仏教説話・漢故事など禅寺にまつわる様々な「ものがたり」を紹介する展覧会を相国寺承天閣美術館にて開催します。Ⅱ期となる本展では「女性と仏教」をテーマに相国寺派寺院伝来の寺宝から、近世に至るまでの女性と仏教のかかわりを探ります。臨済宗において女性で初めて仏光国師無学祖元の法を継いだとされる尼僧・無外如大(むがいにょだい)。2023年は無外如大尼の生誕800年にあたる年です。これを記念して、無外如大尼が創庵した「正脈庵(しょうみゃくあん)」を基とする眞如寺(しんにょじ)に伝わる名宝を多数公開。また後水尾天皇の第八皇女・光子内親王(てるこないしんのう)の描いた観音像をはじめ、相国寺派寺院に伝わる出家した皇女たちが描いた絵画や墨蹟を初公開します。