相国寺承天閣美術館にて、仏教説話・漢故事など禅寺にまつわる様々な「ものがたり」を紹介する展覧会を開催します。禅の教え・仏教の教えの中には仏・諸菩薩や先徳たちによる数多くの逸話がちりばめられています。経典に記された逸話は絵画化され、仏教美術として花開いたのです。また寺院空間を彩る様々な作品の意匠には、中国の故事にまつわる画題も多く取り入れられています、本展では、仏教説話や漢故事を好んだ禅僧たちの詩文や、寺院に由来する絵画・工芸作品から、「観音様のものがたり」「お釈迦様のものがたり」「禅僧たちのものがたり」「大陸の先徳たちのものがたり」と四つの章にわけ、禅院に伝わる様々なものがたりを紹介します。