石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入

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  • 石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入 上:樂雅臣 あとかた 石器 / “Traces” Stone bowl 2023 下:樂直入 焼貫茶碗・巖 Black rock / Black rock teabowl yakinuki type 2023 Photo by Jörgen Axelvall
—「石が土となり、また土は石となる」のは地質学的時間、つまり循環する宇宙時間のなかで起きている。この石と土との間で、人類はやくという行為によって器を制作してきた。すなわち「やきもの」である—
京都の地で、初代長次郎を祖とする樂家に、茶碗という究極の造形の存在に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている二人のアーティスト、樂直入と樂雅臣。樂直入は石と土との関係性のなかで挑戦をし続け、2019年に15代樂吉左衞門から樂直入にと改名した後は、侘び茶の思考や伝統から離れて、純粋造形としての茶碗の制作に没頭します。本展では、2022年に発表した「White rock」即ち「白い巖石みたいな茶碗」そして「Black rock」の両方を出品します。樂直入の次男で石の彫刻家として知られる樂雅臣は、 2023 年には長年構想してきた「石器」シリーズを発表しました。溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することにより、溶融と非溶融の状態となり、不動であるはずの存在が重力によってわずかに動く彫刻作品。そこには、石と土との関係性において、雅臣がかつて発表した「輪廻」、「Stone box」シリーズと同様に、輪廻というテーマがあります。 本展では樂雅臣の新作「石器」シリーズの彫刻作品と、樂直入の「Black rock」、「White rock」の茶碗などを中心に展観します。
日程
2024年1月2日(火)~29日(月)
10:00~19:30(受付終了19:00)
料金
1,000円
場所
美術館「えき」KYOTO
電話
075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
休館日
会期中無休

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