古代インドで誕生した仏教の教えは、中国を経て日本に伝えられました。その教えを学ぶため大陸に渡り、禅とともに大陸文化を日本にもたらしたのが禅僧です。京都五山第二位の寺格を有する相国寺は、中世より漢詩文などに優れた禅僧を多く輩出した、五山文学の中心地でした。禅僧は知識をもって権力者や近世儒学者たちとも深いつながりを持ち、文芸面だけでなく外交文書の作成など、政治的な実務でも活躍しました。本展では、相国寺や塔頭寺院に伝来する漢籍を確認し、禅寺に蓄積された知の体系を探ります。あわせて、相国寺の歴史を通観する展示「相国寺の歴史と寺宝」の第二弾として、初公開の作品も含む寺宝の数々を展示いたします。
- 日程
- 2021年11月23日(火・祝)〜2022年1月23日(日)
10:00~17:00(受付終了16:30)
- 料金
- 800円
- 場所
- 相国寺承天閣美術館
- 休館日
- 2021年12月27日(月)~2022年1月5日(水)