—「石が土となり、また土は石となる」のは地質学的時間、つまり循環する宇宙時間のなかで起きている。この石と土との間で、人類はやくという行為によって器を制作してきた。すなわち「やきもの」である—
京都の地で、初代長次郎を祖とする樂家に、茶碗という究極の造形の存在に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている二人のアーティスト、樂直入と樂雅臣。樂直入は石と土との関係性のなかで挑戦をし続け、2019年に15代樂吉左衞門から樂直入にと改名した後は、侘び茶の思考や伝統から離れて、純粋造形としての茶碗の制作に没頭します。本展では、2022年に発表した「White rock」即ち「白い巖石みたいな茶碗」そして「Black rock」の両方を出品します。樂直入の次男で石の彫刻家として知られる樂雅臣は、 2023 年には長年構想してきた「石器」シリーズを発表しました。溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することにより、溶融と非溶融の状態となり、不動であるはずの存在が重力によってわずかに動く彫刻作品。そこには、石と土との関係性において、雅臣がかつて発表した「輪廻」、「Stone box」シリーズと同様に、輪廻というテーマがあります。 本展では樂雅臣の新作「石器」シリーズの彫刻作品と、樂直入の「Black rock」、「White rock」の茶碗などを中心に展観します。
京都の地で、初代長次郎を祖とする樂家に、茶碗という究極の造形の存在に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている二人のアーティスト、樂直入と樂雅臣。樂直入は石と土との関係性のなかで挑戦をし続け、2019年に15代樂吉左衞門から樂直入にと改名した後は、侘び茶の思考や伝統から離れて、純粋造形としての茶碗の制作に没頭します。本展では、2022年に発表した「White rock」即ち「白い巖石みたいな茶碗」そして「Black rock」の両方を出品します。樂直入の次男で石の彫刻家として知られる樂雅臣は、 2023 年には長年構想してきた「石器」シリーズを発表しました。溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することにより、溶融と非溶融の状態となり、不動であるはずの存在が重力によってわずかに動く彫刻作品。そこには、石と土との関係性において、雅臣がかつて発表した「輪廻」、「Stone box」シリーズと同様に、輪廻というテーマがあります。 本展では樂雅臣の新作「石器」シリーズの彫刻作品と、樂直入の「Black rock」、「White rock」の茶碗などを中心に展観します。
- 日程
- 2024年1月2日(火)~29日(月)
10:00~19:30(受付終了19:00)
- 料金
- 1,000円
- 場所
- 美術館「えき」KYOTO
- 電話
- 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
- 休館日
- 会期中無休