791-9134(左京土木みどり事務所)
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000082746.html
【コーヒーレストラン ドルフ】
ハイティセットで、優雅なひとときを♪
「国際会館駅」3番出口を出て西へ5分ほど歩くと、かわいいイラストの看板が見えてきます。こちらは昭和54年(1979)創業の「コーヒーレストラン ドルフ」。モーニングからランチ、ディナーまで幅広く利用できるお店です。店内に入ると、木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気。ドイツの別荘をイメージされていて、奥にはケヤキの木に包まれるようなテラス席があります。
優雅なティータイムを過ごしたい方は「ハイティセット」がおすすめ。毎朝焼き上げられるスコーン(プレーン・レーズン)にフルーツサンド(バナナ・キウイ・パイナップル)という人気メニューのセットです。スコーンは温めて提供いただけるのが嬉しいポイント。お好みで生クリームやイチゴジャムを付けて味わってみて。西洋アンティーク・ジノリのカップとお皿が、さらに気分を高めてくれます(※)。
※カップ・お皿は、ジノリ以外での提供の場合もあります
※カップ・お皿は、ジノリ以外での提供の場合もあります
ドルフの名物メニューのひとつが「ウィンナーコーヒー」。表面ではなく、カップ半分にフリルのように盛り付けられたホイップクリームが可愛いですよね♪
ミックスクッキー 各450円
店頭では自家製クッキーやスコーンを販売されているので、おみやげにいかがでしょう。
■コーヒーレストラン ドルフ
【営業時間】8:00~20:00(ラストオーダー19:00)
【定休日】水曜日
【電話】075-722-2367
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://dorf-web.net/coffeerestaurantdorf/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/dorfcoffee/
■コーヒーレストラン ドルフ
【営業時間】8:00~20:00(ラストオーダー19:00)
【定休日】水曜日
【電話】075-722-2367
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://dorf-web.net/coffeerestaurantdorf/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/dorfcoffee/
【妙満寺】
比叡山を眺め、庭を楽しむ
京都といえば、お寺にも訪れたいですよね。「コーヒーレストラン ドルフ」からさらに西へ10分ほど歩くと、日蓮宗寺院の妙満寺があります。もとは寺町二条に位置しましたが、市街地化による喧騒から逃れるため、昭和43年(1968)、現在の地に遷堂。インド・ブッダガヤ大塔を模した仏舎利大塔が建ち、どこか異国情緒を感じる境内です。
京都には“俳諧の祖”と称される江戸時代の歌人・松永貞徳(まつなが ていとく)が作庭したという「雪月花の三名園」があり、そのひとつ「雪の庭」を伝えるのが妙満寺です。冠雪した比叡山の借景が美しいことが名前の由来。寺町二条にあった頃からその光景を楽しめる庭だったと伝わり、石組はそのまま移築されたといいます。お参りしたら、ゆっくり庭園鑑賞を楽しみましょう。
■妙満寺
【拝観時間】6:00~17:00、本坊は9:00~16:00
※2025年7月より毎週月曜日(祝日の場合、翌日)は本坊拝観休止
【拝観料】境内無料、本坊600円 ※桜・ツツジ・紅葉シーズンは境内・本坊600円
【電話】075-791-7171
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約20分、京都バス「幡枝(妙満寺)」下車すぐ Google map
【公式ホームページ】https://myomanji.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/myomanji
【公式X】https://x.com/myomanji
【公式Instagram】https://www.instagram.com/myomanji/
■妙満寺
【拝観時間】6:00~17:00、本坊は9:00~16:00
※2025年7月より毎週月曜日(祝日の場合、翌日)は本坊拝観休止
【拝観料】境内無料、本坊600円 ※桜・ツツジ・紅葉シーズンは境内・本坊600円
【電話】075-791-7171
【アクセス】地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約20分、京都バス「幡枝(妙満寺)」下車すぐ Google map
【公式ホームページ】https://myomanji.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/myomanji
【公式X】https://x.com/myomanji
【公式Instagram】https://www.instagram.com/myomanji/
※掲載内容は2025年5月14日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。