京都 ご褒美旅

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小さな手のひらにお菓子をのせてもらったときのうれしさ。ご褒美という甘美な響き……。大人になると人からご褒美をもらえる機会は減ってくるから、自分へのご褒美にちょっぴり贅沢な京都旅はいかがでしょう。でも、ご褒美って何? その答えは十人十色。忙しい日々の積み重ねのなかで、ほっと息をつける時間だったり、気持ちが高揚するような体験だったり……。今回の「テーマでめぐる京都」では、観光地にとどまらない京都の魅力を「宿」「物」「食」の3つに分けてご提案。訪れることがご褒美になる場所が、きっと見つかります。


目的別のご褒美旅

「宿-hotel-」が旅の目的になる

旅を終えて振り返ったときに、宿での思い出がたくさん出てくる旅は、だいたい良い旅だったような気がします。宿は旅の印象を左右するもの。「この宿に泊まってよかった」と思える宿を、ご褒美旅の目的にしてみるのはいかがでしょうか。

「物-shopping-」が旅の目的になる

カタチのある物は、それがどんなものであれ一生の付き合いになる可能性があります。であれば、心から「好き」と思える物と暮らすほうがきっと、もっと豊かな日々になるはず。そんな一生大切にしたくなる物と出会える場所が、京都にはあります。

「食-gourmet-」が旅の目的になる

あの店の、あの料理を食べるために何時間も列に並んだり、飛行機に乗って海を越えたり。「食」は人を動かすエネルギーです。旅の目的にしたくなるくらいおいしくて、プラスαの魅力のあるお店でご褒美旅ごはんをどうぞ。


特別な経験を与えてくれる宿・物・食

【料理旅館 白梅】

  • 1階「梅見の間」

  • 「梅見の間」からの景色

  • 漆塗りの壁が美しい貸切風呂

  • 地下水を引いた風呂湯

〜 お茶屋から料理旅館へ。古きよき京都のおもてなし 〜

京都の桜の名所のひとつに数えられる祇園白川。新橋花見小路に架かる巽橋から縄手通りまで石畳が続き、祇園らしさを感じられる人気のスポットです。その白川のせせらぎに結界のように架かるプライベートな石橋。渡った先にあるのは、失われつつある京の心と老舗の格式を守り継ぐ「料理旅館 白梅」です。初めてのお客さまは9ヶ月先までの予約が可能で、ご利用のお客さまの多くが次の予約をして宿を去られるそう。とくに桜の季節は再来のお客さまで予約がすぐに埋まります。宿と客、関係性が成熟することで受けられるサービスも深くなっていく。そんな姿にも京都らしさを感じるご褒美の宿です。


ご褒美旅の宿に「料理旅館 白梅」を推したい3つの理由

予約の時から、おもてなしの舞台作りが始まります

「料理旅館 白梅」は外部の予約サイトでは予約ができません。予約方法は、電話か公式サイトの問い合わせフォームからに限られます。なぜなら、できる限りお客さまに心地よい時間を過ごしてほしいから。宿ではメールの往復や電話を重ねる中でお客さまの好みを汲み取り、個別のおもてなしの準備をします。再来のお客さまであれば、宿での過ごし方に合わせてテーブルや椅子の位置まで変えるそう。自分のためだけに整えられたとは気づかないほどにさりげなく、最高のおもてなしは水面化で着々と進められているのです。

宿泊者以外通れない橋から出入りする特別感

「料理旅館 白梅」に泊まる特別感は、白川を渡るところから始まります。戦時中、お隣の女将さんと2人して裏を流れる白川に柳の一本橋を架けて戦火に備えたことがきっかけで、戦後に今の石橋が建築されました。時は流れ、祇園白川周辺は「京都市伝統的建造物群保存地区」に。建築に厳しい規制がかかるようになりました。だから白川に架かるプライベートな橋は今までもこれからも「料理旅館 白梅」とお隣さんの2本だけなのです。

お茶屋の名残をとどめる数寄屋建築の美

戦前にお茶屋を営んでいた時代から変わらぬ佇まいの「料理旅館 白梅」。お茶屋では、代々女の子に家督を継ぐ習わしがあり、家の造りも女性サイズ。伝統の数寄屋建築に茶屋建築の様式が組み込まれ、柱や格子などの造作も細くて繊細です。30年ほど前に宮大工の棟梁により大きな修繕が行われました。柱や梁などの骨組みを残してすべてを取り外し、古いところを直した上でまた当時の材を使って元の姿に戻したそうです。その後も5年おきくらいに1〜2か月休館して補修工事を行い、かつての姿を守っています。



他にもあるおすすめの「宿-hotel-」

ゲストハウスみかさ 〜眠りの宿〜

宿名の「みかさ」は、スペイン語の「Mi casa tu casa」から来ているそうです。直訳すると「私の家はあなたの家」。蜂蜜色の壁や柔らかい光を放つ照明がもたらすのは、心を休める時間。「華美にならずに質の良いものを」と選んだ寝具やパジャマはmade in KYOTO。極上の眠りへと誘ってくれます。

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丸福樓 〜任天堂の宿〜

日本が世界に誇る「任天堂」誕生の聖地。1930年代建築の本社と倉庫、創業者の邸宅をホテルにリノベーション。さらに1棟を新築した全4棟からなります。4棟18室はすべてに意匠が異なり、違う部屋を選んで連泊する人も。ご褒美旅ならば3食付のオールインクルーシブプランで宿を味わい尽くして。

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知恩院 和順会館 〜お寺の宿〜

京都東山の山麓にある知恩院は、御廟や勢至堂の建つ上段、国宝 御影堂など中心建築の建つ中段、国宝の三門がある下段からなります。法然上人800年大遠忌(平成23年)に建て替えられた宿坊は清潔で美しく、客室には無垢材やヌメ革など上質の素材が使われています。朝のお勤めに参加して、心を整える旅に。

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【うるわし屋】

  • 上品で、趣のある品物が揃う

  • 器は1枚、一客から購入できる

  • 漆のお皿を盆に見立て、おやつの時間を楽しむ

  • 金の蒔絵が施された盆を酒膳に

  • 窓からは京都御苑の緑がまぶしい

  • 野点のための茶道具

  • 御所の向かいに静かに佇む

〜 京都御苑の緑が映えるアンティーク店 〜

京都御苑の南、丸太町通りに店を構える「うるわし屋」。御苑の緑を映すガラス窓から、漆器や豆皿などが品よく並べられている様子がうかがえます。こちらのお店を営むのは堀内正吾さん、明美さん夫妻。別々に骨董品店を営んでいた2人が出会い、夫婦になって店を一緒にしました。店内にもっとも多く並ぶのは明美さん好みの漆塗りの器です。漆は縄文時代から使われてきた日本最古の天然塗料。木などの素地を美しく丈夫にするだけではなく、金粉や銀粉、光沢のある貝殻などを接着させる性質があります。京漆器は平安時代、優美な貴族文化のなかで生まれ、磨かれた京都の伝統工芸品。大切に扱えば何千年と使える京漆器をご褒美旅の戦利品にしてみては。


ご褒美旅のお買い物に「うるわし屋」を推したい3つの理由

思いのほかお手頃に、日常使いの漆の器が手に入る

慣れた人でなければ、骨董店の扉を開くのには少し勇気がいります。それが高級住宅街として知られる御所南のお店とあればなおさらのこと。そんな緊張感は明美さんのやさしい語り口に、すっとほぐされていきます。それに、お店に並ぶ器は思いのほかお手頃。少し頑張れば手の届く価格帯のものも多いから、見て憧れるだけではなく、自分のものとして家に連れて帰ることができます。

すてきなテーブルコーディネートができあがる

お店には漆器のほかに豆皿やお猪口、ミニチュアのような小さなグラスやスプーン、フォークなどがあります。漆器のお皿を盆に見立てて、豆皿やグラスを合わせると、すてきなティータイムや晩酌のお膳ができあがり。明美さんは骨董の器を集めるだけではなく、それらを使ったテーブルコーディネートもお得意。相談すると面白いアイデアを提案してもらえますし、京漆器の楽しみ方が広がります。

京漆器の魅力を発見できる

漆器を日常に取り入れてみると、こんなに使い勝手がよいのかとびっくり。軽くて、手に吸い付くように馴染みます。食洗機にかけたり、電子レンジに入れたりすることはできませんが、汚れはさらっと落ちて水切れがよく、薄くてかさばらず、どんな料理を置いても様になります。食事の時間が以前にも増して楽しいものになる。そんな京漆器の魅力を感じる日々こそがご褒美になるはずです。



他にもあるおすすめの「物-shopping-」

てっさい堂 〜一つとして同じ物はない豆皿〜

幼少期から古美術に親しんできた貴道裕子さん。初めてお小遣いで豆皿を買ったのは中学生のとき、骨董のオークションで。そこから長い時間をかけ、コツコツ収集してきた古伊万里を中心に、豆皿が店内を埋め尽くします。「同じ形、柄に見えても一つとして同じ物はない」と裕子さん。豆皿の沼にハマりそうです。

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緙室sen 〜手仕事の妙を極めた革の鞄〜

扱うのは〈大切なものをいつくしみ仕舞う〉ための鞄や道具。レザーデザイナーである千原けいこさんが世界中から革を選定し、デザイン。それを熟練の職人が縫製し、形にします。格式高い鮫小紋革のバッグは3㎝四方に700あまりの細かい粒で扇型が型押しされ、手に取るとその精密さに目を見張ります。

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若王子倶楽部 左右 〜教養に裏打ちされた審美眼〜

哲学の道沿いにある築130年の建物は、明治を代表する南画家であり、京都府画学校(のちの京都市立芸術大学)設立に貢献した田能村直入の寓居跡。庭のつくばいに野鳥が水浴びに訪れ、棚にはオーナーの琴線に触れた、美しい物たちが集められています。モノとの出合いに世界の広がりを感じます。

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【祇園えばた】
※正しい表記は「示氏」です

  • 希少部位シャトーブリアンの塊

  • 近江牛のユッケ

  • コースのクライマックスとなるシャトーブリアンのステーキ

  • 絶妙な塩梅になるよう火を通したステーキ

  • ビル内をぐるりと回った奥にある「祇園えばた」

〜 店主が一枚ずつ焼いてくれる極上の和牛肉 〜

織物の伝統が息づく街、西陣で町の人々から長年愛されてきた焼き肉の名店「江畑」。その次男坊として生まれ育った江畑卓弥さんが開いたお店が「祇園えばた」です。歓楽街の雑居ビルの奥深くにあり、迷わずにはたどりつけない場所。格好よくエスコートするには下見が必要かもしれません。料理人としての経験は長く、15歳から。家の手伝いに始まり、24歳で家を飛び出し海外へ。シドニーの目が回るほど忙しく、作法に厳しい焼肉店で腕を磨きました。「焼いてお出ししないと料理として不完全」と、すべてのお客さまに目が届くカウンター14席のみ。最適な焼き加減で、食べるリズムに合わせて提供してくれるスタイルが訪れる人を魅了します。


ご褒美旅の食事に「祇園えばた」を推したい3つの理由

確かな筋から仕入れる最高品質の和牛

店で出すお肉の仕入れ先は、父の代から付き合いのある和牛精肉店。何も言わなくても「祇園えばた」にふさわしい最上の格付け肉を届けてくれるといいます。鮮度が命の牛タンは皮付きで。ぬめりで扱いづらいはずのタンをすっすっと捌き、処理にかかった時間はわずか1分40秒。分厚く皮を剥いた中から現れたのはピンク色に輝く美しい肉塊に否応なく期待がふくらみます。

コースはおまかせ1本、すべてを委ねてごゆるりと

メニューはおまかせのコースのみ。およそ14品がテンポよく提供されます。新鮮なタン刺やハツ刺、ひうちのたたきと生ものから始まり、クライマックスはシャトーブリアンのステーキ。「江畑」の名物メニュー、ギアラネギも食べられます。ギアラはホルモンの一種で、第4の胃。ホルモンはよく焼いてといいますが「祇園えばた」では軽く炙る程度。 あとは、“百聞は一食に如かず”です。

カウンターだから生まれるコミュニケーション

アテもなく単身で海外に飛び出した江畑さんですから、トーク力のセンスも抜群。カウンターに座るお客さまの間に、楽しく会話が生まれる橋渡しをしてくれます。仲間内だけで話したい人はもちろんそっとしておいてもらえますが、同じ時間、同じ店に言わせた偶然が、思わぬ縁を運んでくれるかもしれません。少し心を開いて、京の夜の社交場、祇園の空気を楽しんでみては。



他にもあるおすすめの「食-gourmet-」

三味洪庵 京都 本店 〜川辺の特等席でいただく蕎麦〜

自家製粉石臼挽き蕎麦と料理と酒。蕎麦はもちろん、京都の鴨を使った予約必須の鴨鍋コースには定評があります。昼下がり、川のせせらぎをBGMに蕎麦で一献。白川のせせらぎを独占できるテラス席は1日数組の予約優先です。ゆったりとした時間を過ごすにふさわしい最高の舞台を予約して、旅に出ましょう。

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東華菜館 〜鴨川に鎮座するヴォーリズ建築〜

四条大橋のたもとに、そこだけ時が止まったかのようなセピア色の建物。それが東華菜館です。1926(大正15)年竣工のヴォーリズ建築であり、日本最古のエレベーターが稼働していることでも有名です。ご褒美旅ならば、フカヒレや伊勢海老などのついた特別コース『佳肴宴』で北京の宮廷料理の珍味を堪能しては。

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ototo jet 〜魚を美しく食べさせる天才〜

花のように「魚を生ける」をコンセプトに、天然鮮魚を美しい一皿に仕立てます。店内での提供はディナーコースのみですが、人気の鯖の棒寿司や色鮮やかなちらし寿司、手毬寿司などは予約で受け取れます。迷路の果てのような場所にあるお店から15分ほど歩けば賀茂川の河原。贅沢すぎるピクニックです。

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「京都ご褒美旅」マップ


もっとある!そう京スタッフおすすめスポット

「宿-hotel-」のおすすめ

鴨半

鴨川を眺めつつ、過ごす侘び寂びの宿。ご先祖は窯元で、茶がおもてなしの根っこに息づく。

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Luxury hotel SOWAKA

100年の時を刻む数寄屋建築に木工、漆工、建具師などの匠が息を吹き込む。祇園八坂の宿。

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moksa

現代作家とつくる”民俗的モダン”な空間。八百万の神々の気配を感じる比叡山麓で、魂の「再生」を。

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「物-shopping-」のおすすめ

みたて

入店が予約制の実店舗では、野山に咲く一輪の花の秘めた魅力を引き出した展示が見られる。

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伏見人形 丹嘉

何代も渡り受け継がれてきた型と技。歴代の伏見人形が飾られるショーケースは一見の価値あり。

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ギャラリーにしかわ

四条河原町のギャラリービルの一角にあるショップ。多様な作家のバラエティに富んだ品揃えが魅力。

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「食-gourmet-」のおすすめ

cenci

最上の素材に敬意をはらい、命を吹き込むイタリアン。世界での仕事で得た経験を盛り込む。

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東山 吉寿

月ごとにコースの内容を100%変え、ファンの心を掴んで離さない。季節ごとに京都を訪れる楽しみに。

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酒場 井倉木材

割烹のような料理を出す、ただならぬ立ち飲み屋。1人客も多く、客同士の交流が生まれることも。

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※写真はイメージです。
※掲載内容は2024年5月29日時点の情報です。