1300年以上前、天皇の勅願により創建したとされ、往時には七堂伽藍の壮大な境内を誇ったとも伝えられる。焼失と再建を繰り返し、現在は本堂の大御堂と鎮守の地祇神社のみが遺る。本尊の十一面観音立像(国宝)は、天平時代の作。一木式木心乾漆造(いちぼくしきもくしんかんしつづくり)により、丸みを帯びた体の曲線や、穏やかな笑みを湛えた柔らかな表情が特徴的。参道は桜並木が続き、春には周囲の菜の花畑との調和が美しい。
※最新情報は各掲載先へご確認ください。