
2016年に誕生し、今年で10周年を迎える「KYOTO NIPPON FESTIVAL」。毎年秋に、北野天満宮を舞台に日本の「美」と「文化」を発信し、多彩な文化プログラムを展開してきました。アニバーサリーイヤーの今回は、アーティストの蜷川実花さんと、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーもつとめた宮田裕章さんをはじめとするクリエイティブチームEiMが参加し、初めて春に開催。梅が咲きはじめた北野天満宮で実際に鑑賞してきましたので、見どころをご紹介します。
北野天満宮と梅の花
全国天満宮の総本社である北野天満宮。御祭神の菅原道真が梅花をこよなく愛したことから、北野天満宮を象徴する花として親しまれています。梅苑と境内には約50種、1,500本ほどの梅の木が植えられています。
写真家として活躍する蜷川実花さん。以前から梅の季節に北野天満宮を訪れており「すばらしい梅苑だと思っていた。由緒ある梅と北野天満宮の格式の高さを思い、今回のお話をいただいた際は身の引き締まる思いだった」と話されています。
梅苑を舞台にした《光と花の庭》
今回の「KYOTO NIPPON FESTIVAL」の見どころは大きく2つ。北野天満宮を象徴する梅苑や茶室を生かした、蜷川実花 with EiMによるアートインスタレーションと、ダンスカンパニーDAZZLE・蜷川実花・EiMが手がける北野天満宮初のイマ—シブ公演。
まずは、梅苑を舞台にした《光と花の庭》、茶室を彩る《残照》という2つの作品を楽しめるアートインスタレーションを見に行きました。
まずは、梅苑を舞台にした《光と花の庭》、茶室を彩る《残照》という2つの作品を楽しめるアートインスタレーションを見に行きました。
北野天満宮の梅苑は、京都随一と称される梅の名所。《光と花の庭》に足を踏み入れると、梅の木々に無数のクリスタルが吊られていて、幻想的な雰囲気が広がっています。まるで異空間に迷い込んだよう!
クリスタルの数はなんと約1,200本! すべて蜷川実花さんの手作りで、並び順まで1本ずつデザインされています。自然光に当たってキラキラ光り、その日の天気や時間の経過によってクリスタルの表情がどんどん変化していく様子は、ずっと見ていても飽きません。ハートやチョウチョなど形もいろいろあってすごく可愛いです。
梅が芽吹き、咲き始めて満開になり、そして散りゆくまで。その美しさや儚さ、“命の輝き”を感じるインスタレーションになるよう考えられています。
インスタレーションの世界観を楽しんだら、梅苑にある茶店で少し休憩はいかがでしょうか。チケットは茶菓子付きとなり、梅茶「香梅煎」と麩焼せんべい「菅公梅」がいただけます。さらに、梅と紅葉の時期のみ出店する老舗和菓子店・老松の「七軒だんご」を食べながら、ゆっくりと梅を愛でるのもおすすめです。
星が降り注ぐようなライトアップ
夜はライトアップされ、一層幻想的に。クリスタルがきらびやかに輝くその様子は、菅原道真が11歳のときに詠んだ漢詩『月夜見梅花』の一節、「梅花似照星」(=梅の花は満天の夜空に輝く星のよう)をイメージしているそう。まるで平安時代の道真の想いが令和の現代によみがえったようなストーリーを感じます。まさに北野天満宮でしか体験できないライトアップですね。
チケットは当日に限り再入場可能なので、明るい時間に来場してから再び夜に訪れると、ライトアップも体験できますよ。昼間とは違う光景にぜひ魅了されてください!
チケットは当日に限り再入場可能なので、明るい時間に来場してから再び夜に訪れると、ライトアップも体験できますよ。昼間とは違う光景にぜひ魅了されてください!
茶室を舞台にしたインスタレーション《残照》
梅苑から北西へ進むと、「史跡御土居のもみじ苑」があり、茶室「梅交軒」を舞台にしたインスタレーション《残照》を見られます。蜷川さんが表現したのは、「生と死」あるいは「時間の経過」。枯れた花と咲き誇る花を対比させ、枯れることや朽ちることはネガティブなことではなく、その中にある圧倒的な美しさに注目してほしいという思いが詰まっています。
夜はこちらもライトアップ。蜷川実花さんらしい極彩色の世界がさらに妖艶になり、独自の世界観が広がっています。
「史跡御土居のもみじ苑」は、約350本のもみじが植えられた紅葉の名所。春は新緑が美しく、梅の季節が終わった後はこのエリアに主役が移り、茶室の空間アートインスタレーションと新緑の美しい競演が楽しめます。
※現在、「史跡御土居のもみじ苑」は、梅交軒付近までの入場となりますが、4月1日(水)から5月24日(日)までは苑内すべてを巡ることができ、御土居のライトアップも行われます。
「史跡御土居のもみじ苑」は、約350本のもみじが植えられた紅葉の名所。春は新緑が美しく、梅の季節が終わった後はこのエリアに主役が移り、茶室の空間アートインスタレーションと新緑の美しい競演が楽しめます。
※現在、「史跡御土居のもみじ苑」は、梅交軒付近までの入場となりますが、4月1日(水)から5月24日(日)までは苑内すべてを巡ることができ、御土居のライトアップも行われます。
初開催のイマーシブシアター《花宵の大茶会》

風月殿
3月20日(金・祝)からは、境内の風月殿でイマーシブシアター《花宵の大茶会》がスタート。築150年以上もの歴史ある建物で、イマーシブ公演を行うのは初めての試みなのだそう。
イマーシブシアターとは、観客が客席に座って鑑賞するのではなく、演者と同じ空間に入り込み、物語の登場人物として体験する演劇形式。決まった客席やステージは存在せず、空間全体が舞台となります。
イマーシブシアターとは、観客が客席に座って鑑賞するのではなく、演者と同じ空間に入り込み、物語の登場人物として体験する演劇形式。決まった客席やステージは存在せず、空間全体が舞台となります。

風月殿 内装 ※イメージ
物語の起点は、天正15年(1587)10月1日に豊臣秀吉によって開かれた北野天満宮での茶会「北野大茶湯」。もともと10日間行われる予定がたった1日限りで終わったと伝わります。物語は「“幻の2日目”が存在していたなら」という想像から考案されました。セリフのないノンバーバル形式で、蜷川実花 with EiMが手掛けた舞台を、世界的に活躍するダンスカンパニーDAZZLEが縦横無尽にパフォーマンス。来場者は、その特別な宴に招待された客人として物語の登場人物になったような新しい観劇体験ができます。
“蜷川カラー”のオリジナルグッズ
会場には特設のグッズショップも。蜷川実花さんが撮影した北野天満宮の梅の写真をデザインしたエコバッグやTシャツ、ポストカードなどオリジナルグッズのほか、生八ツ橋など京都のメーカーとのコラボ商品が揃います。ここでしか買えないものばかりなので、チェックしてみてくださいね。
境内の梅の実を採取して手作りされる縁起物の梅干しは、イベント期間限定で蜷川実花さんの写真のパッケージで販売されています。こちらはオリジナルグッズ売場ではなく、お求めは境内の複数箇所にある授与所へ。
5月24日(日)まで開催されるので、梅の季節もその後も。季節の移ろいで見え方が変わっていくアート体験をぜひ楽しんでください♪
■KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-
【会期】2026年2月1日(日)~5月24日(日)
※イマーシブシアター《花宵の大茶会》は、2026年3月20日(金・祝)予定~5月24日(日)
※休苑日あり。詳しくは公式ホームページをご覧ください
【時間】9:00~20:30(受付終了20:00)
【料金】インスタレーションチケット3,000円(前売り2,800円)、インスタレーションチケット+イマーシブシアター鑑賞チケット平日11,000円~(前売り10,000円~)、土日祝12,000円~(前売り11,000円~)
【場所】北野天満宮 梅苑 Google map
【公式ホームページ】https://kyoto-nippon-festival.com/
【公式X】https://x.com/kyotonipponfes
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyotonipponfes/
5月24日(日)まで開催されるので、梅の季節もその後も。季節の移ろいで見え方が変わっていくアート体験をぜひ楽しんでください♪
■KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-
【会期】2026年2月1日(日)~5月24日(日)
※イマーシブシアター《花宵の大茶会》は、2026年3月20日(金・祝)予定~5月24日(日)
※休苑日あり。詳しくは公式ホームページをご覧ください
【時間】9:00~20:30(受付終了20:00)
【料金】インスタレーションチケット3,000円(前売り2,800円)、インスタレーションチケット+イマーシブシアター鑑賞チケット平日11,000円~(前売り10,000円~)、土日祝12,000円~(前売り11,000円~)
【場所】北野天満宮 梅苑 Google map
【公式ホームページ】https://kyoto-nippon-festival.com/
【公式X】https://x.com/kyotonipponfes
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyotonipponfes/
※掲載内容は2026年2月25日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。
