2022年秋に再開され話題を呼んだ「北野をどり」が、本来のシーズンである春に4年ぶりに帰ってきます！芸妓さん舞妓さんによる華やかな舞台をご覧になりませんか。

「北野をどり」といえば、桜の花びらが舞う春爛漫の光景のなか、芸妓さん舞妓さんが勢揃いするフィナーレ『上七軒夜曲』が圧巻です。昭和45年（1970）に新曲として発表されて以来、愛され続ける定番で、“天神さん”の名で親しまれる北野天満宮など上七軒周辺の名所の風情が歌詞に織り込まれています。鑑賞前に、歌詞の風景を探しながら“天神さん”へお参りしましょう。

まずは、北野天満宮のご本殿で正式参拝を。荘厳な空気に包まれたご神前で、神職さんよりご由緒や国宝建築の特徴をお聴きします。境内はガイディングレシーバーを使って解説付きで散策。『上七軒夜曲』ゆかりの場所へもご案内いただき、理解を深めましょう。

“天神さん”を知るうえで、かつて北野天満宮の奥の院と呼ばれた東向観音寺の存在も欠かせません。通常非公開の本堂で副住職よりご由緒をお聴きし、平安時代の作例として貴重な不動明王像や吉祥天像にお参りいただきます。

新たな知見を得れば、「北野をどり」をより味わい深く鑑賞できるはず。京の春の風物詩を、存分にお楽しみください。